ポン・ジュノ『パラサイト』に斎藤工、町山智浩、小島秀夫、仲野太賀ら賛辞

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2019年11月28日 14:30  CINRA.NET

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『パラサイト 半地下の家族』 ©2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
ポン・ジュノ監督の映画『パラサイト 半地下の家族』に寄せられた著名人のコメントが到着した。

『第72回カンヌ国際映画祭』でパルムドールに輝いた同作は、全員失業中で「半地下」住宅においてその日暮らしの貧しい生活を送るキム一家を中心にした作品。長男ギウがIT企業を経営する裕福なパク一家の家庭教師になったことをきっかけに、2つの家族の出会いが悲喜劇へと発展していく、というあらすじだ。公開は2020年1月10日。

今回コメントを寄せた著名人は、斎藤工、角田光代、高田純次、細田守、水道橋博士、ハマ・オカモト、町山智浩、久米宏、仲野太賀、満島真之介、小島秀夫、井上荒野、小川彩佳。

■斎藤工のコメント
史上最強傑作!!
遂にポン・ジュノは現代映画の到達点を本作でサラッと更新してしまったのではなかろうか。
己の現在地は、果たして地上なのか、地下なのか、それとも半地下なのか。
観終わってからずっとその疑心に寄生されている。

■角田光代のコメント
映画が進むにつれて、強力な力に引きずられて見たこともない場所に連れていかれるような気がして、笑いながらもこわかった。でも見終われば、そこにいくことができてよかったと心から思う。

■高田純次のコメント
凄い、久々にガツンときた!自分の加齢臭(体臭)が気になりました!

■細田守のコメント
ものすごいものを観た!
家2軒しか出てこない映画かと思わせて、最後には予想もつかないようなところまで連れて行ってくれる。
観た後に誰かと語り合いたくなる映画です。ネタバレ厳禁につき多くを語れないので、とにかくまずは観てください!

■水道橋博士のコメント
観客は映画上映時間にパラサイトされるだけではなく、今後、映画史レベルでパラサイトされるだろう歴史的な大傑作!

■ハマ・オカモト(OKAMOTO'S)のコメント
常に最新が最高のポン・ジュノ監督。本当に頭が下がる思いです。
嘘っぽいコメントだって?自分の脈に誓って本当です。

■町山智浩のコメント
ダメ親父ソン・ガンホ率いるドン底ファミリーのドタバタにゲラゲラ笑っているうちに戦慄の展開へ!『ジョーカー』『万引き家族』『アス』そして『パラサイト』が突きつけるのは、今を映す鏡だ!

■久米宏のコメント
これだけ面白い映画は滅多にない
始まってしばらくすると脚本・監督のポン・ジュノ氏の笑い声が聴こえてくる
やがてそれは大笑いに変わっていく
僕には 確かにその笑い声が聴こえた
ラストシーンの後 彼に優しく肩を叩かれた

■仲野太賀のコメント
1つの作品をきっかけに、映画を好きになる事がある。
パラサイトはその最高の入口であり、出口まで連れ去ってしまうほど、危ういくらい面白い。
この社会で生き抜く、全ての人に見てほしい。

■満島真之介のコメント
映画は「鑑賞する」ものだと思っていた。うかつだった。
「鑑賞」から「体感」となり、とてつもないものが「寄生」してしまった。
ポン・ジュノが降らせる豪雨は、僕の中に降り続ける。
これから、どう生きていこうか。

■小島秀夫のコメント
決して、ハリウッドに“パラサイト”されない鬼才ポン・ジュノが、
映画という現実と虚構の狭間にある“半地下”視点から描く、ユーモアと狂気たっぷりの皮肉を込めた最高傑作!
格差社会の闇に、スポットライトを当てる事で、家族という”共生“のメカニズムを浮かび上がらせる。
本作は“寄生”と“共生”を解く、普遍のテーマを扱った哲学級娯楽映画だ。

■井上荒野のコメント
映像、音、セリフの、本当にひとつ残らずすべてが、この映画の凄みに貢献している。
クスッとしたり、ゲラゲラ笑ったりしながら、すごくこわい。寄生する家族とされる家族、いちばんこわいのはこの中の誰だろう、とずっと考えていた。

■小川彩佳のコメント
ああ、こういう映画なのね。という想像が、数分刻みで覆され続けます。
転がされ裏切られ、今もドロッとした余韻が、こびりついたまま。
これは映画“鑑賞”じゃなくて映画“体験”!
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