ケリングの「モンクレール」買収案が浮上、市場は好意的に反応

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2019年12月06日 10:22  Fashionsnap.com

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モンクレールの公式サイトより
グローバルラグジュアリーグループの「ケリング(KERING)」が、「モンクレール(MONCLER)」の買収を模索していると報じられた。

 噂はブルームバーグの報道により浮上。同紙の情報筋によると、買収を巡り両社の上級幹部による予備協議が行われたという。これに対しモンクレールCEOのレモ・ルッフィーニ(Remo Ruffini)氏は海外メディアに向けて声明を発表し、「時にケリングを含め投資家や第3者との対話の機会を持ち、ブランドの成長のための戦略的なビジネスチャンスを模索しているが、現在具体的な検討中の事案はないことを明確にしておきたい」と噂を否定。しかし、コメントを受けてモンクレールの株価は8.5%、ケリングは1.2%それぞれ上昇し、市場は今回の買収案に対して好意的な反応を見せている。
 ルッフィーニ氏は2003年にモンクレールを買収し、ブランドは2013年にミラノ証券取引所に上場。ラグジュアリーダウンジャケットのマーケットを確立したモンクレール成長の立役者として、現在経営の実権を握っているほか、ブランドの筆頭株主でもある。
 ケリングの傘下ブランドは「グッチ(GUCCI)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」など。なお、ケリングの競合であるLVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン グループは先月、「ティファニー(Tiffany & Co.)」を約1兆7,600億円で買収することを発表している。
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