建築家・隈研吾、新国立競技場を“東京の空”から見つめる「自然との近さを建築で表現できたら」

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2019年11月19日 06:11  TVerプラス

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11月24日に放送される『東京の空』(TBS系、毎月最終日曜25:20〜)では、新国立競技場と、その生みの親である世界的建築家・隈研吾に着目。隈が完成間近の競技場を“東京の空”から眺める。

2020年のオリンピック開催を控え、世界から注目を浴びる東京。最先端の技術や新たな文化・流行が生まれる場所でありながら、歴史と伝統を有する魅力あふれる都市だ。24時間眠らないこの街には、1300万人以上が暮らしている。ある人は夢に情熱を傾け、ある人は人生に苦闘し……さまざまな人生が“東京の空”の下で繰り広げられている。番組は、そんな東京に生きる人たちを独自の目線で取材する1時間のドキュメンタリーだ。

実は隈が建築家を志したきっかけは、1964年の東京オリンピック。幼少時代、建築家・丹下健三氏が設計した国立代々木競技場を見て「建築家になりたい」という夢を持ったという。それから55年。「神宮の森、東京の森と調和する国立競技場を作りたかった」と語る隈が、完成間近の国立競技場を、初めて東京の空から眺める。ヘリコプターから競技場を見た隈の胸に去来するものとは?

また、番組では、国立競技場のそばで生まれ、二度のオリンピックで二度住まいを立ち退いたという男性や、1964年の東京オリンピック代表選手に愛された味を、今も神宮で守り続けている女性、「国立競技場の街から世界へ、LGBTへの理解を広めたい」と語るトランスジェンダーの方も取材。さらに、狂言師・野村萬斎が、新・旧の国立競技場を「声」で演じる。

建設が決まってから5年間、新国立競技場を追い続けてきたカメラマンによる映像もふんだんにまじえ、東京オリンピックの舞台を巡る4つの人生を辿る。

<隈研吾 コメント>
1964年の東京オリンピックの時は、コンクリートと鉄の時代。20世紀の建築は、自然との対比が基本的な考え方でした。21世紀は、逆に、自然の持っている、ばらつきや柔らかさが建築に反映されてくる。対比じゃなくて、自然との近さを建築で表現できたらと思っていました。(実際に上空から見てみると)新宿御苑の緑も外苑の緑と繋がって、東京の大きな緑のネットワークを形成しているので、緑のネットワークの中に、溶け込むように新国立競技場があるのがわかります。
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