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超嫉妬深い彼のために29kg太った私。「男が見向きしないよう太って」と要求され…

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2019年11月18日 09:01  女子SPA!

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女子SPA!

写真写真はイメージです
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「なんで他の男とLINEしてんだよ!」
「男がいる飲み会に行くの禁止な」

 世間に無数に溢れる束縛エピソード。今回は、そんな数ある束縛話の中でもかなり強烈な、「誰にも相手をされなくなるように太れ」と命じた男(以下、肥やす男)のお話です。

 これまで数多くのクズ男と出会ってきた経験から、『私はクズ男製造機 〜憎めない男たちとの最高な思い出〜』(インプレス刊、10月1日発売)と題する本を出すにまでいたったフリーライターの北崎りょうさん。その北崎さんに「太れ」と命じた、恐ろしく嫉妬深い男とは――。(以下、北崎さんの寄稿)

◆デブ専でもないのに…彼の要求で29kg太った

 男の人には、女性の体型について、なんだかんだちょっとしたこだわりがあると思います。線が細くて華奢なタイプが好きな人。きれいに筋肉がついた子鹿みたいな体つきが好きな人。おっぱいやお尻がむっちりしている女性を好む人。「肥やす男」と付き合った時の私は、21歳、身長162cm、体重46kg、Eカップで、自分で言うのもなんだけどわりと魅力的でした。

 肥やす男は29歳の大手企業のサラリーマン。若くて細くて、いまよりも見栄えが良かった私は、彼と付き合い始めてたった半年で29kg太り、細かった手足は丸太のようになり、くびれていたウエストは消滅して樽のようになってしまいました。なんでそんなことになったかと言うと、「太って」って言われたから。

「デブ専の話か」って思いましたか? いいえ、彼はデブ専ではありませんよ。むしろ私の体型が好きで、付き合いだしたノーマルタイプ。なのに、私に太れって命じたんです。その理由は嫉妬。「誰にも相手にされないくらい太れ」って。

◆会社では「超絶嫉妬深い男がいる女」として有名だった

 彼は人の十倍くらい嫉妬深くて、他の男性と出かけることはもちろん、メールや電話でやりとりすることも禁じていました。会社の飲み会も参加禁止で、どうしても避けられない飲み会は午後九時までに帰宅することって決められていました。リアルな社会生活で嫉妬するのはまだいいんです。でも、とうとう彼の嫉妬は妄想の世界に飛び込んでしまったんです。

「りょうはいつも他の男に色目を使っているよね」

 色目を使いたくても使う相手がいません。携帯に登録されていた男友達は全部削除されちゃいましたし、会社でも「超絶嫉妬深い男がいる女」として有名でした。そもそも彼の前で男の人と話したことはありません。なのに、色目を使っている呼ばわり。

◆どうしても嫉妬が止まらない彼の取った方法

 もう無理ですよね。そのレベルで嫉妬されたら、どうしようもありません。私がいくら好きって言ったって、他の男の人と話さなくたって、妄想の世界で勝手に嫉妬して怒るんだから手の施しようがないんです。

 でも、さすがに彼も自分の異常性に気づいたんでしょうね。そして、その感情をどうすることもできないこともわかっていたんでしょう。だから私に言ったんです。

「誰にも見向きされなくなるくらい太って」

◆彼の異常な愛情表現に喜んだ結果、46kgから75kgに

 私にミニスカートを履かせて連れ回して喜ぶくらい、本当はスリムな体型が大好きなのに、「太って」って言ったんですよ。どうかしていますよね。私もどうかしていると思いました。でもちょっとだけ喜んじゃったんです。「こんなに私のこと好きって言ってくれる人、一生現れない」って。

 しかも、私も若干というかかなりダメ要素が強いため「好きなだけ食べていいってこと? 暴飲暴食できること?」って思っちゃったんですよ。本当は食べるの大好き、お酒も大好き。ラーメンにはチャーシューを必ずトッピングして、チャーハンも食べちゃう女ですから。

 普通だったら「太れ」と言われた時点で、別れますね。そんな異常者は誰も相手にしませんね。でも私もおかしいから、ちょっとうつむきながら嬉しそうに、「わかった」なんて言っちゃうんです。

