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ヤフーとLINE、経営統合へ 記者会見の一問一答まとめ

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2019年11月18日 18:23  ITmedia NEWS

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 ヤフーを傘下に持つZホールディングス(ZHD)とLINEは11月18日、経営統合について基本合意したと発表した。両社は同日午後5時から、都内で記者会見を開催。記者会見には、ZHDの川邊健太郎社長、LINEの出澤剛社長が登壇した。



【図】経営統合後の体制



 質疑応答の内容は以下の通り。



──出澤社長は、これまでも「川邊社長と話すことが度々あった」と言っていた。今回は「思う所があった」ということだが、それは具体的に何か。



出澤 会見冒頭でも話したが、競合を含めた危機感と、ネットの流れの早さやAI化の早さへの危機感。いま手を打って、次のステージにいこうというタイミングだった。



──異なる文化を持つ会社同士なので、時には合意できないこともあるのではないか。どのように足並みをそろえていくのか。



出澤 プロダクトに関する方向性は、プロダクト委員会を作って徹底的に議論を重ねる。また、CPOという役職を設けていて、LINEの慎ジュンホ代表取締役が務める。合意が得られない場合は、CPOが全ての議論を加味して判断する。プロダクト面でお見合いにならないようにする。



川邊 補足するとCPOは取締役会の下につくもの。



──「日本、アジアから世界をリードするAIテックカンパニーを目指す」というのは、GAFAなどへの対抗だと思うが、具体的にどういう強みを持っているのか。



川邊 広範囲のサービスのラインアップをそろえ、それをユーザーフレンドリーなLINEでつなぎ合わせ、スーパーアプリ化していけることが武器。個々のサービスでもナンバー1は目指すが、全部のサービスでナンバー1になるのは難しい。全てのサービスで共通したユーザー体験を届ける。



──Fintech領域でのシナジーはどうか。PayPayとLINE Payを使っているユーザーがそれぞれいる場合、シナジーは生まれにくいのではないか。



川邊 これから1年間、統合までもわれわれは競合関係で競争していく。統合後は、最も支持されているものを、もう一方が補完していく。その際、決済サービスを使える店舗数を最大化するなどシナジーが生まれるのではないか。



出澤 決済サービスはまだ道半ばであって、真に重要なのは、これから一緒になって作る新しいサービスが広がっていくこと。それらを私たちが作れることが重要だ。



──統合の背景にある、GAFAへの脅威の認識について。具体的に事業を展開していく中で、GAFAの何に脅威を感じたのか。



川邊 GAFAの最大の脅威はユーザーから支持されていること。日本からGAFAが出ていってほしいとは思っていない。私自身、YouTubeを見るし、Kindleを使う。ユーザーから支持されていること、それ自体がすごいこと。もう一つの選択肢として、国産のサービスやAIを提供したい。日本にフォーカスして他社ではできないことをし、国内法令に基づき、データを管理していく。そういう観点でもユーザーに支持されることが、海外プラットフォーマーとの差別化につながる。



出澤 ネットサービスは、人材、データ、お金などが集約するものが、どんどん強くなっていく構造。他の産業と比べてその流れが大きい。気付いたときには何もできなくなる恐れがあるのが、このビジネスの恐ろしいところ。



──国内のネット企業には、楽天、メルカリ、サイバーエージェントなどがある。先行投資が重いという共通課題を抱えているが、それぞれ競争を続けていくのか。



川邊 他社とは、オールジャパンということで、さまざまな協業を呼び掛けたい。



出澤 われわれはオールジャパン以外にも、アジアにもフットプリント(足場)があるので、より大きなサービスをできればと思う。



──Yahoo!ニュースとLINE NEWSは並存するのか。統合後はネットメディアとしてどんな姿を目指すのか。



川邊 ニュースを含めた全サービスについて、統合を果たした後にどんなサービスにするか考える。いまのところ方針はない。ただ、両方とも愛されるサービスなので、引き続き切磋琢磨していく。日本のジャーナリズムがより健全に発展する場として、2つのニュースサイトが日本の報道に貢献するよう期待している。



