がん治療を続けながら仕事をする女性は何パーセント?乳がん経験者への調査で明らかに

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2019年11月28日 17:10  QLife(キューライフ)

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「仕事との両立で苦労したこと」では、女性らしい回答が1位に


画像はリリースより

 株式会社アデランスは、30〜60代女性のがん治療と仕事の両立を支援する医療用ウィッグ「TEAM Rafra(チーム・ラフラ)」の新商品を、11月28日より全国のレディスアデランス、アデランス直営の病院内ヘアサロンで新発売すると発表しました。既存のショートスタイル・ショートボブスタイルに加え、今回新たにロングスタイルのデザインを追加。組み合わせも36パターンから選べるそうです。

 同社は乳がんに罹患したことのある全国30〜60代以上の女性515人を対象にインターネット調査(2019年9月17〜18日)を実施。その結果、「乳がんへの罹患後、仕事は継続したか?」という質問では、「治療をしながら仕事を続けた」と回答した人が59.0%で、約6割の人はがん治療をしながら治療と仕事を両立していたことがわかりました。一方で、「仕事は退職した」(20.1%)と回答した人が2割程度いることから、治療と仕事の両立にはハードルがあることも明らかになりました。

 また、先の質問で「治療をしながら仕事を続けた」と答えた人に対し、「治療と仕事を両立するうえで苦労をしたこと」を質問すると、「苦労したことはなかった」の36.5%が最も多く、受け入れる企業側の体制や、一緒に働く同僚の理解の高さがうかがえました。

 一方、苦労を感じた人では「脱毛など外見の変化へのケア」(19.8%)との回答が最も多く、ほかにも「上司や同僚に病気のことを伝えづらかった」「通勤が大変だった」「治療の副作用で業務に支障をきたしてしまった」「相談する相手がいなかった」などが挙げられました。

 同社のTEAM Rafraは、がん体験者が中心となり設立した日本初のがん患者生活サポート会社「株式会社VOL-NEXT」が、これまでサポートしてきた約20万人の患者から学んだニーズやノウハウを活かし、がんに罹患しても、自分らしく意欲を持ち、治療と生活(仕事)を両立させることを目的に開発されたウィッグ。商品名には、ウィッグのみならず、全スタッフが TEAM(チーム)として患者さんをサポートしていくという意思も含まれているそうです。

 昨今、通院で受けられるがん治療が増えてきたことから、がんに罹患しても仕事を続ける人が増えてきました。そんな人たちが自身の体調と相談しながら生き生きと働けるように、官民一体となって、今後もさまざまな啓蒙・対策をしていく必要がありそうです。(QLife編集部)

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