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異業種交流会には行くな――30代、自立しようか悩んだときのべからず集

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2019年11月15日 07:02  @IT

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 起業に興味、ありますか?



【しごつまクンイラスト】



 プログラマーやWeb系の仕事なら、PCとネットワークがあれば、場所を選ばず仕事ができます。「いつかはフリーランスになって、自分の裁量で仕事をしたい」「スキルが身に付いたら、将来はU&Iターンしたい」……そうお考えの方もいるかもしれません。



 私は30代の前半に、エンジニアとして新潟で起業し、今年で15年です。キャリアに合わせて仕事は変わり、その過程では酸いも甘いもありましたが、自分の力で稼ぐ力や、生きる力は付いてきたような気がします。



 一方、起業当時のことを振り返るとき、こうも思うのです。「起業したてのころは、無意味なことばかりしていたな」「今だったら、アレはしないな」と。



 そこで、起業した当時を振り返りながら、「当時の自分にアドバイスするなら、こんなことを伝えたいな」と思うことをまとめました。起業を目指している方の参考になれば幸いです。



 なお、一言で起業といっても、いろいろなやり方、いろいろなステージがあります。この記事は、「今は会社で働いている」「どんな形になるか分からないが、将来、フリーランスになりたい、起業してみたい」と思っている方を対象にします。



●「今だったら、アレはしない」7つのこと



 まず、頭に浮かんだのが、「○○した方がいいよ」というよりは、「今だったら、アレはしないな」ということでした。そこで、「起業するなら○○するな」を紹介します。



・事務所は借りるな



 1つ目は「事務所は借りるな」です。



 起業しようと思った前後、私は事務所を借りました。月々の家賃は5万円。事務所を構えた当初は、自分の城を持てたようでうれしかったし、「起業したなぁ」という実感が湧いたものです。



 でも、うれしかったのは最初のうちだけ。決まった収入がない中、毎月口座から必ず引かれる5万円。水道光熱費や電話回線を含めるとかなり痛かった(笑)。



 そこで、起業した当時の自分に、私はこうアドバイスします。



 「PC作業に、事務所はいらないよ!」



・異業種交流会に行かない



 2つ目は「異業種交流会には行くな」です。



 起業したてのころ、私はよく異業種交流会に行きました。その理由は「仕事が欲しかった」からと、「人脈を作りたかった」からです。



 でも、異業種交流会の出会いが仕事につながった経験はありませんでした。今から思えば、それも当然の気がします。交換した名刺を見ると、私のような「起業したての人」や「起業したい人」が多く、「仕事が欲しい人」ばかりなのですから。中には、ネットワークビジネスのような「ちょっと怪しい人」もいましたね。



 そこで、起業した当時の自分に、私はこうアドバイスします。



 「「仕事が欲しい」と思っている人同士で名刺交換をしたり、懇親会に参加したりしても、仕事にはつながらないんじゃない?」



・起業コミュニティーに入らない



 3つ目は「起業コミュニティーに入るな」です。



 起業して何年かたったころ、あるコンサルタントが主宰していたコミュニティーに入りました。比較的若手が多くて、中には起業している人もいて、刺激にもなりました。あこがれていたコンサルタントだったので、直接会えたときはとてもうれしかったです。



 でも、最初のころは楽しかったのですが、そのうち、人間関係に温度差があってモヤっとしたり、話をしているだけでは「コト」が生まれないことに気付いたりして、次第に出入りしなくなりました。



 そこで、起業した当時の自分に、私はこうアドバイスします。



 「コミュニティーに“いる”だけでは何も生まれないよ。人のマネをするよりも、自分でできることを試行錯誤した方が、早く結果が出るんじゃない?」



・資格はなくていい



 4つ目は「資格はいらない」です。



 起業したてのころの私は、プログラマーとしての自信がそこそこありました。でも、スキルを証明できるものが何もなかったため、「仕事を得るなら、資格でしょう」と安易に考え、ITコンサルタントをはじめ、幾つかの資格を取りました。



