「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメ映画は『アナと雪の女王2』

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2019年11月22日 20:02  リアルサウンド

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『アナと雪の女王2』(c)2019 Disney. All Rights Reserved.

 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、ディズニーキャラクターの中でオラフが一番好きな若田が『アナと雪の女王2』をプッシュします。


■『アナと雪の女王2』


 2013年(日本では2014年公開)の大ヒット作の待望の続編『アナと雪の女王2』がついに日米同時されました! 前作『アナと雪の女王』の大ヒットについてはいまさら説明不要かと思いますので割愛しますが、日本でのその多大な盛り上がり、特に「ありのままで」という邦題が名付けられた主題歌は、「“ありのまま”に生きるための応援歌」とでもいうような文脈でも広がっていったように記憶しています。


 前作では夏だったアレンデール王国がエルサの魔法の力の暴走によって永遠の冬に閉ざされてしまうことになりましたが、6年ぶりとなる今回の続編の季節は「秋」です。急激に寒くなってきた今日この頃、街中にはイルミネーションも増えてきましたが、『アナと雪の女王2』の美しいアニメーションはこの季節に見るのにぴったりです。前作に続いて起用されたクリス・バック、ジェニファー・リーの2人の監督は、本作制作にあたり、ノルウェーやフィンランド、アイスランドなど秋の北欧にリサーチ旅行に行ったそう。アレンデール王国のモデルはノルウェーであり、アナやエルサのドレスやお城の装飾などはそこからヒントを得ていることは前作から明かされていましたが、今回はそれに加え、アイスランドの厳しい寒さや自然の壮大さ、神々しさがアニメーションに存分に活かされています。上映時間の1時間43分、私は実在の美しい景色を見ているかのようにうっとりした気持ちでスクリーンに没頭してしまいました。暗闇に降り注ぐ小さな雪の結晶がキラキラと光り、ディズニーパークでエレクトリカルパレードを見ているような幸せな気持ちにさせてくれます。


 「なぜ、エルサに力は与えられたのかーー」。そのキャッチコピーの通り、本作はエルサの持つ魔法の力の秘密を解き明かすアドベンチャーと言えるでしょうか。前作で「真実の愛」を見つけたエルサとアナは深い絆で結ばれ、オラフ、クリストフ、スヴェンとともに仲良く暮らしているのですが、エルサは自分にしか聞こえない不思議な歌声にひかれ、未知なる世界へと冒険に出ます。そこで、アナとエルサは家族を含めた自分たちの過去の真実を知ることになるのです。


 時代とともに、ディズニーの「プリンセス」の描き方は変化してきました。前作の『アナと雪の女王』は、ディズニー史上初めてアナとエルサという対照的な「2人のプリンセス」が登場。アナはクリストフという男性パートナーがいる一方、一人で氷の城に閉じこもるエルサを助けにきたのはアナで、エルサには、それまでディズニープリンセスとセットとされてきた「王子様」に類する男性パートナーはいませんでした。「真実の愛」は男と女という異性間、ひいては恋愛関係から生じるものとは限らない。その、本来は多様であるはずがステレオタイプ化してきてしまった愛の形を今一度捉え直した『アナと雪の女王』は、世界中で多くの人々に受け入れられました。


 その続編である『アナと雪の女王2』は、「真実の愛」を知った2人のプリンセスがその先でどう自分の人生を生きるか、ということを描いた作品だと言えるのではないでしょうか。未来を生きるために過去を知り、自分の心にしたがうアナとエルサ。2人は相変わらず対照的なキャラクターですが、やはり深い部分で通じ合っています。


 そして我らがオラフも、今回も大活躍。昨年『リメンバー・ミー』と同時上映された短編作品『アナと雪の女王/家族の思い出』(原題『Olaf’s Frozen Adventure』)でもアナとエルサのために大冒険に出たオラフでしたが、今回も相も変わらずとても健気で可愛らしくて切なくて、ファンとしてはたまりませんでした。読書家のオラフは、とあるトリビアでもって2人をアシストしています。一度目は字幕版で見ましたが、日本語吹き替え版では新しくオラフの声優を務める武内駿輔さんの声も聞けますので、私ももう一度劇場に見に行こうと思います。(文=リアルサウンド映画部)


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