結婚式でサプライズ 亡き弟の心臓を移植された女性と初対面し、新郎が感極まる(米)<動画あり>

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2019年11月30日 07:02  Techinsight Japan

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亡き弟の心臓を移植された女性と初めて会った新郎(画像は『Inside Edition 2019年11月27日公開 YouTube「What Surprise Wedding Guest Made Groom Break Down Crying」』のサムネイル)
結婚式の日、新婦は新郎に特別なサプライズギフトを用意した。新郎の弟は13年前、交通事故に遭い臓器ドナーになっていたが、家族が臓器受容者と会ったことはこれまでに一度もなかった。それを知った新婦は「彼はきっと弟をベストマン(付添人)として式に招待したかったに違いない」と心臓受容者を探し出したのだ。『Inside Edition』などが伝えている。

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デリック・スミスさんがケイティさんと米ペンシルベニア州で結婚式を挙げたのは、9月初めのことだった。新婦のケイティさんはこの結婚式を特別なものにしたいと、デリックさんの母の許可を得たうえで彼の亡き弟ジェイクさんの心臓受容者を探し出し、式に招待したのだった。

ジェイクさんから「希望という贈り物(Gift of Hope)」を受け取ったのは、当時6歳だったグレイシー・ウィルキンソンさん(Gracie Wilkinson)で心臓移植によって命をつないでいた。

ケイティさんは式までの出来事を、次のように語っている。

「グレイシーさんを探し出すのに1年以上かかったわ。でも名前が分かってFacebookにメッセージを送った2分後には、グレイシーさんから『式にはもちろん、出席します。日にちと場所を教えていただけませんか』と返事があったの。」

「その後、ブライダル写真や動画を専門に扱う“Fonash Studios”にメールを送って、2人の対面の様子を撮影して欲しいと依頼したの。もちろん、サプライズにしたい旨を伝えたわ…。」

こうして完成した動画は、デリックさんを見つめるケイティさんのこんな言葉で始まっている。

「あなたを心から愛してるわ。」

「あなたは言ったわよね。もし天国とつながることができたなら、弟のジェイクと私の父を式に呼べるのにって。私にはそんな力はないけど、今日はここに特別な人が来ているの。彼女の名はグレイシーと言って、ジェイクの心臓をもらったのよ。今日、あなたにはジェイクがここにいることを感じて欲しいの。」

デリックさんは胸がいっぱいの様子で、ケイティさんの肩に顔をうずめて泣いている。そしてジェイクさんの母と手をつないで現れたグレイシーさんにハグをすると「来てくれてありがとう。弟が君を助けることができて良かった」と言葉を絞り出すように告げた。

また動画では、グレイシーさんがデリックさんにプレゼントした特別なキーホルダーがズームアップされているが、その裏側には弟の心臓の鼓動を表す心電図の波形が、表側には次のような言葉が刻まれていた。

「僕は急に逝くことになってしまった。僕たちはさよならを言わなかったね。でも兄弟が離れ離れになることはないんだ。だって大切な思い出が消えることはないから。」

デリックさんはその言葉をじっと見つめ、その後グレイシーさんの心臓に聴診器をあて、13年間彼女の中で生き続けたジェイクさんの心臓の音に耳を傾けた。

13年ぶりにジェイクさんを身近に感じたというデリックさんは、「あの気持ちは言葉では言い表すことができないよ。弟の心臓の音を聞いていたら、様々な感情がいっぺんに湧き出てきたんだ。そして彼女と会ったことで何かが吹っ切れたような気がしたんだ」と明かしている。

またこの日を境に、新しい家族の一員として迎えられたグレイシーさんは「大切な結婚式の日に、私を呼んでくれたことに感謝しているわ。私にとって、生涯忘れられない一日になったんですもの」と語り、喜びを露わにした。



画像は『Inside Edition 2019年11月27日公開 YouTube「What Surprise Wedding Guest Made Groom Break Down Crying」』のサムネイル
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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