舞台「DARKNESS HEELS〜THE LIVE〜SHINKA」ダークヒーロー座談会 “前作から深化した闇の世界をお届け”

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2019年12月08日 19:03  アニメ!アニメ!

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『DARKNESS HEELS〜THE LIVE〜SHINKA』相楽伊織・友常勇気・石渡真修・上仁樹・神里優希
12月5日よりCBGKシブゲキ!!にて開幕した舞台『DARKNESS HEELS〜THE LIVE〜SHINKA』。本作は、歴代のウルトラマンシリーズの中で人気を博した、5人のダークヒーローを主役としたストーリーが展開される。

2019年の9月に上演した舞台『DARKNESS HEELS〜THE LIVE〜』の“深化版”となる今作では、全キャストが出演するメインストーリーと、9月公演では描かれなかったダークヒーロー5人を深堀りした5つのサイドストーリーを、日替わりで上演する。


今回、ダークヒーローを務める、ウルトラマンベリアル役の石渡真修、ジャグラス ジャグラー役の上仁樹、イーヴィルティガ役の友常勇気、ダークザギ役の神里優希、カミーラ役の相楽伊織に、本作の魅力をインタビュー。
見どころはもちろん、本作が悪をテーマとしていることにちなみ、みなさんが最近した“ちょっと悪いこと”についても語っていただいた。

なお、惑星O-50メンバーのパルビナ・ルイ役の宮崎理奈、ルーク・バセン役の白柏寿大、ロンメル役の近藤雄介、セシル・ソリア役の田中崇士、ボダイ役の香音有希のインタビューも追って公開予定。こちらもお楽しみに。
[取材・文=榎本麻紀恵、撮影=小原聡太]

■悪役でも、全員にしっかりとした信念があるんです
――まず、みなさんが演じるキャラクターの役柄について教えてください。



相楽:私が演じるカミーラは、ウルトラマンティガを愛していたものの、彼が光になったことで裏切られたと恨んでしまう、愛憎に満ちたキャラクターです。

その恨みから、文明を破壊しようとしたりと悪いことをするんですが、舞台では憎しみよりも愛に焦点が当てられている。
キャラクター紹介だけを見るとすごく過激な人と思われがちですが(笑)、意外とかわいらしいキャラクターだと思います。



友常:僕が演じるイーヴィルティガは、ウルトラマンティガに似た邪悪なティガなんです。でも、もともとはティガと同じ光の戦士だったんですが、ウルトラマンになることで人類を導こうと歪んだ野望を持った天才物理学者であるマサキ・ケイゴが巨人像と融合したときに、力が制御できなくなってしまってイーヴィルティガになってしまった。

僕からすると、イーヴィルティガは悪くないし、可哀想な子だと思うので、いつか光になってほしいです!



石渡:ウルトラマンベリアルは、簡単に説明すると、超絶ウルトラ負けず嫌いな性格です!
ウルトラマンとして、ウルトラマンケンことウルトラの父と一緒に頑張っていたのに、ケンの方が宇宙警備隊の隊長になってしまって、嫉妬心に駆られてしまうんです。
その心が悪になり、大きくなって、宇宙を支配するところまで行ってしまって……。

でも、僕はすごくかわいいなと思っていて、大好きなキャラクターなので演じることができてうれしいです。

友常:ベリアルはかわいいよね。

石渡:そうなんです。すごく真っ直ぐな性格なんですよ。



上仁:カミーラ、イーヴィルティガ、ウルトラマンベリアルの3人はたしかにかわいい。対して僕が演じるジャグラス ジャグラーは全くかわいくないキャラクターです(笑)。

ジャグラーはウルトラマンになるために、惑星O-50にある「戦士の頂」に挑んだんですけど、自分は光に選ばれず、一緒にいたガイさんが選ばれてしまう。
見返したい気持ちから、ヒュース・アーディという人間に、4人の闇の戦士を復活させる話を持ちかけて、自分の目的のため利用しようとしている役どころです。

原作を観ながら研究しているんですが、ちょっとミステリアスで、知れば知るほど奥が深い役だなと感じています。



神里:ダークザギは、もともとウルトラマンノアを模して作られた、対スペースビースト用最終兵器「ウルティノイド・ザギ」なんです。
ノアを破壊することが目的なんですけど、ただ破壊しているだけではなく、破壊行動にしっかりと意思を持っていて、芯が通っています。

ザギも、ベリアルと同じで真っ直ぐな性格で、実は周りには見せない繊細な部分もあるキャラクターですね。

友常:今回、日替わりで、それぞれに焦点を当てたサイドストーリーを上演するんですが、ひとりひとりのキャラクターの内面が深く描かれています。

上仁:悪役と言われていますけど、全員にしっかりとした信念があるので、そこにも注目してほしいですね。

――ダークヒーローを演じるうえで、意識していることはありますか?

