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絵本の老舗クレヨンハウスのプロが選ぶ6冊

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2019年12月08日 17:02  オズモール

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オズモール

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◆【クリスマス絵本6選】老舗書店クレヨンハウスの子どもの本売り場スタッフが届ける「“喜び”が感じられる、感動のストーリー」

寒い冬の日は、クリスマス絵本を開いて、聖夜までの期間を過ごしませんか? 心に染み入る切ない言葉や美しい絵の数々に、想像力をふくらませたり、感動したり。ページをめくるごとに感性を刺激してくれる絵本は、プレゼントにもぴったり。

そこで、老舗店「クレヨンハウス」の子どもの本売り場スタッフ鏡鉄平さんが、とっておきのクリスマス絵本をセレクト。読み終わると“喜び”が感じられる、感動のストーリーをどうぞ。


◆クリスマス絵本を探しにクレヨンハウスへ

5万冊の絵本が並ぶ子どものための老舗書店
1976年に作家の落合恵子が創業し、国内外からの絵本が並ぶ大型店「クレヨンハウス」。1階の広いフロアには常時5万冊の絵本が揃い、大人から子どもにまで喜ばれるラインナップで、年齢を問わず愛されている。

店内には、クリスマス絵本が1年中買えるコーナーも。11〜12月はさらに追加され、国内外から集められた200〜300冊がずらりと並べられる。

別フロアで購入できるオーガニックコットンのベビー用品やおもちゃなどと組み合わせて、はじめてのクリスマスプレゼントにする人も多いそう。



感動の中に“喜び”があるクリスマス絵本を
今回絵本をセレクトしてくれた鏡さんは、クレヨンハウスで子どもの本のフロアを担当している専門スタッフ。

「クリスマス絵本を選ぶなら、感動の中に“喜び”や”発見”があるものを選んでほしいです。毎年クリスマスシーズンが近づいて絵本を飾ると、本で心を揺さぶられたことが思い出せますよ。もちろんいつも飾っていていても素敵です」(鏡さん)。

最近は大人が自分用に買うことも多い。子供用のギフトを買いに来たけれど、つい自分用にも同じ絵本や気に入った絵本を持ち帰りたくなるからだそう。


◆鏡さんおすすめのクリスマス絵本6選

大切な人を思いやる気持ちに、心がぽかぽか
寒い北国でプレゼントの配達に出かけるサンタさん。ずっとおもちゃ作りに忙しかったから、奥さんの忠告を忘れて配達前にお弁当を食べ、森のはずれでつい眠り込んでしまい…。それを見つけた森の動物たちは、かわりに手分けしてプレゼントを届けることに。

「動物たちの表情や、毛並、体温が伝わるような描写が愛らしく、絵もあたたかみがありますよね。動物たちの優しい気遣いに、大切な人を思いやる気持ちが伝わってきます」(鏡さん)。

様々な名作を生み出している夫婦による絵本で、アメリカで1950年に出版されていたものを日本で2015年に翻訳出版。どこか懐かしさを覚える絵にも、ほのぼのする。
クリスマスの森
ルイーズ・ファティオ・文/ロジャー・デュボアザン・絵/土屋 京子・訳
福音館書店 1430円
そりにたくさん積んだクリスマスプレゼントを届けにトナカイ達と空へ飛び立ったサンタさん。眠気覚ましにコーヒーを飲んで一休みしますが…。読み聞かせするなら5〜6歳から。自分で読むなら小学低学年から。



子どもの頃の、ピュアな気持ちを思い出して
雪の降るクリスマスイブ、急行「北極号」に乗り込むと、サンタクロースを信じる子どもだけが体験できる、不思議な物語がはじまる。幼い子どもの目線の高さから描かれているアングルにもハッとさせられる、学びが多い絵本。

「成長するといつの間にか見えなく、聞えなくなってしまう大切な気持ちを描いた絵本です。大人になって、自分の好きなものや信じていることが揺らいだときは、ぜひ読んでみてください。そして“まだ鈴の音色が聞こえるかな?”とそっと耳をすましてみてくださいね」(鏡さん)。

“光の魔術師”と呼ばれるクリス・ヴァン・オールズバーグの絵本を村上春樹が翻訳。原題は『ポーラー・エクスプレス』で映画化もされている。
急行「北極号」

クリス・ヴァン・オールズバーグ文/絵、 村上春樹・訳
あすなろ書房 1650円
クリスマスイブにサンタを待つ少年の家の前に現れたのは、白い蒸気に包まれた機関車「北極号」。少年は大勢の子どもたちと一緒に幻想的な汽車の旅へ…。7歳から。



