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『同期のサクラ』高畑充希は幸せになれるか? 『純と愛』のトラウマがよみがえる

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2019年12月03日 16:12  女子SPA!

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女子SPA!

写真(画像:同期のサクラ公式HPより)
(画像:同期のサクラ公式HPより)
 日本テレビ系『同期のサクラ』(水曜22時)が視聴率、満足度共に急上昇しています。
 この作品の魅力は、真面目で忖度できない主人公・サクラ(高畑充希)のまっすぐなキャラクター。彼女の言動は周囲を困惑させながらも、周囲の登場人物たちに気づきを与え、徐々に変化と幸せをもたらします。

 しかし、サクラはその忖度のない言動が原因で、希望する部署には行けず人事部預かりとなったり、左遷部署へ異動となったり、子会社へ出向となったり、など、必ず何かしらの代償を被っています。

「毎回泣いてしまう」「感動!」「今期No1のドラマ」……そんな視聴者の声がある一方で、どんなに真面目に頑張っていても報われず、むしろ夢から遠ざかり、そして最終的にはドラマ冒頭で描かれている謎の昏睡状態に陥るサクラの姿に、脚本・遊川和彦氏の過去作の“あの作品”を思い出すファンもいるようで……。

◆脚本は朝ドラ史上最大の問題作『純と愛』の遊川氏

 脚本家・遊川和彦氏は、『家政婦のミタ』(2011年)や『過保護のカホコ』(2017年)などが話題を呼んだ、言わずと知れたヒットメーカーです。どこか浮世離れしたキャラクターやコミカルな登場人物を中心に据えながらも、現代社会を鋭い切り口でえぐり取るリアリズムに満ちた作風に、根強い固定ファンがいます。

 しかし、その一方で『幸福の王子』(2003年)『純と愛』(2012―2013年)『〇〇妻(まるまるづま)』(2015年)など、展開や最終回が物議をかもしたものも多数あります。ハッピーエンドで終わったものの、恋人がメリーゴーランドでの壮絶な死を遂げた『十年愛』(1992年)もそのひとつでしょう。

 なかでも『純と愛』は主人公への仕打ちが不幸すぎると話題になりました。

『純と愛』は夏菜演じる主人公・純が、夢のホテルを作るために奮闘するストーリーでしたが、リストラや火事、母親の認知症や父親の水死、兄弟のトラブル、最愛の夫の病気など、数えきれないくらいの不幸が主人公を襲い、結局病床の夫は昏睡状態で目を覚まさぬままラストを迎えました。

 まさに不幸エピソードだけで物語が構成されていたと言っても過言ではありません。爽やかで元気が出るようなストーリーが多い、NHK朝の連続テレビ小説らしからぬ展開は、いまでもなお問題作として語り継がれています。

◆サクラの受難に『純と愛』を思い出す視聴者たち

「『同期のサクラ』を見て、『純と愛』を思い出している・・・」
「お願いだから『純と愛』的な結末ではなく、ハッピーエンドにして」
「『純と愛』のような救いようのないラストにはしないでほしい」

 左遷や唯一の家族の死、夢への挫折……SNSや番組感想サイトには、サクラを襲う数々の受難に、『純と愛』を思い出して不安になるファンたちの声が数々寄せられています。しかし、理不尽で不可解なことが多い現代日本社会――はっきりものを言ったことで煙たがられて異動となったり、身内の突然の不幸など、彼女の被る受難は現実的であり、誰の身にも起こりうるものです。

『スカッとジャパン』のような、忖度のない行動をした結果の爽快なラストは、誰もが「そうであってほしい」と求めているものですが、残念ながらおとぎ話であることが多いのです。キャラクターが浮世離れしている遊川氏のドラマですが、ストーリーはご都合主義ではないリアリティが随所に溢れています。

『純と愛』で「これまでの朝の連続テレビ小説」っぽくないものに挑戦し、視聴者のご機嫌伺いをすることを嫌った結果、賛否を巻き起こした遊川氏。『同期のサクラ』でも、主人公の幸せをねがう視聴者の思いをよそに、それを裏切るあっと驚く展開を用意している可能性も高いでしょう。

◆サクラは一体どうなる?展開に期待

 今のところ視聴率も右肩上がりで、評価の高い『同期のサクラ』。今後の展開によっては、感動の結末を期待していた視聴者が手の平を返す結果になることもあるでしょう。いずれにせよ、遊川氏はどんなに物議を巻き起こしても、結果的に後世まで人々の心に残る、素晴らしい作品を送り出し続けている脚本家であることは間違いありません。

 果たして、サクラの夢は叶うのか、サクラの仲間たちはどんな人生を歩むのか、そしてなぜ昏睡状態になるのか……。今後も『同期のサクラ』から目が離せません。

<文/小政りょう>

【小政りょう】
映画・テレビの制作会社等に出入りもするライター。趣味は陸上競技観戦

このニュースに関するつぶやき

  • 最終回予告。光の中、背中に翼のあるおじいちゃんが舞い降りてきて、サクラをベッドから起こして連れて行く。三途の川には例の赤い橋がかかっている・・・。
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  • 基本的にドラマや映画は全てハッピーエンドで終わって欲しい。作家性が高いとバッドエンドが多いが、不幸は現実で十分堪能できる。創作物は幸せな世界であって欲しい…
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