──ヤフーは今Googleの検索エンジンを使っているが、NAVERに変えるのか。



川邊 サービスのことは、統合を果たしてから考える。ただし、検索エンジンのGoogleとのパートナーシップは良好な関係だ。



──PayPayへの出資について、資本の見直しはあるのか。



川邊 こちらも統合後に検討する。



──LINE単独でどこまで挑戦できるか期待していた人もいたと思うが。



出澤 最高の布陣で新しいフィールドに挑戦できるタイミングになった。頼もしいパートナーを得たと考えている。



──LINEがソフトバンクに飲み込まれるという見方もあると思うが。



出澤 それほど心配していない。ヤフー、ZHDの経営陣とは深い議論をしており、両社の良い所を出していける関係性にある。プロダクト委員会やCPOなど、LINEらしいものづくりのスタイルは一緒にやっていこうと共感いただき、今日に至った。



──グローバル展開のビジョンは。



川邊 統合を果たした後に考える。



出澤 国内でユーザーの支持を得るサービスを、アジアや世界へ届けるのがLINEの戦略。ただ、統合が完了しないと具体的なプランは立てられない。



──この1年で話がまとまったということだが。



川邊 毎年新年会をしており、3〜4月ごろに食事をしたときに、2社で大きなことをできそうだねという話になった。6月に両社の親会社に相談し、広い範囲で検討を始めた。その後、夏の間、議論を重ねて進めてきた。



出澤 この業界は1年あると大きく変わる。われわれも次の手をやっていこうと考えていて、そのタイミングでパートナーシップを組めるという状況になった。全てが非常にいいタイミングだった。



──スマホ決済は赤字の積み重ねで、体力勝負な所もあると思う。統合の背景には、LINE側が体力的にきつくなったこともあるのか。



出澤 個別の事象というよりは、全体でいま大きな手を打つべきではないかと思った。それがトリガーではなく、もっと大きなことが起きているのでその中で判断した。



川邊 世界は米中のネットカンパニーに集約されているし、ネットで解決できる課題があるのにそれが進んでいない、これは個社では間に合わないと思った。



──ユーザーからすると、自分の使っているサービスにどんなメリットがあるのかが気になる。ドラスティックにサービス同士を統合することもあるのか。



川邊 それはユーザーファーストに尽きる。そうでなければ、あっという間にダメになるのがこの業界。統合後、使い勝手が悪くなるのは、あってはならない。ユーザーから支持されることをやっていきたい。



──経営統合について、ソフトバンクグループ(SBG)の孫社長からどんな話があったか。



川邊 報道では孫社長主導といわれているが、実際は情報共有程度であまり関与していない。シンプルな説明をした際は、「100%賛成。日本、アジアのネットのためにスピーディーにやるべき」と言われた。ただ、全体ではその1回限りしか会話していない。あとはひと言、「ユーザーのためになることをしない限り、誰からも支持されない」と言われた。



──結局のところ、利用者にとってはどんなメリットがあるのか。



川邊 具体的なことは統合後に考えることになるが、それぞれのサービスで多くの利用者がいるので、シームレスなユーザー体験を提供したい。孫社長からは「両社でするからには今までできなかった課題解決につながらないとやる意味はない」と言われた。特に災害対策について、2社でできることは多い。防災アプリをLINEと連携することで、世界最先端のサービスを日本に住む人に提供できるのではないか。



──独占禁止法の観点からも注目を集めているが。



川邊 独禁法についてはさまざまな審査があると思うが、われわれは判断される立場にある。



──今回の統合で、決済サービスについては「スーパーアプリ」の完成に近づくのか。



出澤 一般論になるが、LINE上にないサービスをたくさん持っているし、(経営統合によって)役立つものになると確信している。



──実際のところ、どうなのか。



川邊 政府もキャッシュレスを推進しているが、まだキャッシュが7割という状況。キャッシュレスでもクレジットカードが圧倒的に多く、モバイルペイメントは3〜5%。もっと両社で切磋琢磨する必要がある。