友常:ダークヒーローと言われてはいますが、今作に関しては、「無意識に善だと思ってやっていたことが実は悪だった」と深いストーリー性があるんですよね。
だから僕自身、悪役として演じているわけではありません。あくまでもこの作品のひとつの役として、ひとつの物語のピースとして、いいスパイスになれたらと思って演じています。


相楽:そうですね。たしかに、悪が悪、正義が正義というよりも、「本当の正義、悪って何なんだろう?」と問いかけるようなストーリーになっています。
台本を読んで「悪も正義も表裏一体なのかな」と感じました。

上仁:正義と呼ばれる側が、悪を利用しようとするしね。

神里:僕も最初は単純に「悪役を演じるのかな?」と思っていたんですけど、台本を読んで、必ずしも悪=悪者というわけではないんだなって感じましたね。

石渡:僕も悪役を演じている感覚はないですね。結果的に悪いことはしているんですけど、各々悪いことをしているつもりはないですし。
みんなも言っているように、台本を見たら、これは「悪役なのか?」って思いました。だから本番に向けて稽古をしていくなかで、ベリアルに対して、さらにどういう感情が生まれてくるのか楽しみです。


上仁:サイドストーリーでは、僕たちひとりひとりの深い部分まで知ることができるんですが、観ていただいたら悪の部分が悪には見えなくなってくるかもしれないです。

石渡:うん、そうだね。

上仁:「あのときああいう行動を取ったのは、こうだったからか!」と分かると思うので、「この5人は本当に悪いのかな? 些細なキッカケで変わってしまっただけなんじゃないのかな?」と、想像をめぐらしながら観ていただきたいです。

友常:前作から同じ役をやらせていただいていますが、今作は別作品だと思うんです。新キャラクターもいますし、サイドストーリーもありますし、僕自身も新しい気持ちで楽しみながらやらせてもらっています。

作品タイトルに「SHINKA」とついていて、漢字では深化なんですが、“進化”という意味にも捉えられる作品になるんじゃないかなと。

→次のページ:アクションシーンは「原作ファンの方も楽しめると思います!」


■アクションシーンは「原作ファンの方も楽しめると思います!」
――稽古場の雰囲気はいかがですか?

神里:(満面の笑みで)すごくいいよね!


石渡:すごく幸せそうな笑顔(笑)。

上仁:優希くんは、この5人でいるときに、ずっと「俺らって仲良いよね」って言うんですよ(笑)。

相楽:私は勇気さん以外の3人は、今回が初めましてだったんですけど、みんなお兄さんみたく接してくれます! 他愛もない話で笑いあっていてとても仲良しです。

友常:同じシーンも多いし、一緒にいる時間が長くなるとやっぱり仲も深まりますよね。

――本作はアクションシーンも見どころのひとつだと思いますが、手応えなどはいかがですか?

上仁:アクションは本当に大変ですね(笑)。

神里:大変すぎてビックリしています(笑)。

上仁:今回、僕と優希くんが、一番殺陣が多いみたいで、あまりの多さに2人で笑っちゃいました。


友常:全シーンを通して、2500手ぐらいあるって聞いたよ。

上仁:そんなにあるんだ! 数字にすると気が遠くなる……(笑)。
でも、原作のアクションを再現しているシーンもあるので、原作ファンの方はぜひ見つけてほしいですね。

友常:キャラクターそれぞれの決めポーズもあるので、原作ファンの方も楽しんでいただけると思います!

――みなさんは、子供の頃にウルトラマン作品はご覧になっていましたか?


石渡&上仁&神里:観てました!

上仁:この3人は『ウルトラマンティガ』、『ウルトラマンダイナ』、『ウルトラマンガイア』の世代ですね。

石渡:おもちゃもいっぱい持っていましたし、変身ポーズもマネしていました。ティガかっこいいよなぁ。

神里:僕は、V6さんの「TAKE ME HIGHER」(ウルトラマンティガのオープニングテーマ)を聞くといまだにテンションがあがります。

石渡&上仁:わかる!!

相楽:私は小さい頃観ていなかったんですけど、最近『ウルトラマンタイガ』を観ました!やっぱり原作を観ることで、世界観もしっかりと理解できますし、役作りに活かせそうな発見もできたのでよかったですね。
次は『ウルトラマンティガ』を観たいです! 実は映画の方は観たんですけど、TVシリーズはまだ観ていないので……。


友常:僕の子供の頃って、平成ウルトラマンシリーズが始まる前だったんです。
だからみんなみたいにリアルタイムで観て、友達と遊んだりすることはなかったんですよ。『ウルトラマンティガ』が始まったのが1996年でしょ? 僕は小学校6年生だったな。

上仁:僕は幼稚園だね。

石渡:僕は3歳かな。

相楽:私、生まれてない……!(相楽さんは1997年生まれ)


石渡:え……。

上仁:生まれてないの!?

友常:伊織と僕はひと回り違うしね……。そう考えるとやばくない!?

