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夫と心が通じない…「ご主人はアスペルガー症候群かも」と医師に言われた妻のショック

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2019年11月17日 09:11  女子SPA!

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女子SPA!

写真写真はイメージです(以下同じ)
写真はイメージです(以下同じ)
【わかりあえない夫と暮らして vol.2】
未診断だけれども発達障害が疑われるパートナーとのコミュニケーションに悩んだ女性・イクミさんの体験談です。

<前回のあらすじ>
イクミさん(30歳)は、結婚してからふさぎ込むようになった夫(36歳)との関係に悩んでいる。音や光に敏感な夫に合わせて静かに暮らす中、ある日「イクミを家族と思ったことない」と言われ絶望する。気持ちが通じ合わない関係に、どうしようもない孤独を感じて涙が止まらない。

◆もしかして、間違っているのは私なの?

「自分の人生なのだから、無理して他人に合わせる必要はない」とは彼がときどき口にする言葉ですが、彼の行動はだいたい、その考え方に忠実だとイクミさんは感じます。裏表がなく、とても正直で嘘をつかない彼の性格は、イクミさんにとって気持ちの良いものに思える一面もあるのです。

 彼の主張がどうしても理解できないとき、たとえ「価値観の押しつけ」と言われても、イクミさんが意見を曲げずに議論しようとすると、彼はひどく疲れてしまいます。「考えたことのないことを考えるから、疲れて眠い」……。そして彼はすぐに眠り始めます。話題から逃げたくて「眠い」と言っているのではないか? イクミさんは最初こそそう思っていましたが、彼は言葉通り、本当に疲れてしまっているし、本当に眠くもなってしまっているようで、すぐさま寝入ってしまうのでした。

 お互いに噛み合わない議論を長く続けていると、イクミさんはだんだんと自分が間違っているのではないかと思えてきます。自分の価値観を押し付け、わがままを言い、勝手に泣いたり怒ったりしているだけなのではないか。

◆「目を覚ましてよ」と友人に言われて

 そんなイクミさんの考えを聞いたある友人は、珍しく強張(こわば)った表情で言いました。
「彼もおかしいけどさ、イクミもおかしいよ。もう目を覚ましてよ」

 その友人は、イクミさんを憐(あわ)れむような、悲しむような目で見つめながら続けました。
「イクミはその生活をずっとしていたいと思う? 毎日泣いているって、普通じゃないからね。ここまでコミュニケーションの仕方に悩む人、彼以外にいるの? 自分の我慢が足りないって、もし本気で思ってるなら、悪いけどイクミのほうがおかしいよ。そもそも、どうしてそんな人と結婚したの?」

 彼との結婚生活を続けていくうちに、抱える悩みや考え方が、次第に自分自身の感性をも疑われかねないものに変化してきていることに気付くきっかけとなった一言でした。楽しかった交際期間よりも、泣いてばかりの結婚期間のほうが、いつの間にか長くなっていることにも。

 毎日泣くような生活を続けたいはずがないのに、泣きながら、怒りながら、いつも彼の顔色を気にしている。彼に不満を抱えながら、それでも彼から離れようともせず、自らすすんで彼のことばかりを考える日々を送っている――それが私だ。

 でも彼は悪意があって私を泣かせたり怒らせたりしているわけではない。苦しみながらも、なんとか新しい環境に慣れようと努力しているのだから、私も一緒に頑張るべきなんだ。

 そこまで考えると、でもそれっていつまで続くの? とつぶやく自分がいました。自分を心配してくれる大切な友人の言葉を無視してまで、彼をとる理由はあるのだろうか? 今の彼のどこが好きなのか、自信をもって答えられなくなっていました。

◆心療内科で夫とのことを相談してみた

 いつまでも情緒不安定なままでは、周りからどんどん人が離れていってしまう。そんな不安を覚えたイクミさんは、心の状態を整えるべく、心療内科にかかることにしました。彼とのコミュニケーションがうまくいかないことが情緒不安定の原因だと予想はしているものの、そもそも自分の考えることに自信が持てない状態になっていたため、一度専門家の意見を仰ごうと考えたのです。

 医師はとても穏やそうな雰囲気で、適度な相づちを打ちながら優しく話を聞いてくれるので、抱えている悩みや不安を素直に伝えることができました。

 訊かれたのは、イクミさんと彼それぞれの生育歴と、彼とコミュニケーションをとるなかで困るのはどんなときかということ。それに対するイクミさんの答えを聞いて、医師は「ご主人はもしかしたらアスペルガー症候群の傾向があるかもしれませんが、本人を診ていないのでこれ以上は言えません」と言いました。

 ネットを検索するとアスペルガー症候群に関する情報はたくさん見つかりました。もし彼がアスペルガー症候群だとすると、これまで理解し難かった発言や行動もそれが原因だと納得できる気がしました。原因がわかりさえすれば、対応ができる。

<ASD(自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群)の症状>
(以下、NCNP病院 国立精神・神経医療研究センター公式ホームページより抜粋)

・会議などの場所で空気を読まずに発言してしまい、ひんしゅくを買う
・視線があいにくく、表情が乏しい
・予想していないことが起きると何も考えられなくなり、パニックを起こす
・自分なりのやり方やルールにこだわる
・感覚の過敏さ、鈍感さがある(うるさい場所にいるとイライラしやすい、洋服のタグはチクチクするから切ってしまう)
・手先が不器用である
・細部にとらわれてしまい、最後まで物事を遂行することが出来ない
・過去の嫌な場面のことを再体験してイライラしやすい
(抜粋以上)

◆夫に受診を勧めたら、どんな反応をするだろう

 とはいえイクミさんの心情は複雑でした。彼を病院へ連れて行くためには、きちんと理由を話さなければなりません。彼はどんな反応をするだろうか……。ただ、コミュニケーションがうまくいかないことでストレスを感じているのは、彼も同じ。なぜ二人の会話が噛み合わないのか、ずっとわからないその原因を探り、今後どのようにしたら良いか考えるためにも、「彼がアスペルガー症候群かもしれない」という仮説を検証したい……。

 イクミさんは内心モヤモヤしながら、スマートフォンでアスペルガー症候群のチェックリストを見つけて眺めていました。誰にでもひとつやふたつは当てはまるでしょう。しかし彼に関しては、チェックリストがまるで彼の特徴を挙げ連ねたものではないかと感じるほど、当てはまる項目がたくさんあるのです。そう感じると同時に、彼をアスペルガー症候群だと決めつけているかのような自分の行動を嫌悪しました(後日配信の次回に続きます)。

<文/佐藤 由実>

【参考サイト】
「ASD(自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群)」NCNP病院 国立精神・神経医療研究センター公式ホームページ

このニュースに関するつぶやき

  • 自分も結婚後にアスペルガー症候群と診断されたけど、この夫は重度だな…。奥さんもよく結婚したな…。
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  • 放置してきた親の責任です。あと、男性の成長過程でかかわった教育機関、医療機関の責任も大きい。もっと早く幼少期に対応していれば、社会に適応できた可能性もあるのに。
    • イイネ!13
    • コメント 6件

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