 資格は、物事を「体系的に学ぶ」という意味では役立ちました。でも、資格が仕事につながったかというと……正直ありません。「資格だけでは、仕事にならないんだ」と思いました。



 「もういいかな」と思って、近年は、維持にコストがかかる資格の更新はやめました。そこで、起業した当時の自分に、私はこうアドバイスします。



 「資格で信用を得ようとするよりも、あなたが「何ができるか」を何らかの形で表現して、お客さんから信頼されることの方が大切なんじゃない?」



・事業計画書はいらない



 5つ目は「事業計画はいらない」です。



 私が起業を夢見ていたとき、起業マニュアルのような本には必ず、「事業計画書を作れ」とありました。でも、そもそも既存顧客もいないし、どれだけの売り上げが立つかも分からない状態で、事業計画書を書くことはできませんでした。書いても、単なる数字遊びに感じて。



 銀行でお金を借りるような事業なら、事業計画書は必須でしょう。でも、PCでできる仕事をスモールスタートさせるなら、事業計画はいらないような気がします。そこで、起業した当時の自分に、私はこうアドバイスします。



 「そもそも、あなたがやりたいのは、銀行でお金を借りるような事業? 予測できない未来の事業計画書を鉛筆なめなめ書くよりも、変化を楽しむくらいの方が面白いんじゃない?」



・周りの人に期待し過ぎない



 6つ目は「周りの人に期待し過ぎない」です。



 起業しようと決意したとき、私はある経営者に相談しました。すると、「応援するよ」と言ってくれて、起業を決める大きな動機の1つになりました。でも、実際に起業したら、仕事を依頼するなど具体的な応援をしてくれるわけではなく、その人にとっての応援とは気持ちのことだったことが分かり、関係も次第に薄れていきました。



 そこで、起業した当時の自分に、私はこうアドバイスします。



 「「応援してくれる」って言っても、本当かどうかは分からないし、それがずっと続くかも分からないよ。起業するなら、周りの人に期待し過ぎずに、自分で稼ぐ力を付けることも大切なんじゃない?」



・いきなり会社を辞めるな



 7つ目は「いきなり会社を辞めるな」です。



 起業の話なのに不思議に思うかもしれませんが、もし、私が、30代の自分にアドバイスするなら、最も言いたいのはこれかもしれません。なぜなら、起業は口で言うほど簡単ではなかったし、思う通りにならないことの方が多かったからです。



 いきなり会社を辞めなくても、「ポートフォリオを用意して実績をまとめる」「やりたいことを知り合いに話す」「情報発信する」「今の仕事で信頼される」など、未来の顧客と出会う準備はできます。会社にいる間に、複業的に小商いしてビジネスの経験ができれば最高です。



 そこで、起業した当時の自分に、私はこうアドバイスします。



 「会社にいながらできることをやって、「これなら、何とかいけそうだな」と思えてから起業しても、決して遅くはないよ。「お金がない」っていうのは、結構キツいよ」



●起業するなら準備したいこと



 次に、今、改めて振り返ったとき「これはやっておいてよかったな」「こうしておくといいよ」と思うことを挙げます。



・お金の勉強をする



 1つ目は「お金の勉強」です。



 当たり前ですが、起業すると請求書や領収書を発行します。また、出納帳を付けてお金の出入りを管理し、年末に確定申告をします。



 私は起業する前に、日商簿記3級を取りました。請求書や領収書はもちろんのこと、お金を管理する上での仕訳や会計の仕方、ちょっとした税金の話が起業前に理解できたのは、良かったと思っています。



 もっとも、今はクラウド会計などのサービスが充実しているので、それほど知識がなくても何となくできるのかもしれませんし、簿記の資格を取るほどでもないかもしれません。でも、仕事上ではお金の話をすることも多く、お金の知識はあってよかったものの1つです。



