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審判に求愛、クラブハウスにへび… 大谷翔平の新ボスはメジャーきっての“変人”

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2019年12月06日 16:00  AERA dot.

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AERA dot.

写真大谷翔平は来季、変わったエピソードと十分な実績を誇る指揮官の下でプレーすることになる(写真/Getty Images)
大谷翔平は来季、変わったエピソードと十分な実績を誇る指揮官の下でプレーすることになる(写真/Getty Images)
 来シーズンから、エンゼルスの指揮はジョー・マドン監督が執る。カブスの監督だったマドンは、5年契約の満了とともに退任すると、1カ月経たないうちにエンゼルスの監督に就任した。

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 エンゼルスは、マドンの古巣だ。1975年にドラフト外で入団し、捕手としてマイナーリーグで4年プレーした後もエンゼルスに残り、スカウト、打撃インストラクター、マイナーリーグの監督、メジャーリーグのコーチを歴任してきた。その在籍期間は、30年以上に及ぶ。エンゼルスが1度だけワールドシリーズで優勝した2002年は、ベンチコーチを務めていた。

 ただ、エンゼルスがマドンを監督に招いたのは、かつて在籍していたことが最大の理由ではない。エンゼルスを去ってデビルレイズ(現レイズ)の監督となって以来、マドンは数々の成功を収めてきた。

 これまでにレイズがポストシーズンに進出した5度のうち、今年を除く4度はマドンが采配を振っていた。カブスを指揮した5年間で、ポストシーズンへ進めなかったのは今年だけだ。2008年は創設から10年続けて負け越していたレイズを地区優勝に導き、リーグ優勝も飾った。2016年にはカブスに108年ぶりのワールドシリーズ優勝をもたらし、1945年にかけられた「ヤギの呪い(熱心なカブスファンがペットのヤギの入場を球団に拒絶されて以来、カブスがワールドシリーズで勝てなかったジンクス)」を解いた。

 3度の最優秀監督賞は、21世紀以降ではボブ・メルビン監督(現アスレチックス)と並び、最も多い。今回と同じく、レイズからカブスへ移った時も、ブランクのシーズンはなかった。ちなみに、今年のワールドシリーズで優勝したナショナルズのデーブ・マルティネス監督は、レイズでもカブスでも、マドン監督の下でベンチコーチとして働いていた。

 これまで、マドンは柔軟な発想で時代を先取りしてきた。エンゼルスのコーチ時代には、極端な守備シフトを監督に提言し、その先駆者となった。しかも、すでにマドン自身は守備シフトを多用していない。ベン・ゾブリストをレギュラーながら内外野を守るスーパー・ユーティリティに仕立てたのも、マドンだ。同じ試合で、複数の投手にマウンドと外野を行き来させたこともあった。

 数年前には、シカゴのラジオ番組でこんな話もしている。エンゼルス時代にある投手の走力に目をつけ、投手と野手の両方で育てたいとGMに提案したが、却下されたという。来シーズンからマドンが起用する一人、大谷翔平が生まれる前のことだ。

 マドンは試合前のクラブハウスに意外なゲストを呼ぶことも多く、そのジャンルは、マジシャン、バンド、DJから、オウム、ペンギン、大蛇まで多岐にわたる。また、MLB.comが7年前に掲載した記事によると、審判に抗議している時に「あと一言でも発すれば退場だ」と警告されたマドンは、何度も「アイ・ラブ・ユー(愛してる)」と繰り返した。審判は退場させた理由について「報告書に何て書けばいいんだ」と困惑したという。

 エンゼルスでも、マドンはユーモアやウィットを織り交ぜながら、チームを率いていくだろう。ゴールはポストシーズン進出とその先のワールドチャンピオンだが、ただ勝つだけでなく、そこに至るまでの過程でも愉しませてくれそうだ。(文・宇根夏樹)

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