ピエトロ・フィッティパルディ、F1昇格を見据え2020年はハースでの金曜フリー走行参加を望む

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2019年12月08日 08:11  AUTOSPORT web

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フィッティパルディはハースにおいて、より大きな役割を得たいと考えている
ハースF1チームでテストドライバーを務めるピエトロ・フィッティパルディは、2020年シーズンにチームでより大きな役目を担いたいと考えているが、そこにはいくつかの障壁がある。

 23歳のフィッティパルディは昨年から今シーズンにかけてハースのテスト兼開発ドライバーを務めており、当然のことながら次はフルタイムのF1ドライバーへの昇格を果たしたいとの強い意欲を持っている。

 しかし、ハースのチーム代表であるギュンター・シュタイナーは昨年夏時点で、新人ドライバーをフルタイムのシートに座らせることに消極的な姿勢を示している。経験不足が明らかな妨げになるというのが、その理由だ。

 フィッティパルディは2019年シーズンを通して複数のテスト走行をこなし、有用な知見を積み重ねてきた。しかし現在スーパーライセンスを保有していないことと、2020年にチームがロバート・クビサとリザーブドライバー契約を結ぶ可能性があることから、才能ある若手にとっての選択肢は限られてくるかもしれない。

 フィッティパルディは『Motorsport-Magazin.com』の取材に対して、「もし僕がハースで走り続けるのだとしたら、より大きな役割を担わせてほしいと思っている」と語った。

「今後はインシーズンテストがなくなるから、フリー走行に参加することが重要になってくるんだ」

 実際に、2020年シーズンからは金曜プラクティスを走ったドライバーにFIAからスーパーライセンスポイントが付与されることが決まっている。

 しかし、ハースは現在クビサとリザーブ兼テストドライバー契約を結ぶための交渉も行っている。クビサの加入が決まった場合は、彼の個人スポンサーであるPKNオーレンからの高額な財政支援も期待できる。

「僕らは、チームの方で物事がどう動くのかを見守っているところだ」とフィッティパルディ。

「すべてのうわさ話を知っているわけでもないし、向こうで何が進んでいるのかも分からない。それでも僕はチームに関わり続けたいし、絶対にそうなれると信じている」

 元F1世界王者エマーソン・フィッティパルディの孫であるピエトロ・フィッティパルディは、F1テストドライバーの任務を続けながらDTMドイツ・ツーリングカー選手権に参戦するという、今年と同じパターンの活動を続けることも検討しているが、さらに別の選択肢を採る可能性もある。

「DTMもひとつの可能性だけれど、スーパーフォーミュラのような別の選択肢についても考えている」

「僕の目標は今もF1だから、またフォーミュラカーでレースをしたいんだ。それが僕の夢だし、その実現のためにはすべてを捧げるつもりだ」

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