食と美容、健康への関心の高まりから、この冬の鍋のトレンドは「発酵鍋」なのだとか。発酵鍋はその名のとおり、発酵食品をスープや具材に取り入れた鍋で、身体を芯から温めて腸内環境美化をサポートします。
健康と美容に役立つ食スタイルを提案して16年の美養フードクリエイターである筆者が、ご自宅で手軽に楽しめる発酵鍋を3つご紹介します。
■この冬のトレンドに!?「発酵鍋レシピ」3つ
(1)ヨーグルト味噌鍋
洋の発酵食品「ヨーグルト」と和の発酵食品「味噌」を使った発酵鍋です。
|
|
いつものお鍋のスープに、ヨーグルトと味噌を溶きましょう。割合や分量はお好みですが、2人用のお鍋なら、ヨーグルト200g、味噌大さじ3杯くらいを目安に溶きます。ほんのり酸味のある軽い味噌味に仕上がりますので、ポン酢などは必要なく、スープごと味わえます。
(2)甘酒豆乳鍋
豆乳に甘酒を入れて発酵鍋を作りましょう。
甘酒は、麹から作られたもの、酒粕から作られたもの、どちらでも構いません。2人用のお鍋なら、豆乳200cc、甘酒100cc、出汁100ccが目安です。豚肉や魚介、野菜も美味しくいただけます。
(3)酸っぱい白菜漬け鍋
|
|
数年前から人気が出つつある酸っぱい白菜の漬物を使ったお鍋。こちらは、台湾や中国が発祥です。酸っぱくなるまで発酵させた白菜を具材につかう発酵鍋です。
日本では通常酸味が出る前に食べてしまいますが、そのまま発酵を続けて酸っぱくなった白菜の漬物を用意しましょう。食べやすい大きさに切って、お鍋に入れます。豚肉や魚介との相性もとてもいいですよ。
■発酵鍋におすすめの腸活食材3つ
(1)キノコ
キノコは、食物繊維が豊富な食材です。腸内環境美化に食物繊維は欠かせませんから、発酵鍋にキノコを入れれば、より腸活をサポートします。
|
|
(2)ニラ
東洋医学においてニラは、身体を内側から温め、冷えによる胃腸の不調を改善する食材とされています。寒い季節は、どうしても身体が冷えてしまいますから、ニラを具材に入れて身体を内側から温めましょう。
(3)もち麦
せっかくの発酵鍋ですから、〆も腸活に役立つ食材を選びたいですよね。もち麦は、腸内細菌のエサとなる水溶性食物繊維が豊富な雑穀です。白いご飯で作る雑炊や麺もいいですが、もち麦の雑炊を作れば、腸内細菌の喜ぶお鍋になります。
お鍋は、野菜がたっぷりとれて手軽に作ることができる便利なお料理ですよね。今年は、発酵食品をお鍋に使って、腸活してみてはいかがでしょうか。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ 料理教室Manami’s Kitchen主宰。パリのEcole Ritz Escoffierにてフランス料理を学びDiploma取得、本草薬膳学院にて薬膳を学び、中医薬膳師の資格を取得。健康リズムカウンセラー、味覚カウンセラー(スタンダード)。自著「ベジフル発酵ジュースとレシピ」(2018年・日東書院本社)、「ヤセ菌が増えて太らない食べ方」(2016年・自由国民社)。コラム執筆、雑誌、TVなど多数のメディア出演実績がある。)