布張り装丁の美しさがアート作品のよう
絵本はストーリーだけでなく、絵や装丁の美しさも魅力のひとつ。こちらは、本のデザイナーである著書が、隅々までこだわり抜いた絵本だ。

「誰もが目を留め、思わず手に取ってしまうほど存在感のある絵本です。布張りで、ここまで装丁が綺麗な本はなかなかないですよね。中もすべて美しくて、1ページ1ページ額に入れて飾りたくなります」(鏡さん)。

アート作品のような中身だけでなく、いなくなった大事な友達を探しにいく物語にも喜びや発見が散りばめられている。「最初に読んだときはデザインとストーリーが一体化されている独特の効果と物語の展開、ラストの表現力にシビれました」(鏡さん)。
キツネと星
コラリー・ビックフォード=スミス・作・絵/スミス幸子・訳
アノニマ・スタジオ 3080円
森に住むキツネが主人公。夜空に輝く星が友達だが、ある日、その星がいなくなって探しに行くことに…。失う辛さ、発見の喜びが心を打つストーリー。



本当の愛の深さに心が揺さぶられる絵本は、大切な人と
1914年、第一次世界大戦中。最前線で戦っていたドイツとイギリスの兵士たちが、武器を置いて、ともにクリスマスを祝った「クリスマス休戦」。その実話を元に綴られた、涙を誘う感動的なストーリー。

「クリスマスの日に奇跡的な事がたくさん起こる物語ですが、戦火のさなかに起こった奇跡に、平和や家族を愛することの大切さを改めて見直すきっかけにもなる絵本です。いつもは照れくさくて言えなくても、クリスマスくらいはストレートに愛を届けてもいいんじゃないでしょうか」(鏡さん)。
世界で一番の贈りもの
マイケル・モーパーゴ・作/マイケル・フォアマン・絵/佐藤見果夢・訳
評論社 1100円
秘密の引き出しで見つけた一通の手紙。最前線で戦う兵士が妻にあてたその手紙に書かれていたのは、第一次世界大戦中のクリスマスの一夜に起きた奇跡のような出来事…。




想像力が豊かになる五味太郎の仕掛け
名作「きんぎょがにげた」でもおなじみの絵本作家・五味太郎さんが描いた、クリスマスの夜を舞台にした仕掛け絵本。1983年の初版発行から285回も刷られているロングセラーというから驚き。

「親子3代で読み継いでいるおうちも。五味太郎さんの絵本はいつまでも変わらない魅力がありますよね」(鏡さん)。

窓の中にちらっとみえる動物をみて、サンタさんは贈り物を選んで配ります。「窓の部分がくりぬかれている仕掛け。それぞれに意味があり、ページをめくったときに驚きがあります。窓の中はどうなっているのか、想像力を働かせてみてくださいね」(鏡さん)。
まどからおくりもの
五味太郎・作・絵
偕成社 1100円
あわてもののサンタクロースが窓からちらっと見える姿を見て、それぞれに合った贈り物を配るが…。3歳から。



自然や動物との関わりを深く考えさせられる
なんでもハグ(抱きしめる)するくまさんのお話。大自然に育まれた動物が、本当の優しさと生きる素晴らしさを伝えてくれる、心を打つ内容だ。「クリスマスが舞台の絵本ではありませんが、すべてを包み込むような深いテーマで、このシーズンに読みたくなる一冊です」(鏡さん)。

この絵本は、クレヨンハウス主宰者の落合さんが東日本大震災の後に「今、届けたい」と強い思いを抱き、自ら翻訳・発行を手がけたシリーズ1作目。

環境破壊や人間と動物、自然の共存についても考えさせられる。「多くの方にこの優しさや希望が届いて欲しいですね。憎らしいものや嫌いなものに出会ったときに自分ならどうする?という問いもあり、喜びや発見の多い絵本です」(鏡さん)。
ハグくまさん
ニコラス・オールドランド・作・絵/落合恵子・訳
クレヨンハウス 1650円
いつでも誰でも抱きしめてしまう「ハグくまさん」が主人公。中でも森の木をハグするのが大好き。でもある日その木を切り倒そうとする人間があらわれて…。


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