ロザリーナ、「百億光年」が描く“救い” - TVアニメ『歌舞伎町シャーロック』EDテーマ

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2019年11月22日 18:02  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
●「百億光年」が『歌舞伎町シャーロック』EDテーマに
2019年10月から放送開始となったTVアニメ『歌舞伎町シャーロック』。そのエンディングテーマである、ロザリーナの「百億光年」が11月20日にリリースされた。

TVアニメ『妖怪アパートの幽雅な日常』のOPテーマや、『からくりサーカス』のOP/EDテーマなど、アニメ作品の主題歌をはじめ、キングコング・西野亮廣の『えんとつ町のプペル』のテーマ曲を歌唱、さらにドラマ主題歌やNHK“みんなのうた”など、幅広いシーンで活躍するロザリーナが放つ渾身の1曲となる「百億光年」は、亀田誠治が楽曲プロデュースを担当。アニメでのオンエア開始から大きな話題を呼ぶ本作のCDが、11月20日、満を持してのリリースとなった。

そこで今回は、「百億光年」の発売にあたりロザリーナ自身が語った作品の魅力についてを紹介しよう。
○●ロザリーナが語る「百億光年」の魅力

――『歌舞伎町シャーロック』のエンディングテーマとなった「百億光年」はどのように作られたのですか?

実は以前からあった曲で、1コーラスまでしか作っていなかったのですが、アニメスタッフの方から、この曲を使いたいというお話をいただいたので、あらためて2コーラス目以降を作った感じです。『歌舞伎町シャーロック』は、原作のないアニメなので、2コーラス目以降は、いただいたキーワードを意識しながら作っています。もともと私が曲作りをはじめた頃に作ったのですが、。まだライブなどでも歌ったことがない曲です。

――アーティストを目指しはじめた頃の曲なんですか?

当時は、曲が作れないと歌手にはなれないと思っていた時期で(笑)。ちょうど、音楽をやりたいけど、友達と遊んでしまって、全然進まない。でも、自分がこうやって遊んでいる間に、周りの人たちはみんな頑張っているんだろうな、このままで本当に歌手になんかなれるんだろうか……そんなことを終電などでふと考えたりする、そんな時期に作った曲ですね。

――「百億光年」という言葉は何を意味していますか?

ちょうど冬頃、夜空にオリオン座が見えて……、オリオン座の星って、実はすでに消えているかもしれないという話を聞いたことがあったんです。本当はもう存在していないんだけど、光だけがまだ残っている。それってすごいことじゃないですか。すでに消えてしまった後だけど、光はちゃんと、今ここにいる私のところに届いている。この不思議、この神秘がすごいと思い、それを“願い”、そして“救い”として書いた曲です。

――『歌舞伎町シャーロック』のエンディングテーマという話を聞いたときの感想はいかがでしたか?

原作のある作品だと、絶対にその作品の曲にしなければならない。そこまではいかなくても、最低でも、その作品のファンの方には納得してもらえる曲にしたい。そのプレッシャーはすごいんですよ。一方、原作のない『歌舞伎町シャーロック』の場合、「百億光年」の中に、“救い”というキーワードを見出してもらえたことがそもそもうれしかったですし、自分で考えたものが、そのまま歌になっているところもすごくうれしいです。

――2コーラス目は、EDテーマに決まってから追加したというお話でしたが、1コーラス目との差はどのあたりにありますか?

1コーラス目は、キラキラした目で、夢や未来を見つめていた時代の自分で、2コーラス目は、それから月日が経って、昔の自分を眺めているようで、本当に長い時間をかけて作った曲になっています。もちろん、1コーラス目も自分の気持ちだし、今でも変わらない気持ちなのですが、今だと絶対に書けないです。若くて、キラキラしていて(笑)。

――あらためて2コーラス目を作るにあたって苦労したところはありますか?

「百億光年」は“救い”をテーマにした楽曲なんですけど、あらためて“救い”とは何かを考えると、すごく難しくて……。“救い”って人によって違いますからね。でも、アニメの方が、「百億光年」の1コーラス目を“救い”と捉えてくれたのであれば、素直にその続きを書けば良いんだなって。

――「百億光年」が第2話で流れたときはいかがでしたか?

第1話のEDはEGO-WRAPPIN'さんのOPテーマだったんですけど、すごく作品にマッチしていて、とてもいいなと思っていて。なので、第2話で「百億光年」が流れたら、はたしてどうなるんだろうと思って。自分でも想像ができなかったのですが、第2話で実際に流れた時には「あ、流れた」くらいの感じでした(笑)。

●カップリングは「君がくれたmelody」&「See u again」
――「百億光年」のカップリングに収録されている「君がくれたmelody」は今回のシングル用に作った曲ですか?

