【Steam】開発者の徹底したリスペクトから生まれた “古き良きモンスター捕獲RPG”『Disc Creatures』

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2019年12月07日 07:11  リアルサウンド

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リアルサウンド

https://store.steampowered.com/app/1083190/Disc_Creatures/?l=japaneseより

 『デス・ストランディング』や『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア』、『シェンムー3』、そして『ポケットモンスター ソード・シールド』など、2019年10月〜11月はゲーム業界を賑わせたヒットタイトルで溢れていたように思う。年末にかけて最新ゲームタイトルが続々とリリースされている中、今回ご紹介するのはゲームボーイ世代のハートを鷲掴みにする『Disc Creatures』だ。


(参考:『ポケモン ソード・シールド』リーク絡みで訴訟発生 しかし犯人の正体は……?


・往年のモンスター捕獲RPGを徹底リスペクト
 本作は開発者が「モンスター捕獲RPGに敬意を捧げた」とストアページで公言している通り、1990年代のゲームボーイ専用ソフトのテイストを色濃く受け継いだRPG作品である。ドットをふんだんに用いた2Dグラフィックとピコピコ音が耳に心地よいBGM。どちらもレトロなテイストでまとめられており、プレイしているとなぜだか心が暖かくなった。


 物語の始まりはこうだ。世界中のあらゆる場所に生息する200種類の不思議な生命体”ディスクリーチャー”。プレイヤーはそんなディスクリーチャーを使役する”ディスカー”を夢見る少年で、物語が始まると同時に街の市役所へ書類を提出し、晴れてディスカーデビューを果たす。モンスターを連れて旅を夢見る少年が、近所のモンスター博士の手引を受けてトレーナーの第一歩を踏み出した……と考えてもらうと分かりやすい。


 ディスカーとなった少年に渡されたのは、ポケットに入れて持ち運ぶには少し不便な携帯端末”ディバイル”。本作におけるクリーチャーは野生産を除いてディスクにデータが保存されている。そのため、ディスカーが手持ちにクリーチャーを加える際はディバイルとパソコンを繋げてデータを読み込む。まとめると、「野生クリーチャーと戦ってディスクを回収→ディスクを読み込んで新たなクリーチャーを追加→仲間のクリーチャーと一緒に冒険を進める」といった流れでゲームが展開する。”モンスター捕獲RPGの王道”らしく、オーソドックスな作りだ。


・歯ごたえ充分の戦闘と奥深い育成
 本作の特徴はディスクリーチャー同士の戦闘システムに集約されている。戦闘は1vs1ではなく、例外を除き原則として3vs3で行う。プレイヤーは攻撃や防御などのコマンドを選択してディスクリーチャーに指示を出す。自分→相手→自分とターン制でバトルは進むが、この時エネルギーゲージの残量に注意が必要だ。


 ディスクリーチャーは行動を取る度にエネルギーが減少していき、カラの状態では行動できなくなる。よってエネルギー回復コマンドで休息させる必要があるのだが、回復時に攻撃を受けると被ダメージ量が増加。エネルギーを回復させたはずなのに、かえってHP(ヒットポイント)が大きく減少……といった状況が起こり得る。攻撃と回復のタイミング、ディスクリーチャーの行動順、属性間の相性など、考慮すべき要素の多さに良い意味で驚かされた。戦略性の高いバトルがお好みなら、歯ごたえのあるディスカー対決が序盤から楽しく感じられるはずだ。


 そんな戦闘を支える育成システムもなかなか凝った仕様となっている。ディスクリーチャーがレベルアップに応じて習得するバラエティ豊かな技の数々は、パソコンやディバイルの管理画面から自由に付け替えられる。攻撃特化のアタッカーや防御特化のブロッカー、はたまた回復に専念するサポーターなど、プレイスタイルとディスクリーチャーの特性に合わせて自由に技を変更することも可能。登場するディスリーチャーの多さも相まって、育成方針の多様性はプレイヤーの思いつく限りほぼ無限と見て良いだろう。


 モンスター捕獲RPG『Disc Creatures』は、Steamにて1,520円(税込)で配信中。収集欲を心地よく煽る物語。強敵を打ち負かした時の達成感がたまらない戦闘。奥深く自由度の高い育成。これらの要素に心惹かれた方はぜひ一度チェックしてみてはいかがだろうか。


(龍田優貴)


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