気持ちのよい秋晴れが続いていますが、これからの季節、気になるのが空気の乾燥ですよね。そろそろお肌のツッパリやかさつきなど、水分、油分不足を感じはじめた方も多いのではないでしょうか。
お化粧品を夏から秋冬用に変えるように、食べものも秋冬ものに変えて、お肌に内側から潤いを与えましょう。
健康と美容に役立つ食スタイルを提案して16年の美養フードクリエイターである筆者が、乾燥対策に食べたい食べものを3つご紹介します。
■乾燥対策に食べたい食べもの3つ
(1)鮭
|
|
お肌の乾燥の原因は一つではなく、皮脂が足りずに乾燥する場合もあれば、水分量が足らずに乾燥する場合もあります。
「お風呂上りや化粧水をつけた後は、お肌の乾燥が全く気にならない」という方は、水分不足による乾燥の場合があります。
鮭の赤色色素であるアスタキサンチンを摂ることで、お肌の水分量が保たれることがわかっています。
またアスタキサンチンには、強い抗酸化力があり、お肌を水分不足から守るだけでなく、目の疲労や血管の健康を守る働きもありますから、総合的なアンチエイジングにも◎。
(2)ミカン
|
|
旬を迎えるミカン。温州ミカンには、β−クリプトキサンチンと呼ばれるカロテノイドが多く含まれています。
β−クリプトキサンチンは、他のカロテノイドと比べて体内に長く残り、ヒアルロン酸の量を増やしてお肌の水分を保つ働きがあります。
また、免疫をサポートする働きもありますから、寒くなるこれからの季節にピッタリのフルーツですね。
(3)ヨーグルト
腸内環境がお肌の状態に影響することは、広く知られるようになってきました。腸内フローラが悪化し、腸内で腐敗物が多く作られるようになると、それらが血液に混ざり、お肌の状態が悪くなることがわかっています。
|
|
ヨーグルトを毎日食べることで腸内フローラが改善されれば、おのずとお肌の状態もよい方向へ変わっていきます。
便秘や下痢などお腹のトラブルがあり、お肌の乾燥が気になる方は、ヨーグルトを毎日の習慣にしてみましょう。
空気が乾燥するこれからの季節は、外側からのケアに加え、内側からのケアも大切です。お肌を乾燥から守る食べものを毎日の食生活に取り入れて、お肌を守りたいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ 料理教室Manami’s Kitchen主宰。パリのEcole Ritz Escoffierにてフランス料理を学びDiploma取得、本草薬膳学院にて薬膳を学び、中医薬膳師の資格を取得。健康リズムカウンセラー、味覚カウンセラー(スタンダード)。自著「ベジフル発酵ジュースとレシピ」(2018年・日東書院本社)、「ヤセ菌が増えて太らない食べ方」(2016年・自由国民社)。コラム執筆、雑誌、TVなど多数のメディア出演実績がある。)