「娘は何度も殺された」=女児殺害で母親陳述―新潟地裁
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2019年11月19日 20:31 時事通信社

新潟市西区で昨年5月、小学2年の女児=当時(7)=を殺害したとして、殺人罪などに問われた小林遼被告(25)の裁判員裁判の公判が19日、新潟地裁(山崎威裁判長)であった。女児の母親が意見陳述し、「娘は被告から何度も殺された」と訴え、極刑を求めた。
小林被告は女児の首を2度絞め、遺体を電車にひかせるなどしたとされる。母親は「被告にふさわしいのは死刑しかない」と述べ、祖父母も代理人弁護士を通じ、「人間のすることではない」などと非難した。
これまでの公判で、小林被告の証言は捜査段階の供述から変わっていることが明らかになっている。山崎裁判長は被告人質問で、「最低限の償いは真実を述べることだと思う」と指摘。その上で、「訂正したいことがあるか」と尋ねたが、小林被告は「ありません」と答えた。
弁護側は、小林被告に殺意はなく、強制わいせつ致死も成立しないと訴えている。
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