GT-RとZの50周年記念を彩る新旧名車が勢揃い、2万8000人超が集まったニスモフェスティバル2019

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2019年12月08日 17:41  AUTOSPORT web

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『NISMO GP 2019』。ペースカーとしてNISSAN LEAF NISMO RCが走行した
12月8日、富士スピードウェイで『NISMO FESTIVAL 2019』が開催され、2019年シーズンを戦ったニッサン系ドライバーやチーム監督、マシンが集結。今回は日本が誇るスポーツカー、GT-RとZの50周年を祝うプログラムも多く行われ、2万8000人超のファンがイベントを楽しんだ。

 今回の開催で、22回目を迎えたニスモフェスティバルは、その年のレースを戦ったニッサン系ドライバーやマシンが集結し、シーズンを通してサポートしてくれたファンに感謝を伝えるイベント。GT-RとZの50周年を記念して、オーナー参加型のパレードランや撮影会などが行われた。

 レーシングコースではGT-RやZのオーナーによるパレードランや、ニッサンのモータースポーツ史を飾ってきたレーシングカーによるデモラン、サーキットサファリなどが行われた。

 GT-RとZの50周年を記念する『ニッサン モータースポーツ ヘイテージラン』では、歴代のGT-RとZが3グループに分かれて走行。第1グループはハコスカ、240ZG、ケンメリ、第2グループはグループAカルソニック、Z33トミカZ、R33 LM、第3グループは03GT-R、04Z、S耐Z34、R35 GT3のラインナップとなった。

 各グループごとにストレート1本ずつ走行後、最後は10台でのパレードランが実施され、グランドスタンドに集まったニッサンファンからは大きな声援が上がっていた。

 NISSAN LEAF NIMO RCがペースカーを務める『NISMO GP 2019』では、スーパーGTシリーズで活躍するGT500車両4台、GT300車両6台、スーパー耐久シリーズで活躍する車両5台の現役レーシングカー全15台が一堂に会し、スピード感あふれる走りを披露した。

 12周の決勝レースで行われた『NISMO GP 2019』。GT500クラスの3号車CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rには本山哲がドライバーとして登場するなど、ニスモフェスティバルならではのサプライズも用意され、盛り上がりを見せた。
 
 GT500クラスのトップは23号車MOTUL AUTECH GT-R。ロニー・クインタレッリは「いつもと違って、楽しめました。本山(哲)選手は良い走りをしていましたね(笑)」とコメント。

 GT300クラスで優勝した56号車リアライズNissan Automobile Technical College GT-Rの平峰一貴は「今シーズンは色々なことがあったが、最後に応援していただいたみなさんの前で良い走りができてよかった」と語った。

■片桐隆夫CEO、「2020年シーズンは新戦略、新体制、新開発のマシンで雪辱を果たします」

 イベントの最後を締めくくるフィナーレでは、ホームストレート上にイベントに参加したドライバー、チーム監督、レースクイーン、マシンが揃った。

 スーパー耐久シリーズST-Xクラスの2019シリーズチャンピオンを獲得した1号車GTNET MOTOR SPORTSの浜野彰彦、星野一樹、藤波清斗にはフィナーレサポーターキッズから花束が贈呈された。

 星野一樹は「1年間、ニッサンチームに温かい声援、どこにも負けない応援をありがとうございました。S耐、二連覇できました。来年のニスモフェスティバルで、またみなさんにお祝いしてもらえるように精一杯がんばります」とコメントした。

 また、KONDO RACINGは初参戦した2019年6月22、23日に行われた第47回ニュルブルクリンク24時間耐久レースの活動報告を行った。近藤真彦監督は「初参戦ながら総合9位、クラス8位でゴールできました。ドイツに行くのも初めてのことで、手探りで心細かったけれど、3年計画の1年目にドイツ勢にまじって、これが日本だ、これがGT-Rだ!とパワーを見せることができました。引き続き応援よろしくお願いいたします」と語った。

 松田次生は「KONDO RACINGのメカニック、スタッフ、監督、みんなでひとつになって戦えました。将来的にはGT-Rで表彰台を飾りたい。来年のニュル24時間に熱い声援をお願いします」と挨拶した。

 最後にニスモの片桐隆夫CEOが代表して、ファンに対しシーズンを通した応援への感謝を述べるとともに、「昨年、この場で来年こそはスーパーGT GT500で雪辱を果たすと約束しながら、果たすことができませんでした。今シーズンのGT500の成績は優勝1回を含む述べ6回の表彰台、3回のポールポジション、最高位が23号車MOTUL AUTECH GT-Rの3番手と、昨年、一昨年よりは回復しましたが、本来、GT-Rがいるべきポジションではない不本意な結果となってしまいました」と語った。

「2020年シーズンに向けて、新しい戦略、新しい体制、新しいクルマの開発に取り組んでいます。どんな時も、ファンのみなさまの力が支えてくれています。来年もご支援をよろしくお願いいたします」

 片桐CEOのコメントに、グランドスタンドに集まった多くのファンから大きな拍手が送られ、2019年のニスモフェスティバルは幕を下ろした。

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