第66回マカオグランプリのFIA GTワールドカップは11月16日、12周の予選レースが行われ、ポールポジションからスタートしたラファエル・マルチェッロ(メルセデスAMG GT3)が優勝。2位はアール・バンバー(ポルシェ911 GT3 R)、3位はローレンス・ファントール(ポルシェ911 GT3 R)という結果となった。
決勝レースに向けたグリッドを決める11月16日の予選レースは現地時間13時05分にフォーメーションラップが始まった。スタート直後、ポールポジションスタートのマルチェッロがトップをキープする一方、2番手スタートのドリス・ファントール(アウディR8 LMS)がマンダリン・ベンドでアウト側のガードレールにヒット。左リヤを傷めてしまう。
これで2番手にはバンバーとローレンス・ファントールというローヴェ・レーシングの2台のポルシェが続く展開となるが、ドリス・ファントールのアウディがリスボア・ベンドで曲がり切れずタイヤバリアにクラッシュ。さらにポリス・ベンドでウェイアン・チェン(アウディR8 LMS)がスピンを喫したことから、セーフティカーが導入された。
リスタート後、今度は4番手争いに波乱が。残り8周というところで、5番手を走っていたケルビン・ファン・デル・リンデ(アウディR8 LMS)をかわそうとしたマーロ・エンゲル(メルセデスAMG GT3)がファン・デル・リンデとヒット。リスボアのブレーキングでコントロールを失ったエンゲルのメルセデスが、4番手を走っていたエドアルド・モルタラ(メルセデスAMG GT3)に激突。メルセデスが2台クラッシュしてしまった。
これで2回目のセーフティカー導入となり、残り5周でリスタートとなるが、ここでもマルチェッロはリードをキープ。2台のポルシェが続くが、4番手のクリストファー・ハーゼ(アウディR8 LMS)をかわしてきたのは、後方から追い上げをみせてきた2018年ウイナーのアウグスト・ファーフス(BMW M6 GT3)。ただ、トップ3とはやや終盤ギャップが開いた。
最後までトップを譲らず優勝を飾ったマルチェッロは、11月17日の決勝に向けポールポジションを獲得。2位はバンバー、3位はローレンス・ファントールという結果となった。