2シーズン目迎える三陽商会「キャスト:」が春夏新作を披露、マーケティング強化で売上増目指す

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2019年12月06日 15:22  Fashionsnap.com

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「キャスト:」2020年春夏コレクション展示会の様子 Image by: FASHIONSNAP.COM
三陽商会が展開する「キャスト:(CAST:)」が、2020年春夏コレクションの展示会を開催した。2シーズン目を迎える今回はプロモーションやMD施策を強化することで、ブランドの認知度拡大と売上の増加を目指すという。
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 キャスト:は20代後半〜30代前半の女性をターゲットに掲げ、今年8月にデビュー。「人生という物語を、演じるための服。」をコンセプトに架空の女性キャラクターの世界観を表現しており、働く女性がオンオフで着られるアイテムを展開する「LISA」、フェミニンな要素をモードなデザインに落とし込んだ「ANNA」、ストリートテイストを取り入れた「CARA」といった異なる3ラインを展開している。デビューシーズンは、女優の飯豊まりえ、モデルのemma、ミュージシャンの佐藤千亜妃ら3人を主演に起用したオンライン映画「CAST:」を制作。実店舗での展開に加えて、ウェブ上で観ている映画作品の画面から商品が購入できる日本初のシネマコマース型のマーケティング手法を導入した。現在は実店舗29店舗と自社および外部ECサイトなどでアイテムを販売している。
 2シーズン目を迎える2020年春夏コレクションは「一人一人が主人公」をシーズンコンセプトに、素材ミックスのトレンチコートや、ギンガムチェックのスカート、スポーツテイストを落とし込んだワンピース、コート、ジャケット、ニットなどをラインナップ。このほか、「カッパ(Kappa)」や「ユナイテッド カラーズ オブ ベネトン(UNITED COLORS OF BENETTON.」といった一部買い付けアイテムも取り扱う。



「CARA」の新作アイテム 
 ファーストコレクションはECでの売れ行きは伸長傾向にあるが、ブランド全体の売上では当初想定していた目標値を下回っているという。キャストのブランド担当者は「動画は非常に観られ好評だったが、視聴者は作品の世界に没頭していくため、映画から服を購入する動線が繋がりにくかった。また、実店舗ではファッションブランドとしての認知が足りていない印象があった」とデビューシーズンを振り返る。約30分の映画作品を用いたシネマコマース型のマーケティング手法は、2シーズン目からは数分〜数十秒程度に縮小した動画コンテンツに切り替え、定期的にウェブサイトなどで発信する計画だという。来年2月頃から動画コンテンツやインフルエンサーを起用したプロモーションなどを打ち出す予定だ。また、実店舗では3人のキャラクター毎のMD構成は継続しつつ、ドレスシーンや休日シーンなど着用場面別のスタイリング提案を強化。人気のワンピースアイテムはブランドの主軸アイテムとして打ち出す。キャスト:では今後も販路拡大を図りながら、2022年には年間売上30億円を目指すという。

■CAST::ブランドサイト

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