新生児のしゃっくりは脳の発達している証である

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2019年11月17日 05:11  妊活・卵活ニュース

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新生児のしゃっくり
ユニバーシティ・カレッジ・ロンド(UCL)の研究チームは、「Clinical Neurophysiology」にて、新生児はしゃっくりをする頻度が多いが、新生児のしゃっくりは脳が呼吸を把握することを促す脳のシグナルにより生じると発表した。

しゃっくりは、胎児の成長初期には起こる規則性のある、一定間隔で繰り返される現象である。在胎9週目の胎児は、母親の子宮内にて、しゃっくりをすることが確認されている。

論文主著者であり、同大学のキンバリー・ホワイトヘッド(Kimberley Whitehead)氏は、成長・発達を理由として、胎児ならびに新生児は頻繁にしゃっくりをすると説明する。早産児は、しゃっくりをする頻度、しゃっくりが止まるまでの時間が増し、しゃっくりをする時間は1日あたり約15分、1日のうち1%を占めると報告された。

しゃっくりを繰り返す目的
研究チームは、しゃっくりをする行動が見られた新生児13人を対象に脳波検査を行い、脳の活動を分析した。新生児の頭には電極を装着し、胴体に付けたセンサーにて、しゃっくりを測定した。

乳幼児のしゃっくりは横隔膜筋の収縮により起こり、しゃっくりは大脳皮質の反応であると判明した。しゃっくり後、間髪入れずに2つの大きな脳波が起こり、3番目の脳波が続いた。3番目の脳波は、しゃっくり音「ヒッ」「ヒック」を伴った。

しゃっくりは横隔膜収縮と声帯の筋肉収縮であるが、胎児ならびに新生児・乳幼児にとって、呼吸の習得、脳回路の発達において重要となる。しゃっくりの繰り返しを通して、脳は呼吸時の筋肉の動きを覚え、横隔膜の上下運動によって呼吸を自発的に制御できるようになる。

(画像はPixabayより)

ScienceDirect

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