明暗分かれたDeNA左腕の契約更改…石田は大幅アップも東は22%ダウン

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2019年12月03日 20:14  ベースボールキング

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リリーフに先発にとフル回転し、大幅アップを勝ちとったDeNA・石田【写真=萩原孝弘】
◆ 悔しいシーズン

 2年目の東克樹は22%ダウンの4400万円で更改。「今シーズンの成績通りの金額提示。自分でも覚悟の上で納得の数字」と、厳しい表情で語った。

 昨年は11勝を挙げ、文句なしの新人王にも輝いたが、今季は相次ぐケガに泣かされて4勝2敗、わずか7試合の登板に終わった。自らも「苦悩の1年。不甲斐ない」としたが、同時に「色々な方面から身体などを見ることができた。成長には欠かせない1年になった」と収穫も口にした。

 球団からは「(東が)一軍でローテーションを守っていれば、優勝できたかもしれない。来年はローテーションを守ってほしい」と期待されたことを明かし、オフには「下半身強化を重点に、パワーを生めるような身体作りをして、勢いのある真っすぐが戻るようにしたい」と前を向いた。

 心配されたケガに関しては「問題ない。万全」と語る東は、「来年こそ立役者になれるように」と復活を誓った。



◆ 異例の先発と中継ぎを経験

 同日には、同じ左腕で今季は40試合に登板した石田健大も契約更改。中継ぎとしてシーズンをスタートさせ、オールスター後には7試合に先発、その後は再び中継ぎとしてチームを支え、CS初戦では先発するなどフル回転。「良い評価をしてもらいました」と振り返り、球団からも「フル回転でやってもらえた」と評価され、「24〜25%アップの7000万」でサインした。

 今季は「中継ぎ、先発どっちもやったシーズン。貴重な経験をさせてもらった。これからの野球人生に繋がっていくシーズンだった」とコメント。来季の起用方針は聞かされていないとしながらも、「今年と同じような形と僕は思っている。必要とされているところで全力で投げる」と、献身的にチームを支える覚悟を口にした。

 選手会長としても「雰囲気が悪い時に声をかけたりすることがメイン。来年もいい雰囲気をつくって行けたら」と、若いチームを引っ張る。また、「一軍にいるメンバーで1勝1勝大事に勝ち取っていかないといけない。今年以上の数字をチーム全員が残せれば、必ず優勝できる」と言い切った。

 今季は難しいポジションをこなしたが、「先発だけ、中継ぎだけではなく、どちらもできる強味」を生かし、「来年も今年以上の成績を残さなければいけない」と決意を新たにしていた。

 ポテンシャル十分なふたりの左腕にかかる期待は大きい。彼らが周囲の期待通りの活躍を見せることができれば、悲願のリーグ制覇も見えてくる。東の復活と、石田の献身に期待したい。


取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)

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