肌に貼り付けるだけで血中酸素濃度をワイヤレス測定できるデバイス、米大学が開発中

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2019年11月23日 07:01  Techable

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病態管理のひとつとして血中酸素濃度の測定がある。現在使用されているものは、指先につけるセンサーがコードで大きなデバイスにつながっているものが一般的だ。

しかし、フィルム状で貼り付けるだけ、しかもワイヤレスでデータを送信するタイプを米ウースター・ポリテクニック・インスティテュートが開発中だ。子供の患者でも容易に使用でき、また在宅での病態管理にも活用できると期待されている。
・呼吸状態を把握血中酸素濃度は文字通り、血中に含まれる酸素の量のこと。%の数値で表示され、これを測定することで呼吸がうまくできているかがわかる。

血中酸素濃度測定は病院で要注意の状態の患者の管理に使われる重要なバロメーターであり、さらに使いやすくしようと開発中なのがワイヤレスタイプだ。
・リアルタイムで警告も研究チームが手がけている新デバイスは、フィルム状で肌に貼り付けて使う。伸び縮みする素材にセンサー類が搭載され、リアルタイムに血中酸素濃度を測定できる。

そして現在開発中のチップを使えばワイヤレスでネットにつながり、血中酸素濃度が下がり始めたときに医師や看護師、家族のアプリに警告が送られるようにできるとのこと。加えて、最終バージョンはワイヤレスで電源をとることができるようになるという。

研究チームは、「血中酸素濃度を手軽に測定できれば、入院しなくても在宅で管理できるようになり、医療費減にもつながる」としている。

ウースター・ポリテクニック・インスティテュート

(文・Mizoguchi)

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