生理中休みたくても休めない……20代女性の約88%が生理の悩み抱える実態

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2019年11月14日 17:41  おたくま経済新聞

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生理中休みたくても休めない……20代女性の約88%が生理の悩み抱える実態

 女性にある生理という月に一度の出血ウィーク。初経から閉経するまでの約40年前後の間、毎回出血しながら過ごすのはやはり色々と大変なものです。そこで、「理想」の生理用品を目指して誕生してから今年で40周年を迎えた花王「ロリエ」が、20代女性を対象にした生理に関する調査を実施。調査結果を発表しました。


【さらに詳しい元の記事はこちら】


■ 生理の日の実態

 20代の女性300人を対象に生理に関する悩みを聞くと、88.3%が悩みが「ある」と回答。その内訳のトップは、「生理痛」(77.4%)、ついで「身体のだるさ」(63.4%)、「気分の落ち込み」(58.5%)がトップ3入りしています。続いて、PMSやデリケートゾーンの負担、経血量の多さ、生理不順、手足の冷えが気になっているようです。


 また、生理中は、「仕事への意欲、モチベーションが上がらない」(89.7%)、「仕事に集中できない」(82.7%)、「仕事の業務効率が下がる」(81.0%)など仕事面での精神的な影響が多く出ている人が多い模様。 
 生理前から生理後までは、ホルモンの変化も大きく、精神面でのバランスが崩れがち。出血による不快感や生理痛と相まって、いつもは円滑にコミュニケーションが取れていても生理中は感情的になりやすくなったり、コミュニケーションに問題が起こるという人も少なからずいるようです。


■ 女性が思う、「生理の日の現実と理想」

 下腹は痛い、不意にドバっと血が出てくる不快感、気分も乗らない、何故か眠気までで出る、さらにイライラや不安定さも強くなる状態の中で、生理が来たら周りの目を気にしないで仕事しないで家でのんびりしたい、というのが本音な訳ですが、さらに細かく理想を調査してみたところ、このような数字がでたそうです。


・「生理中であっても普段通り過ごしたい」(81.7%)
・「生理中は無理したくない」(71.0%)
・「生理中はいつも以上に自分自身を気にかけたい」(56.0%)


この上位3つに対し、実際のところどうなのかを聞いてみたところ


・「生理中であっても普段通り過ごしている」人は16.7%。
・「生理中は無理しない」で過ごせている人は22.0%
・「生理中はいつも以上に自分自身を気にかけている」ことが出来ている人は18.3%


 と、理想と現実の乖離が大きくなっていることが浮き彫りになりました。特に、生理中普段通り過ごせない人たちからは、「生理痛がひどく集中できない。精神的に不安定になり落ち込みやすい、集中できない、何なら立つのも動くだけでも精いっぱい」という声が多く、次いで「気持ちが不安定でイライラしやすくなり、家族や周りに八つ当たりしてしまう」と自己嫌悪に陥る人も多い様子。


■ 生理時の過ごし方の「理想と現実」の大きな乖離

 生理の日の実際について、理想の過ごし方とかなり乖離があることが分かりました。では、「理想の生理の日の過ごし方」と現実を比較してみた場合、どうなっているのか……こちらも詳しい数字で出ています。


・「生理が重い日は仕事を休みたい」(56.7%)
・「生理中であっても気にせずファッションを楽しみたい」(57.3%)
・「生理中は無理せずゆったりマイペースにすごしたい」(60.0%)


 と、出血により子宮は満身創痍、痛みと精神的な不安定さでいっそのこと休んでしまいたい!という人が多く、「当てはまる」(56.7%)と「やや当てはまる」(29.3%)を合算した86.0%は仕事を休みたいと望んでいます。しかし実際に休みを取れているのは14.7%で、85.3%は仕事を休みたくても休めていないことが浮き彫りに。


 生理中であっても自分に厳しくしてしまう、働く女性の仕事への責任を感じる人も多いのですが、実際、生理が一番重い日のコンディションを聞くと通常を100とした場合、41.9となり、生理が重い日は、普段の半分以下のコンディションに。


 そして、「生理中であっても気にせずファッションを楽しみたい」という設問に実際に「楽しめている」と答えている人は、たった10.3%というギャップ。生理中の服装について聞いてみたところ、「お腹が締め付けられないような服」「漏れても大丈夫な濃い色のボトム。腹巻きなどの冷え対策」「チュニックなどお尻が隠れる服。ダボっとした服」などが挙げられていました。


 「生理中は無理せずゆったりマイペースにすごしたい」という理想に対し、ゆったりマイペースにすごしていると答えられる人は、17.0%。職種にもよりそうですが、大半の職業は自分の思う様に生理中に自分をいたわることが難しいのが現状のようです。


■ 8割もの女性が「機能よりも価格重視」で選ぶ生理用品

 現在使用している生理用品の満足度を聞くと、94.0%が「満足」と答えています。、また、生理用品を選ぶ際に重視することを聞くと、「モレにくい」(64.3%)、「吸収力がよい」(51.7%)、「ムレにくい」(48.7%)など、10以上ものさまざまな機能が挙げられ、20代女性が生理用品に求める理想は高いといえそうです。


 一方で「価格が適正」(59.0%)も上位に挙がっており、機能だけでなく価格も重視されていることが分りました。生理用品を毎月発生するコストだと考えると、どうしても価格も気になってくるようです。


 そろそろ取り替えないと……って思っている時に、急にドボッと経血が出てきたときって「もしや漏れた?」と不安になりがちですが、漏れにくく吸収率が良いナプキンであれば、その不安も和らぎ、落ち着いて交換に行くことができますよね。


 経血が多すぎて貧血気味になる人や、生理痛が尋常ではないほどの痛みであれば婦人科を受診して、適切な治療を受けることで経血量や痛みが軽減されますが、そこまでひどいわけではないけど、やはり夜間は心配、長時間取り替えられない環境で心配など、生理中はなかなか安心できないことが多いものです。


 人生の約半分の月日を生理とともに生きていく女性にとって、価格と機能面でナプキンを選ぶのはごく自然なこと。納得できる価格の中で、なるべく自分の状態に合うナプキンを選びたいものですね。


 なお、ロリエでは今回の調査結果の発表とともに、スペシャルギフトボックスを抽選で1万名にプレゼントするキャンペーンを特設サイトでスタートさせています。


情報提供:花王ロリエ


(梓川みいな)


このニュースに関するつぶやき

  • 生理休暇を取りたいほどつらい人は、休暇の権利がどうのとは別に一度婦人科に行ってみて欲しい。症状を抑える術が見つかったり病気が見つかったりするから。自分が楽になるから
    • イイネ!5
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