◆太った姿に満足そうな彼氏「これで俺だけのもの」

 その結果が75kgです。柔道なら無差別級での出場を目指すレベルのがっちり体格。身長が162cmあるからぽっちゃりっていうか、どすこいって感じの体型でした。職場でのあだ名はとんきちに。もちろん豚のとんです。樽から丸太が飛び出したような体。いやもっと無様でしたね。靴下を履くのが大変だし、足の爪を切ろうと思ったら首が痛くなるんですもの。

 そんな私の姿を見て、彼は本当に満足そうでした。「これでりょうは俺だけのものだね」って前よりももっと優しくなりました。顔を見れば、かわいいかわいいと言ってくれました。好きなものはなんでも食べさせてくれて、お腹は常に満たされていました。

 会っていない時も、仕事が終わって家に帰ったらご飯が炊けるまでの繋ぎに袋ラーメンを食べて、なおかつ炊きたてのご飯を一合なんて生活。食いしん坊の私にとってはまるで天国……のはずだったんですが、だんだん自分のみっともない体型に嫌気がさしてきました。

◆街中で不意に映る自分の姿がだんだん嫌に……

 自宅の鏡には、「痩せている時のベストな自分」が映るんです。不思議なんですが、家の鏡を見る時の私の目には自動補正機能がついていて、体の余計な部分が見えなくなっているんです。でも、街中のショーウィンドウに不意に映る姿には補正がかかりません。写真も、真実しか写らないので、私が思っている以上に横幅はあるし、顔の余白も大きいんです。

 ガラスや写真には、75kgのたるんでだらしない体がそのまま映ってるんです。そこまで太ると、着るお洋服もありません。専門店に行けばありますよ。ぽっちゃりさん用の通販で買えばありますよ。でも、おしゃれなセレクトショップにはないんです。お洋服を選ぶ時のポイントは、デザインでもお値段でもなく、“入るかどうか”。

◆太りすぎて妊婦さんに間違われる始末

 結果、選ぶ服はチュニックばかり。しかも胸の下で切り返しているデザイン。当時は何度妊婦さんに間違われたかわかりません。年末ジャンボが5万円当たって換金しに行ったら、売り場のおばさまに満面の笑みで、「妊婦さんは当たりやすいのよ! おめでとう」って言われたこともありましたね。

 だんだん自己嫌悪を募らせた私は、自暴自棄になってお化粧もしなくなり、髪の毛もバサバサ。家に引きこもるようになりました。そして、とうとう目覚めました。こんなの嫌だって。ダイエットを決意した私は、病気を疑われるスピードでみるみるうちに痩せていき、半年かけて元の体重に戻りました。ほっそりとしたウエストにシュッとした足。彼は少し寂しそうでしたが、「りょうがそれで幸せならいいよ」と言ってくれました。

◆「肥やす男」との別れ

 そして痩せたことで、引きこもりがちだった生活も改善され、外に出るようになった私には、新しく好きな人ができて、最終的には肥やす男の元を去りました。

 でも今、ちょっとだけ彼のまっすぐな瞳を懐かしく思うこともあります。あんなに私だけを見て、私だけのことを考えてくれる人は後にも先にも現れないかもしれないって。色んな男の人と付き合いましたが、愛情の深さも人それぞれで表現方法も千差万別。

「俺のために太れ、俺のものだけになれ」なんて思ってても、なかなか言えるもんじゃありません。あのまま彼のそばにいたら、不安も心配もなくぬくぬくと暮らせていたのかな、なんて妄想しちゃいます。

 ちなみに、あの時太っていたおかげで、長女を出産した時に妊娠線ができませんでした。何度も妊婦さんと間違えられた立派な自腹でしたから、皮も妊婦さん並みに伸びていたんですね。妊娠線がないツルツルのお腹を誇らしげに撫でながら、太らせてくれてありがとうって、ちょっとだけ肥やす男に感謝。

<文/北崎りょう>
福岡生まれ福岡育ち、東京在住。地方国立大学を中退後、キャバクラ嬢から商社へ。独身時代は様々な相手と交際を重ねていたものの、結婚。子どもを授かり、のちに離婚した。現在は、自身の離婚や家族の借金、母子家庭育児などの経験をもとにフリーライターとして活動中。

このニュースに関するつぶやき

  • 背丈162で目方75ぐらいデブの内に入らない 逆に魅力が倍増しナンパされまくりになるな
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  • 渡辺直美とかおかずクラブとか「職業デブ」ならまだしも素人にデブを押し付けたか。 https://mixi.at/ai2nsLu
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