MotoGPバレンシアテスト:初日はクアルタラロがトップタイム。マルク・マルケスは2020年型ホンダRC213Vを走らせる

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2019年11月20日 17:11  AUTOSPORT web

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アレックス・マルケスはテストを欠席した中上貴晶のピットボックスでテストを実施していた
11月19日、リカルド・トルモ・サーキットで2020年シーズンに向けたMotoGPクラスの公式テストが、2日間の日程でスタートした。各メーカーが新しいシャシーやエンジン、パーツなどをテストするなか、初日はファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)がトップタイムをマークしている。

 テストではレギュラーライダーに加え、ステファン・ブラドル、ダニ・ペドロサ、ブラッドリー・スミス、ミケーレ・ピロといったテストライダーも走行に加わった。

 現地時間10時から始まったテストだが、10時の時点ではまだ冷え込みが強く、気温が低いためか多くのライダーが11時近くになってから徐々に走行を開始した。前日18日に最高峰クラス昇格とともにレプソル・ホンダ・チーム入りが発表されたMoto2チャンピオン、アレックス・マルケスは、2019年型ホンダRC213Vで走行。しかし最初のコースインから8周目に10コーナーで転倒を喫した。アレックス・マルケス自身はその後、ピットに戻ってテストを継続している。

 アレックス・マルケスとともに2020年シーズン、最高峰クラスに昇格するイケル・レクオーナ(KTMテック3・レーシング)、ブラッド・ビンダー(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)も積極的にKTMのMotoGPマシン、RC16を走らせた。レクオーナも開始から2時間後、4コーナーで転倒している。

 2019年シーズン王者のマルケスは、当初、現行型と思われるホンダRC213Vでコースイン。その後、ピットインを行い、2020年型のマシンに乗り換えた。マルケスはその後、何度かマシンを入れ変えて走行を行った。

 開始から2時間後、アプリリアのテストライダー、ブラッドリー・スミスが転倒。この直後に赤旗が提示され、セッションは一時中断となったが、約5分後に再開している。さらにこの30分後にはホンダのテストライダー、ステファン・ブラドルが10コーナーで転倒した。

 さらに開始から3時間後の13時半前、アウトラップを走行中だったマルク・マルケスが13コーナーで転倒。これにより、一時赤旗が提示されたがその後まもなく解除された。マルク・マルケス自身にダメージはなかったようで、その後ピットに戻った。

 この日は転倒が相次ぎ、開始から5時間40分後には、この時点でトップタイムをマークしていたクアルタラロが10コーナーでスリップダウン。グラベルに向けて滑っていったクアルタラロは、途中で何かに引っ掛かったように激しく転がった。クアルタラはその場にうずくまり、すぐに起き上がることはできなかった。その後、自力で歩いて退避している。この転倒によりセッションは一時中断となったが、間もなく再開された。

 16時を回ると次第に陽が傾き始め、ライダーたちは次第に走行を切り上げる。最後まで精力的に走行を行っていたのはマルク・マルケス、バレンティーノ・ロッシ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)、ブラドルだった。

 バレンシア公式テスト1日目をトップで終えたのは、クアルタラロ。この日走行を行った23名のライダーのなかでも最多の82周を走り込んだ。クアルタラロは主にカーボンスイングアームとフェアリングをテストしたということだ。2番手はマーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)、フランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)が3番手に続き、トップ3をヤマハが占めた。

 2番手タイムをマークしたビニャーレスは9番手でテストを終えたロッシとともに、新しいエンジン、エアダクト、シャシーを備える2020年型プロトタイプをテストした。

 ドゥカティ・チームは4番手につけたアンドレア・ドヴィツィオーゾが新しいシャシーをテストした。一方で、ダニロ・ペトルッチはバレンシアGPの決勝レースで転倒した際に負った左肩の負傷により、10周で走行を切り上げた。ペトルッチも3周、新シャシーのマシンで走行を行ったということだ。

 5番手はマルク・マルケス。こちらも新しいシャシーが投入されている。スズキ勢としては、チーム・スズキ・エクスターのジョアン・ミルとアレックス・リンスがそれぞれ6番手、7番手タイムをマーク。ふたりともに新しいエンジンをテストし、リンスは新しいシャシーやスイングアームも試したという。

 ルーキー勢としては、バレンシアGPで一足早くMotoGPクラスデビューを飾ったレクオーナは13番手。KTMファクトリーチームから参戦するビンダーは21番手、セッション序盤に転倒を喫したアレックス・マルケスは23番手だった。

■MotoGPバレンシア公式テスト 1日目タイム結果
Pos.No.RiderTeamMotorcycleTimeLaps/Total120F.クアルタラロペトロナス・ヤマハSRTヤマハ1'30.16373 / 82212M.ビニャーレスモンスターエナジー・ヤマハMotoGPヤマハ1'30.32758 / 66321F.モルビデリペトロナス・ヤマハSRTヤマハ1'30.65030 / 7144A.ドヴィツィオーゾドゥカティ・チームドゥカティ1'30.66548 / 58593M.マルケスレプソル・ホンダ・チームホンダ1'30.69833 / 60636J.ミルチーム・スズキ・エクスタースズキ1'30.81161 / 63742A.リンスチーム・スズキ・エクスタースズキ1'30.95857 / 76844P.エスパルガロレッドブルKTMファクトリー・レーシングKTM1'30.97429 / 58946V.ロッシモンスターエナジー・ヤマハMotoGPヤマハ1'31.01257 / 731043J.ミラープラマック・レーシングドゥカティ1'31.13020 / 431135C.クラッチローLCRホンダ・カストロールホンダ1'31.18363 / 69129D.ペトルッチドゥカティ・チームドゥカティ1'31.4339/101327I.レクオーナレッドブルKTMテック3KTM1'31.64555 / 571429A.イアンノーネアプリリア・レーシング・チーム・グレシーニアプリリア1'31.67428 / 541553T.ラバットレアーレ・アビンティア・レーシングドゥカティ1'31.77550 / 531641A.エスパルガロアプリリア・レーシング・チーム・グレシーニアプリリア1'31.81520 / 451726D.ペドロサKTMテック3・レーシングKTM1'31.86338 / 521851M.ピロドゥカティ・チームドゥカティ1'32.01623 / 381917K.アブラハムレアーレ・アビンティア・レーシングドゥカティ1'32.03444 / 472038B.スミスアプリリアファクトリー・レーシングアプリリア1'32.09046 / 502133B.ビンダーレッドブルKTMファクトリーレーシングKTM1'32.64561 / 70226S.ブラドルレプソル・ホンダ・チームホンダ1'32.83325 / 252373A.マルケスLCRホンダホンダ1'32.87352 / 53─82M.カリオレッドブルKTMファクトリー・レーシングKTM──
※リザルトの表記は公式に準ずる。

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  • ホンダのマシンは どんどん コントロール幅が狭くなってないかい
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