これは最近作った曲で、わかりやすい恋愛ソングですね。別れた人への気持ち……というほどではないですけど、終わった恋のラブソングになっています。

――「百億光年」とはちょっと歌詞のテイストがちょっと違う感じがします

どちらかというと、今の私のカタチに近いと思います。「君がくれたmelody」は、アレンジの裏で同じメロディがずっとループされているのですが、実はこのメロディこそが“君がくれたmelody”なんです。そのメロディに対して、今の自分の思いを重ねた曲になっています。

――注目してほしいポイントはありますか?

個人的に好きなのはサビなんですけど、楽曲としては、サビ前のコーラスを重ねているパートもいいですね。自分で作っていると楽しくなっちゃって、どんどんコーラスを重ねていってしまうんです(笑)。

――もう一つのカップリング曲「See u again」ですが、“you”が“u”になっているのは?

たまたま書いたメモがこうなっていたのですが、これが何かいいなと思って。なので、特に大きな意味はないです(笑)。この楽曲は、1、2年前に作った「Stereo」と同じタイミングで作った曲なんですけど、どうしても作品としてリリースがしたくて今回収録しました。ライブでみんなで歌いたくて。

――こちらはどのような楽曲になっていますか?

そもそもは友達について歌った曲なんですけど、サビの「いつでも影に重ねるハート」のフレーズがすごく好きで。もともとは「夕陽」をイメージした曲で、仮タイトルも「オレンジ」だったのですが、随分変わりましたね(笑)。「いつでも影に重ねるハート」というのは、ハグをしている影をイメージしているのですが、それがすごく良いなと思ってます。

――ちなみにロザリーナさんが曲を作るときは、曲先ですか、詞先ですか?

どちらもありますね。両方一緒にやってしまうときもありますし。ギターを弾きながら詞をのせていくみたいな感じ。鼻歌で、このメロディがいいな、みたいなことはあまりなくて、必ずギターをポロポロ弾きながらです。全然関係のないコードを適当に弾いてみたりするのですが、そうするとなぜか良いメロディが思い浮かんだりして。だから、練習しようとすると曲ができるんですよ。ギターを持つから(笑)。その中で、いいフレーズやワードが浮かんだら、曲にはめ込んでいく感じで作ることが多いです。なので、こういう楽曲を作りたいというイメージが先にあるのではなく、作っていくうちに固まっていく感じです。

●2020年春にはワンマンライブ開催
――「百億光年」のリリースに続いて、来年春にはライブの開催も決まっています

やっと初回打ち合わせをやったくらいで、まだ何も決まっていないのですが、とにかく楽しいライブにしたいです。笑いの起こるようなライブ。

――笑いですか?

苦手なんですよ、ライブでお客さんを笑わせるのが。

――笑わせる必要あります?

やっぱり笑ってほしいじゃないですか。もちろん曲はちゃんと聴いてほしいですが、MCではちゃんと笑ってほしい。特にMCはあまり得意ではないので。あと、こだわりのあるライブにしたいです。以前、大阪でライブをしたとき、出演者みんなの意見を詰め込んだライブをしたことがあるんですよ。入り口に風船をいっぱい並べるとか、ステージを雲の上みたいに飾り付けるとか。とにかくできることはいろいろやってみたいです。

――ステージは飾りたい方なんですか?

飾りたいです。演出とかもいっぱい加えたいのですが、今はまだ限界があるので、その中でできることをいっぱい考えていきたい。空を飛んだりもしたいですね。高所恐怖症なんですけど(笑)。

――何となくアコースティック1本で勝負します!みたいなイメージですが……

全然そんなことないです。ダンサーさんにも踊ってほしいですし。衣装なんかも派手にしたい。とにかく、パーティ好きというか、イベント好きなんです。クリスマスは、ザ・クリスマスがしたいし、ハロウインならコスプレを楽しみたい。中途半端なら逆にやらないほうがマシと思うタイプなので、ライブもできるかぎりこだわって作り上げたいと思っています。

――それでは最後に、発売を楽しみにしているファンの方へのメッセージをお願いします

今回のシングルはかなり自信作です!3曲とも、聴き応え十分なので、ぜひたくさんの方に聴いていただけたらうれしいです。よろしくお願いします。

――ありがとうございました

ロザリーナのニューシングル「百億光年」は現在発売中。DL&サブスク、CD購入の詳細はリンク先にて。各詳細は公式サイトをチェックしてほしい。

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