どこへ行くにもマネキンの頭と一緒の男の子(画像は『New York Post 2019年11月15日付「Mom’s sleep plan backfires as boy bonds with ‘creepy’ mannequin head」(Kennedy News and Media)』のスクリーンショット) 幼い子の育児に追われている親にとって、睡眠時間の確保には工夫がいる。このほどイギリスから、ママの髪の毛を触っていないと眠れない生後14か月の息子に長い髪のマネキン人形を与えた母親のニュースが届いた。母親はこれで睡眠時間がとれるようになったが、少々問題が出てきてしまったようだ。『New York Post』『Mirror』などが伝えている。
英タインアンドウィア州サンダーランドに住むイラーニ・クラークさん(Ilarni Clark、22)には、ハリー君(Harry)という目に入れても痛くないほどの可愛い息子がいる。
そのハリー君が生後14か月の頃、イラーニさんの髪の毛を触っていないと落ち着くことができなくなってしまい、就寝時にベッドに入った時もイラーニさんはそばにいて髪の毛を触らせていた。ハリー君にいつも髪の毛を引っ張られていたイラーニさんは時々、頭痛がするほどだったという。そこで夫のカラム・マッケイさん(Callum Mackay、21)にハリー君を寝かしつけるように頼んだが、彼の髪は短すぎてハリー君はいつまでたっても眠らなかったそうだ。
そこでイラーニさんが編み出した案が、自分と似たような色と長さの髪を持つ人形を与えることだった。イラーニさんはSNSで人間に近い髪を持つ人形を探していることを訴え、運よく美容師の見習いをしている人からマネキンの頭を譲ってもらうことができた。
マネキンは“ババ”と名前が付けられ、ハリー君に与えてみたところすぐにババを気に入り、就寝時はもちろんのことどこへ行くにもババを持ち歩くようになった。イラーニさんはババを愛するハリー君の様子ついて、次のように語っている。
「ハリーはすぐにババを手に取り、気に入ってくれました。本当にババを愛しているようです。それはいいんですが、ちょっと気持ちの悪いことにハリーはどこにでも持ち歩くようになったのです。ババがそばにいないと食事をとることもしないんですよ。」
ハリー君にババを与えてからの数日間はうっかりその存在を忘れ、イラーニさんとカラムさんは夜にハリー君の部屋をのぞいて「誰かいる」と勘違いしたこともあるそうだ。またハリー君が眠りについた時、暗がりの中でハリー君と間違えてババにおやすみのキスをしてしまい、イラーニさんはちょっとしたショックを受けて30分ほど寝つけなかったこともあるという。
さらに家族で出かける時にババを家に置いて外出したところ、ハリー君は悲鳴をあげて泣き叫んでしまったそうだ。その時は必死に他のもので気を引いてハリー君を泣き止ませたとのことだ。
このハリー君とマネキンの頭のババのことを知った人達からは「天才的なライフハックだね」「いいアイデアだと思うよ」「不気味な光景だけど、ちょっと面白いね」と、おおむね好意的なコメントが寄せられている。多少問題はあるものの、イラーニさんも夜は充分に眠ることができて結果的には助かっているようだ。
画像は『New York Post 2019年11月15日付「Mom’s sleep plan backfires as boy bonds with ‘creepy’ mannequin head」(Kennedy News and Media)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)