ヤクザ業界大激震! 「ヒットマンは大親分」の衝撃――元極妻が考える今後の山口組抗争その3

1

2019年12月08日 19:02  サイゾーウーマン

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

サイゾーウーマン

写真

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

組長が銃撃の実行犯として逮捕

 びっくりしましたねー。山健組のトップが銃撃の実行犯として逮捕されました。神戸山口組の若頭代行で、その中核組織である五代目山健組を率いる中田浩司組長です。報道によりますと、中田組長は12月3日、対立する六代目山口組傘下の弘道会系の組員を銃撃したとして殺人未遂などの容疑で兵庫県警に逮捕されています。今年の8月に、弘道会関連施設の前で弘道会関係者が撃たれて全治3カ月のけがをしているのですが、その時の現場の監視カメラの映像で中田組長と特定されたようです。

 田岡一雄三代目の大側近だったヤマケンこと山本健一親分が設立した山健組といえば、山口組の中でも名門で、五代目山口組の渡邉芳則組長ほかそうそうたる親分衆を輩出しています。その山健のスローガンといえば、「団結、沈黙、報復」なのですが、「最近は『報復』がない」「むしろ何を企んでるのかわからなくて怖い」と言われていたようです。

 でも、今は重罰化が進んでいて、そう簡単にカエシ(報復)もできないのが現実です。以前であれば、実行犯が自首すれば「だいたいOK」(例外もあります)でしたが、今は実行犯以外の幹部による殺人教唆などの逮捕が懸念されています。工藤會は、これで総裁も会長も逮捕されてしまいましたが、幹部不在だと組織の運営も厳しいですもんね。

 そういう中での神戸山口組の大幹部の中田組長の逮捕ですから、実話誌的には「ヤクザ業界大激震!」といったところでしょうか。この銃撃事件は、やっぱり4月に山健組の與(あたえ)則和若頭が弘道会系の組員に刺されたことが原因だといわれています。

 何度か書かせていただいてますが、若頭といえば事実上のナンバー2です。與若頭も生命こそ取り留めましたが、これで「カエシなし」はあり得ないでしょう。今までも何度か山健組と弘道会との事件は起こっていますが、これはかなり衝撃的でした。

 オットの兄弟分たちは、「さすが中田さんは俠(おとこ)!」「やっぱりヤクザはカエシをしてナンボやな!」と激賞していますが、「若頭代行が不在だと、組織の運営はどうなるのか……」と心配する声もあります。中田組長は、それでもカエシを選んだのですね。なんか映画になりそうです。

 実は、今回の中田組長逮捕の原因となった8月の銃撃事件の前月の定例会での中田組長の発言が気になっていました。この席で中田組長が、全直参を前に「たとえ一人になろうとも、山健組に残る」と宣言したそうです。翌月の銃撃を胸に秘めておられたのでしょうか。

 この記事を見た時、「ああ、やっぱり神戸山口組も厳しいんだなー」と思いましたね。もともと暴排の影響でシノギはきついし、2015年8月の山口組の分裂と神戸山口組の設立から、六代目山口組は出て行った関係者たちの「呼び戻し作戦」に力を入れていると聞いています。

 11月27日に射殺された神戸山口組の幹部で三代目古川組の古川恵一総裁も、神戸山口組への移籍が批判されていたと聞いています。30日には、古川総裁のお通夜が尼崎市内の斎場で営まれたそうですが、中田組長も逮捕前に列席できてよかったと思います。

 古川総裁の街中での射殺もあって、ますますヤクザへの締め付けは厳しくなるでしょうね。締め付けたところで、「本当のワル」はしっかり生き残る気がしますが、いかがでしょうか。

このニュースに関するつぶやき

  • どうしても和解できないのですね。
    • イイネ!11
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(1件)

前日のランキングへ

ニュース設定