ホーム > mixiニュース > スポーツ > 野球 > 平石洋介、なぜ楽天を離れSBに

なぜ平石洋介は楽天を離れ、ソフトバンクを新天地に選んだのか?

76

2019年11月27日 16:00  AERA dot.

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

AERA dot.

写真前楽天監督・平石洋介 (C)朝日新聞社
前楽天監督・平石洋介 (C)朝日新聞社
 日本シリーズ3連覇。球界の盟主と呼ぶにふさわしいソフトバンクは、次を見据えて動き続けている。その第一弾が前楽天監督・平石洋介の一軍打撃兼野手総合コーチ就任である。

【写真】「平成で最もカッコいいバッティングフォーム」はこの選手!

 楽天監督勇退からコーチ就任の流れは、電撃的であった。楽天監督としてクライマックスシリーズ(CS)に進出した手腕が高く評価されていたため、水面下では様々な憶測が飛び交った。しかし「ソフトバンク今オフ最大補強の1つ」という声があるのも事実。シーズン、CSと直接対戦したチームの監督を招へいしたソフトバンクがさらに強くなるのも容易に想像できる。

「楽天を退団して早い段階で熱心に誘ってもらった。トライしようと思った。チームが良い方向へ進むように全力を尽くしたい。まずは選手とコミュニケーションをしっかり取り、特徴をしっかり掴みたい」

 宮崎市で連日おこなわれたソフトバンク秋季キャンプ。朝の早出特打ちから出勤し、選手の動きに目をこらして会話を重ねる平石コーチの姿はキャンプの風物詩になりつつあった。

「ソフトバンクと対戦していて感じていたのは、『勝ち方を知っている』ということ」

 平石は2018年シーズン途中に梨田昌孝前監督が辞任したために監督代行に就任し、19年シーズン終了まで楽天の指揮を執った。実際に対戦して感じたソフトバンクには『勝者』としての風格のようなものを感じたという。

「今年のソフトバンクは故障者も多く、決して万全ではなかった。中心選手も年齢層が高くなり、年間を通じて完璧なベストメンバーを組めない状態が続いていた。楽天監督の立場としては付けいる隙はあるんじゃないか、と思っていた。でも、そうはいかなかった。各選手ができることをやって、リーグ優勝こそ逃したが、最後はCS、日本シリーズと勝ち切った。これは勝つことで積み上げられた『勝つコツ』を知っているということだと思う。経験値が高い。チーム、個人の両方がしっかりわかっている」

 いわば『勝者のメンタリティ』と呼ばれているものだろうか。もっと言えば、チームとしての風格で勝てる、ということかもしれない。

「短期決戦は戦力豊富なチームにしか勝ち目がないということはない。なにが起こっても不思議ではない。だからこそ難しい」

 楽天監督として初めて臨んだCSシリーズ。第1戦を勝利しながらも、その後連敗して敗退。想像以上に短期決戦の戦い方は難しかったという。そこには指揮官として『腹を括ることの重要性』を痛感した。

「CSはあっという間に過ぎ去った。監督としては初めてのCSで、ファーストステージは長くても3試合しかない。言葉は悪いけど調子が最悪な状態の選手がいた場合は、見切ることも必要になる。1試合勝負のトーナメントととも異なる。『次の試合には結果が出るのでは……』とどうしても期待してしまう自分もいた。監督として決断力の必要性を痛感した」

 ソフトバンクの強みは、短期決戦の強さに集約されている。2年連続リーグ制覇を逃しながら今年も日本一にたどり着いたように、戦い方を熟知している。

「短期決戦は、何が左右するかわからない。シーズン中に結果を出している選手が、そのまま短期決戦でも結果を出せるとは限らない。打者で言えば最初の打席で『H(ヒット)』のランプがつけば、それでトントンと乗っていける時が多い。精神的に安心するのももちろんだけど、流れというか、そういうものが左右する。これはいくら調整がしっかりできていても、どうしようもないこと。そういう意味では、選手、現場が地に足をつけてやるしかない。それこそ経験値なのかな」

 ボーイズリーグ時代から常にキャプテンを任されてきた平石コーチは自らのプレーヤーとしての視点とともに、常に俯瞰的にチームのことも見続けてきた。ソフトバンクと対戦を重ねる中で、強豪への興味も湧いていった。

「なぜあそこまで勝てるのか。ソフトバンクへの興味があった。今はチームに合流したばかりで慣れている段階。これからチームのこともいろいろ見えて来ると思う。以前から気になっていた勝ち続けているチームの秘密というか、そういうものも見えてくるんじゃないかな。楽しみです。対戦相手、解説者という、いわゆるチーム外ではなく、チーム内の人間として触れられる。野球人としての自分自身にも大きな財産になると思う」

 コーチとしての仕事はチーム力アップ、そしてリーグ制覇、日本シリーズ4連覇。加えて平石個人としては、野球人、そして人間力アップを目指す。平石洋介という男はどこまでも向上心旺盛である。

「1年経った来年の秋季キャンプは、自分自身またいくつか学んだものを生かせていると思う。まだまだ若造ですから、覚えることは多いです」

 そう話すと、いつもの爽やかな笑顔で若手選手が黙々と打ち込む打撃ゲージへ向かって行った。(文・山岡則夫)

●プロフィール
山岡則夫
1972年島根県出身。千葉大学卒業後、アパレル会社勤務などを経て01年にInnings,Co.を設立、雑誌『Ballpark Time!』を発刊。現在はBallparkレーベルとして様々な書籍、雑誌を企画、編集・製作するほか、多くの雑誌、書籍やホームページ等に寄稿している。Ballpark Time!オフィシャルページにて取材日記を不定期に更新中。現在の肩書きはスポーツスペクテイター。

このニュースに関するつぶやき

  • 平石さんがSoftbankの強さに興味を持つのは仕方がないかな?そんなチームに来季こそ西武は倒したいね!
    • イイネ!1
    • コメント 0件
  • なぜもくそも、石井と三木谷がアホやからや。
    • イイネ!58
    • コメント 4件

つぶやき一覧へ(44件)

あなたにおすすめ

ニュース設定