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野球の国際大会「プレミア12」は物足りない? 東尾修が提案

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2019年11月16日 07:00  AERA dot.

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写真東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95〜2001年)に2度リーグ優勝
東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95〜2001年)に2度リーグ優勝
 西武ライオンズの元エースで監督経験もある東尾修氏が、現在行われている野球の国際大会について語る。

【写真】プレミア12の記者会見に臨む日本の稲葉監督らB組の監督たち

*  *  *
 野球の国際大会であるプレミア12が始まった。世界野球ソフトボール連盟(WBSC)主催のこの大会は2回目だが、前回とは少し違った形式となっている。

 前回は出場12チームを二つのグループに分けリーグ戦を行い、6チームのうち上位4チームずつ、計8チームがトーナメントを行う形式だった。6チーム中4チームが上にいける形だったから、2勝3敗で準々決勝に進んだチームも出た。これではあまりリーグ戦の意味がないなあ……と感じていた。

 今回は12チームを3組に分けて1次ラウンドを戦い、上位2チームが次の2次ラウンドへと進む。その6チームが再びリーグ戦を行うという図式となった。

 これであれば、1次ラウンドの1勝の重みがだいぶ違う。しかも少々わかりにくいが、同組で勝ち抜けた2チームは、2次ラウンドでは対戦せず、1次ラウンドの直接対決の成績が持ち越されるという。つまり、2次ラウンドを1勝0敗か、0勝1敗からスタートする。だから全勝突破できれば、1勝0敗からスタートできる。この試合は落としてもいい……などといった考えは生まれないだろう。

 そういう意味では、この変更で大会の仕組みは良くなったといえる。1次ラウンドの結果も反映される。ただ、1カ所でやっていないだけにどうしても大会全体の盛り上がりが散漫に感じてしまう。今回もメキシコ、韓国、台湾の3カ所で1次ラウンドをやっており、2次ラウンドから日本に集まる。完全に1次ラウンドが「大会本番への予選」である感覚を覚える。あれだけ日本中が熱狂したラグビーワールドカップの後だから仕方がないけど、大会形式の浸透度という点もあって、熱が伝わりにくいかなと感じる。

 今大会は菅野智之や千賀滉大といった日本を代表するエースが参戦していない。選手個々の参加の有無の議論は永遠の課題である。大会自体の格式がもっと上がり、選手の補償が充実してこないと。選手から出たいと思わせる大会になっていかないといけないが、今はWBCにしろ、たった4回、プレミア12は2回目だ。試行錯誤しながら、より魅力ある大会にして歴史を作っていくしかない。そのためにはファンの方々にもっと熱狂してもらえる形にしていく必要がある。口で言うのは簡単だけど、すごく難しい問題だし、時間が必要だ。

 国内に目を移すと、秋季キャンプが各球団で行われている。DeNAやオリックスのように、投手と野手で分かれて分離キャンプを行う球団もある。確かに、この時期は、自分のテーマに取り組む時間が多い。しかも、1、2軍、育成といったすべてのレベルの選手に縦割りで目配りするには、分離キャンプは効率的に思える。

 毎年言うことだけど、若手選手には短期的でいいから、明確なビジョンを描いてほしい。来年2月のキャンプまでにこういうことだけはやる、といったことなどだ。陥りやすいのは、今季できなかったことをできるようにしようと目先の発想にとらわれ、自分の目指すべき方向からずれ、特長を見失ってしまうこと。選手は結果を残せなければ4、5年でクビとなってしまうから、長期的ビジョンを描くことは難しいが、少しでもスケールの大きい選手を目指してほしい。

※週刊朝日  2019年11月22日号

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  • ラグビーW杯を見た後じゃ全然盛り上がらないよ。
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