ハースF1代表、予算制限によるパフォーマンス差の縮小を予想も「ギャップはなくならない」と主張

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2019年11月14日 16:51  AUTOSPORT web

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ロマン・グロージャン(ハース)
ハースF1チームのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、今後導入される予算制限は競争の場を公平にしていくだろうが、チーム間のパフォーマンスを驚異的に等しくすることはないだろうと考えている。

 F1は、2021年より上限を1億7500万ドル(約190億円)とする厳しい支出制限を導入する。ただしこの予算制限には、ドライバーの報酬やマーケティング費用といった項目は含まれていない。

 この方策の目的は、チーム間の資金面の公平性をより確実なものにすることにあり、結果として競争面でもより公平になることを目指している。だがシュタイナーは、このコスト削減の基準が、少なくともすぐにチーム間の戦力を近づけることはできないと考えている。

「コスト制限が決定され、それを始めることで差は縮まるだろうが、差をなくすことにはならないと思う」とシュタイナーは語った。

「現時点でも我々の支出は1億7500万ドル(約190億円)に遠く及ばないが、大規模チームはそれ以上の資金を使っている」

「大規模チームは支出を減らす必要があるので、1億7500万ドルにまで下げるだろう。だが他のほとんどのチームはその範囲内の予算でやっているのだ」

「うまくいけば差を縮めてスタートできるかもしれないが、その後は様子をみることになるだろう。もしかするとコスト制限の第2段階が出てくるかもしれない」

 2021年に資金制限が課せられるとはいえ、シュタイナーは、デザインにおける最前線のエンジニアたちの創造力は変わらないと考えている。

 実際チームがF1とFIAとともに新レギュレーション基盤について話し合うなかで、ある程度の創造性を守ることはチームにとっての優先事項だったため、彼らは主に幅広い標準パーツ導入について反対したのだ。

「最終的にそれ(標準パーツ導入への反対)は達成された。この件はFIA、FOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)、チームの間で最大の論争だった」

「チームとしてはワンメイクのマシンなど作りたくなかったし、強要されたくなかった」

「GP1シリーズのようにはなりたくなかったのだ。最終的にFOMはレギュレーションを修正し、創造性の余地が残された。だから達成できたという希望を持っている」

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