・お客さんと出会う努力をする



 2つ目は「お客さんと出会う努力」です。



 仕事をし、お金を得るためには、当たり前ですが、「お客さんと出会う」「自分を知ってもらう」必要があります。いわゆる、マーケティングやブランディングですね。



 私自身、もっとも頭を悩ましたのがこれでした。「新潟の中山間地で、お客さんゼロ」という不利な条件で起業しましたので、とにかくネットで情報発信することによって仕事を作ってきたタイプです。お世辞にも順調だったとはいえず、結果が出始めるまで相当時間がかかりました。



 でも、継続すると結果は出るものですね。この努力はこれからも続けていきたいです。



・人のつながりを増やす



 3つ目は「人のつながりを増やす」です。



 最近、仕事というのは「人と人のつながり」で作られていくことを実感しています。例えば、先日もある方と出会ったときに、「どのようにしてご縁をいただいたのですか?」と聞いたら、「Aさんの紹介で……」と言われました。



 私は今まで、自分から積極的に、人とつながりを作りに行くのが苦手でした。どちらかといえば人見知りです。だから、情報発信に逃げていました。



 でも最近は、「いろんな場に行く」ことを意識しています。友人が企画したイベントや、地域の行事、PTA、NPOの活動など、協力できることは積極的にやっています。いろんなところに顔を出すと、「どんな仕事をしているんですか?」と、自然と仕事の話をしたり、「Bさん知ってますよ」とつながりが生まれたりします。



 「あぁ、起業したてのころから、こうしていれば良かったんだ」と、後悔しきりです。



 なお、異業種交流会で名刺交換するような「人脈を作りにいく」のとは、少し違います。自分ができることを率先してやることで、周りの人たちとつながる、信頼関係を作る……という感じです。



・相談できる人を見つける



 4つ目は「相談できる人を見つける」です。



 起業すると、仕事がうまくいくこともあれば、うまくいかないこともあります。その場合、ざっくばらんな話ができる相談相手がいると心強いものです。「先に起業している」「ある程度の成果を出している」「人として信頼できる」「同じような価値観を持っている」ような人が身近にいると最高です。



 とはいえ、今まで会社員として働いてきた人にとって、そういう人との出会うのは、難しいかもしれません。実際、私もそうでした。



 そこで、当時私が頼りにしたのは、ビジネスのスキルを磨こうと思って参加したセミナーの先生や参加者、ビジネスコーチングをお願いしていたコーチでした。仕事を通じてさまざまな出会いが生まれた現在は、信頼できる経営者の友人たちに相談しています。



●最後は、一生懸命仕事をすること



 私が起業したときのことを振り返りながら、30代の自分に教えたい起業のアドバイスを挙げました。



 当たり前なことばかりで、特別なことはないかもしれません。でも15年前の私は、その意味がよく分かっていませんでした。もし、15年前にこれらのことを知り、実践していれば、もっと違う歩み方ができたのではないかと思います。人のつながりは、特に。



 あと、最後に大切なことがあるとしたら……「一生懸命仕事をする」ことかな(笑)。



●筆者プロフィール



しごとのみらい理事長 竹内義晴



「仕事」の中で起こる問題を、コミュニケーションとコミュニティーの力で解決するコミュニケーショントレーナー。企業研修や、コミュニケーション心理学のトレーニングを行う他、ビジネスパーソンのコーチング、カウンセリングに従事している。著書「感情スイッチを切りかえれば、すべての仕事がうまくいく。(すばる舎)」「うまく伝わらない人のためのコミュニケーション改善マニュアル(秀和システム)」「職場がツライを変える会話のチカラ(こう書房)」「イラッとしたときのあたまとこころの整理術(ベストブック)」「『じぶん設計図』で人生を思いのままにデザインする。(秀和システム)」など。


このニュースに関するつぶやき

  • ǭ
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  • おはようございます。フリーランスで生計立てられる人は凄いです。心から尊敬します。やはり自分に出来ないことをやれる人は、尊敬に値します。ボクは不平不満言いながら雇われサラリーマン続ける方が気楽でいいかな。
    • イイネ!3
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