神里:マジか(笑)。

上仁:家の庭で、僕がティガの変身ポーズをしているときはまだ生まれてなかったのか、なんか衝撃だわ……。

→次のページ:アバン、テリオ、O-50……どこかの惑星に住むとしたら?


■アバン、テリオ、O-50……どこかの惑星に住むとしたら?
――今回、舞台の中ではアバン、テリオ、O-50という3つの惑星が登場しますが、みなさんが住むとしたら、どの惑星に住みたいですか?

神里:僕はアバンがいいな。

上仁:僕はテリオかな。地球と環境が似ているし。

石渡:僕もアバンがいいですね。

相楽:でも、アバンは侵略者に攻撃されるから、自分たちでどうにかしなきゃいけないんですよ。

石渡:それはたしかに嫌だな……でも自然があるし。

友常:そっか、アバンは自然が多いのか。じゃあ僕はテリオかな。


石渡:え、今の流れはアバンじゃないの?(笑)

友常:僕は自然がダメなんだよ。砂が苦手で。

石渡:それは体質的に?

友常:砂のザラザラした感じを見ると、体がゾクゾクしちゃうんだよね。

上仁:じゃあ僕、勇気くんと戦うときは砂を持って戦いますね(笑)。

友常:あはは(笑)。伊織はどう?

相楽:私もアバンかテリオかな。

神里:O-50人気ないね(笑)。

友常:O-50に所属しているロンメル役の近藤雄介は、「O-50は下町っぽい惑星だよ」って言ってたよ。

相楽:迷うけど、やっぱりアバンですかね(笑)。

石渡:みんな自然の中で、のどかに暮らしたいんだね。

――本作が悪役にスポットを当てたストーリーということで、みなさんが最近してしまった“ちょっと悪いこと”を教えてください。

相楽:実は私、今日誕生日(11月26日)だったんですよ。

――おめでとうございます!

相楽:ありがとうございます。稽古場でお祝いをしてもらったんですが、そのときいただいたホールケーキをほとんど一人で食べちゃいました(笑)。

上仁:それはたしかにちょっと悪いことかも(笑)。

石渡:僕は、稽古場に置いてあった誰かのグミを勝手に食べました。


神里:なんで食べちゃったの?

石渡:美味しそうだったから。

一同:(笑)。

石渡:本当に誰のか分からないんですけど、人のを食べちゃうんですよね。

神里:でも、自分でもグミ持ってきてるよね?

石渡:そうそう。僕はグミが好きなので、自分でも持ってるんですけど、別の種類の物が置いてあるとつい食べちゃう。

神里:僕は夜中にカップラーメンを食べちゃったときに、悪いことしたなって思うかな。

友常:僕は夜中にポテチ。

石渡:あれ? ちょっと待って、それ僕が提案したやつじゃん(笑)。
実は今日、事前にインタビューの質問内容を見せてもらっていて、さっきみんなでこの質問の答えを考えてたんですよ。

友常:じゃあ今、人の答えを盗んでしまったので、それが悪いことだって書いておいてください(笑)。

上仁:悪いことか〜。なんだろうな……。僕は良い人なので、悪いことはしないんですよね。


石渡:良い人は自分のこと良い人って言わないから!

友常:タツキチ(上仁)は、良い人ぶったことが悪いことかな(笑)。

石渡:彼のことは「偽善者」って書いておいてください(笑)。

上仁:やめて〜!(笑)

――(笑)。では、最後に本舞台の見どころをお願いします。

上仁:舞台上では、僕たちのメイクや衣装、そして照明などの演出面で、悪の世界というものがさらに際立つと思います。
殺陣も見ごたえがありますし、前作よりもさらに掘り下げた悪の世界をお届けしていきたいと思っています。

神里:サイドストーリーは、全15公演中、それぞれ3公演しかないので、ひとつひとつの公演を大事にしていきたいと思っています。
僕たちも楽しんで演じるので、来てくださる方たちにも楽しんでいただけるように頑張ります。

友常:今回は前回とは劇場が違います。そしてキャストも変わっていますし、新しいキャラクターも増えています。
前作を観た方でも楽しんでいただけると思うので、ぜひ劇場に足を運んでいただきたいです。

相楽:前作から引き続き出演させていただくので、カミーラを演じるのは2回目になります。2回演じられるということで、よりキャラクターの個性や特徴を自分の中で深く掘り下げることができました。
観に来てくださった方々に、カミーラの“深化”を見せられたらと思っていますので、よろしくお願いします!

石渡:サイドストーリーの中で、前作よりもキャラクターについて細かく描かれているので、より楽しんでいただけると思います。
アクションももちろんすごいですが、ストーリーの中にも、何が善で、何が悪なのかという深いテーマ性があります。この作品を通して、何かを感じてもらえたらと思っています。

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  • 舞台を観に行ける環境でないのが残念ですが、ストーリー的には映画化もイケそう���줷��������� 最もその場合はウルトラマンの着ぐるみ映画となるので、またイメージが変わるんだよね��������
    • イイネ!7
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