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居酒屋「無断キャンセル」 被害額は年間2千億円 飲食店向けの保証サービス誕生し、忘年会は要注意

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2019年11月17日 12:15  AERA dot.

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写真忘年会シーズンはご注意(※写真はイメージです)(c)朝日新聞社 
忘年会シーズンはご注意(※写真はイメージです)(c)朝日新聞社 
「極めて悪質な犯罪だ。言語道断であり粛々と捜査を進める」(警視庁幹部)

 東京・有楽町の居酒屋に団体予約を入れたものの無断キャンセルをしたとして、警視庁は今月11日、業務妨害の疑いで東京・葛飾区の職業不詳の59歳の男を逮捕した。捜査関係者によると、系列5店舗で合わせて75人分、総額約51万円に上る被害があったという。

 飲食店に対し、無断や直前でのキャンセルはインターネットによる手軽な予約などが原因で増加しているとされる。

 男の逮捕容疑は今年6月26日、東京・有楽町2丁目の飲食店に電話をかけ、同28日に1人1万3千円の飲食コースを合わせて17人分、虚偽の予約を入れて営業を妨害した疑いだ。男は調べに対して「サービス内容を聞くために電話したが予約はしていない」と否認しているという。

 捜査関係者によると、都内にある系列4店舗でも6月28日の団体予約があり無断キャンセルされている。有楽町の店を含めた5店舗はいずれも男の携帯電話から「スズキ」名で予約されていたという。

 飲食店にとって、無断キャンセルは大きな損害だ。経済産業省は去年11月、有識者勉強会による無断キャンセル対策リポートを発表。それによれば、無断キャンセルが飲食業界全体に与えている損害は年間で約2千億円とされている。さらに、通常の予約のうち、1日前、2日前に生じるキャンセルも加えると、被害額は約1兆6千億円にも及ぶと推計される。リポートには飲食店の切実な被害報告が記載されている。

「大学のサークルの飲み会ということで、幹事から居酒屋の3千円のコース50名分の予約を受けた。しかし、予約当日に一人も来店せず、店には何の連絡もなかった」

「個人客から4名での予約が入った。しかし、時間を過ぎても来店がなかったため、担当者から予約者の携帯電話に連絡を入れた。すると、もうすぐ着くという返答だったため、席を空けて待ち続けた。しかし、閉店時間になっても来店がなかった」

 無断キャンセルの背景について、第一生命経済研究所の永濱利廣さんはこう話す。

「インターネット予約が主流となっていて気軽に予約ができることが背景にあるのだろう。電話のみの予約を受け付けているところも多い。飲食店は無断キャンセルを防ぐために、予約システムに客の署名を求めるなど自衛策を講じていく必要がある」

 飲食店にとって救いとなっているサービスがある。それが、ガルディア株式会社が運営する「飲食店向け保証サービス」だ。店側に対してガルディアがキャンセル被害額を保証。キャンセルした客に対しても被害額を請求する業務まで一貫して行う仕組みだ。同社代表の小山裕さんが説明する。

「前職の経験からアイデアを得て、2017年の当社設立当初から無断キャンセル保証サービスを始めました。店と当社が保証契約を交わし、店の予約サイトにもキャンセルポリシーをかかげ、客に予約キャンセルの際の請求についての同意を求めます。これにより店側が債権者、客が債務者となります」

 店側が毎月の保証料をガルディア社に支払うことで保証がなされ、予約する客にとっても無断キャンセルの「リミッター」となるシステムだ。小山さんによれば、現在数万件が予約サイトを通じて導入しているという。

「何の非もない飲食店が悪意ある人によってつらい目に遭っています。困っている人を救いたい、減らしたいという気持ちが当サービスの原点です」

 そもそも無断キャンセルはモラルの問題だ。常識的に考えれば、事前に断りを入れるのは当然のこと。忘年会シーズンを迎えつつある今、無断キャンセルはゆめゆめなさらぬように。(本誌・野田太郎)

*週刊朝日オンライン限定記事

【おすすめ記事】食べログの「課金制度」が飲食店に嫌われる理由


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  • コレ完全にヤクザのシノギだね→→→キャンセルした客に対しても被害額を請求する業務まで一貫して行う仕組みだ。
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