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栗山監督が明かす吉田輝星育成法。「ヒントはオリックスの山本由伸」

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2019年12月06日 06:32  webスポルティーバ

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栗山監督インタビュー(中編)

栗山監督インタビュー前編はこちら>>

 2020年に向けて、すでに動き出した北海道日本ハムファイターズ。沖縄・国頭(くにがみ)での秋季キャンプは、これまでにないハードな内容となり、日本一奪還への本気度がうかがえた。はたして、栗山英樹監督は来シーズンに向けてどんなチームづくりを行なっているのだろうか。

―― 栗山監督がイメージする2020年のファイターズとは、どんなチームですか。

「それは……『ドカベン』(漫画)の明訓高校みたいなチームかな」

―― 明訓高校ですか(笑)。

「僕は、プロ野球界のためにもおもしろい野球をやらなきゃと常に思っています。おもしろい野球をやって、それで勝ちたい。勝つだけじゃなくて、おもしろいと言って見る人に楽しんでもらいたいんです。だったら、葉っぱをくわえながら「ホームランしか狙わねえ」とか、バットを持ったままクルクル回るとか、そうやって個人の特長を活かす野球をやりたい。バカげているように見えるかもしれないけど、シフトにしても、全員でこっち側を守ろうよとか、ショートスターターにしても今日は全員で投げようよとか、おもしろい野球をやって勝てる可能性があるなら、僕はそれをとことん追いかけたいんです」

―― 監督業の醍醐味ですね。

「この選手の特長とこの選手の特長を、足し算するんじゃなくてかけ算するのがこっちの仕事ですから。ただ出してあげるだけだったら足し算にしかなりませんけど、ここではこっち側に守っていればヒットをゴロアウトにできる、ここでピッチャーを代えればゼロに抑えられる……そういう手助けをするのが、選手を活かして勝つということ。いろいろと組み合わせて、足し算を掛け算にして、その結果、優勝させるのが監督の仕事なんです」

――そのためにも個性の塊みたいな選手たちを揃えたい、ということですか。

「そうです。『(大田)泰示、すげえな、でっかいホームラン』『(西川)遥輝のスピードってすごいね』『なんでコンちゃん(近藤健介)っていつも塁に出てるの』みたいな、そういう選手の特長が浮き出てくるようなチーム。秘打、白鳥の湖は……誰が打ってくれるのかな(笑)」

―― それが、相手に嫌がられるファイターズの野球ですね。

「役者はいますから。相手からすれば『コイツまで足を使っちゃうのか』『ここでエンドラン仕掛けてくるか』みたいな、そういう野球。勝つために何でもやっちゃうというのがウチの特長だと思うんで、そのためにも、次の段階として選手に”タフさ”を求めてみようかということになりました。それがこの秋の練習に表れていたんですけどね」

―― 秋の国頭キャンプ、今までにないほどの長い練習でした。

「真っ暗まで練習するなんて、僕が監督になってからは初めてのことですからね。一度、タフな選手をつくりにいってみようということなんですけど、身体が持たない選手も出てきますから、そこは見極めてあげないと元も子もなくなってしまうんで、国頭ではずっと選手を見ていました」

―― このオフは小笠原(道大)ヘッドコーチ、さらに武田勝ピッチングコーチも加わりました。監督を8年やってきて、コーチ陣がつくるチームの空気についてはどう感じているんですか。

「自分のやり方ばっかりでは長く持たないし、チームって厳しさが必要なときもあれば、技術が必要なときもあるし、戦術が大事なときもある。そういう、いろんなチーム状況のなかで、監督の野球が常にベースとして横たわってしまうと、何も変えられなくなってしまいます。だから、監督としてこういう野球をやりたい、そのためにこういう選手がほしいということはコーチたちに伝えますけど、やり方はそれぞれのコーチに任せる。それがファイターズらしさにつながっていくんだと思っています」

―― 監督が2ケタのでっかい背番号をつけていた時から育ててきた西川遥輝選手、中島卓也選手、近藤健介選手……みんな、それなりの実績を積んで、決して若いという括りの選手ではなくなってきています。彼らが長くレギュラーを張れば、それだけ若い選手にはカベになってしまうというところで、チームの世代交代についてはどうお考えですか。

「コンちゃん(近藤健介)だって、(西川)遥輝だって、今でもあれだけ練習するわけでしょ。ウチはレギュラーほど、たくさん練習します。それはいろんなことがわかっていて、常に危機感を失ってないからなんですよね。ただ、遥輝なんかに言わせると『若い選手はもっと危機感を持ってやらなきゃダメだ』ってことになる。監督に与えてもらうんじゃなくて、自分でレギュラーを獲りにいくくらいの形にならないとダメだというところは歯がゆいところですよね。来年が2年目になる田宮(裕涼)、万波(中正)、野村(佑希)あたりは次の世代を担わなくちゃいけないわけで、そういうスイッチが彼らにきちんと入るかどうか、今が大事なときだと思います」

―― 吉田輝星投手の1年目は、どのように考えていますか。

「これはね、アイツの能力を最大限引き出すのにどうすればいいかを考えているんだけど、じつは山本(由伸)のことがヒントになったんですよ」

―― オリックスの山本投手ですか?

「そう、山本って最初は短いイニングから入って、先発に回ったじゃない。輝星の場合も、短いところから入るという設計図もアリなのかなって。真っすぐの力はあるんだし、短いイニングのなかで強い真っすぐを思いっ切り投げさせたほうが、アイツの能力をめいっぱい引き出せるんじゃないかと……。ただ、ここはまだぼんやりしていて、ハッキリとはわからないんですけどね。いずれにしても、結果を残さないと一軍に上がれないって思ったりすると変化球に頼ってしまいます。そうじゃなくて、輝星の場合は甲子園のときのようなアウトコースへの強い真っすぐを、バシャーンと投げ切れなかったら、持ち味は発揮できませんからね」

後編につづく

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  • 日ハムて育成育成言うけど戦力ペラペラやから試合に早く出れるだけやん!
    • イイネ!1
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