──統合について、何度も「対等」という言葉が出てくる。共同CEO(Co-CEO)の意図やそれにこだわる理由は。



川邊 非常に大きなデジタルカンパニー同士の統合なので、審査だけでも1年掛かり、自走にも時間が掛かる。両社のCEOが全く同じ権限で、取り組んでいかないと無理だと判断した。日本、アジアから世界に展開するAIテックカンパニーを作ろうという思いが一致した。



──経営統合完了が2020年10月。この1年で何をするのか。



川邊 これから各種審査、手続きを経るまではあくまで別会社なので、切磋琢磨する。社員にも、この1年は思いっきりLINEと戦えと伝えた。殴り合いながらチームワークを作っていく。



出澤 私も同じことを社員に伝えた。統合までは具体的なステップをとれない。できることは、よりよいサービスを作り、統合される日に向け成長すること。



──世界で戦うというが、アジア以外で勝算はあるのか。



出澤 いますぐに解決するアイデアがあるわけではない。アジアでしっかり成長することが第1ステップで、働く仲間が増えると、新しい会社からイノベーションが出てくるのではないか。そんな意気込みで取り組んでいる。



──「データをヤフーの新しい柱に」と川邊さんは言っているが、LINEアプリや新規事業から得られるデータが、ヤフーにどう生きるのか。



川邊 LINEの会話のデータは、通信の秘密に該当するので、法令を順守して扱いたい。



──真の統合を果たすために、何をするか。



出澤 働く人々、組織が「血液」であり大事な部分なので、それをいかに生き生きと統合するか。各論で積み上げていく領域なので、2人でしっかりリードしながら進めていく。お互いPMIの経験が豊富。新会社から大きなサービスが生まれることが、統合を推し進める一番の旗印。



──これだけ巨大なプラットフォームが生まれる中で、独占の問題をどう考えるか。



川邊 お互いに全くやっていない分野があり、補完し合えるシナジーがある。それぞれのカテゴリーでシェアが著しく伸びることは少なく、横にサービスラインアップが増えるイメージ。審査には進んで協力する。



──ソフトバンクグループが「AI群戦略」として、AI投資をしているが。新会社との連携は。



川邊 協力できるところは進んで協力する。



──統合について、何年も前から話があったということだが、いつ頃から話していたのか。



川邊 会うたびに「大きなことをしたい」というオファーを出していたが、笑って済まされるのが数年間続いていた。しかし、今年は「何かしてもいいですよね」という反応だった。その後お酒を入れない場で、かなり話が動いた。



──今年に入って、Zホールディングスが誕生したり、ZOZOを買収したりと、ソフトバンクグループはいろいろなイベントがあった。一連の流れにどのような横ぐしがある?



川邊 私が社長に就任してから1年半、かなりのことを急速にやってきた。経営者は、会社にとって今なすべきことをなすべきだと考えている。それは株主価値の最大化のために、サービスをより強くすること。Yahoo! JAPANは長くやっているし、ライセンスの問題で海外進出もできない。ホールディングスの中で株主価値を最大化するために、なすべきことをやってきた。その一環で、ソフトバンクがヤフーを子会社化した。通信事業だけでは伸び悩むというソフトバンクにとって、身近なヤフーがあったので、兄弟ではなく親子の関係になろうと。今回LINEと統合し、日本、アジアからもう一局展開を作ることが社長としてなすべきことかなと。そういう辻褄(つじつま)の中でご理解いただきたい。株主価値の最大化のために、なすべきことをなしている。


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  • >LINEがソフトバンクに飲み込まれるという見方もあると思うが。 → 「LINEにSBが飲み込まれる」の間違いでは����ʴ򤷤�����
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