5歳男児の養子縁組聴聞会で、幼稚園のクラスメートが応援に集まる(米)<動画あり>

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2019年12月08日 21:12  Techinsight Japan

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5歳男児と里親が並ぶ養子縁組の聴聞会で(画像は『The Sun 2019年12月6日付「‘NOT A DRY EYE’ Boy, five, brings entire kindergarten class to witness his adoption hearing as he sits next to his foster parents」(Credit: Kent County Court)』のスクリーンショット)
裁判所の傍聴席に幼い子供が座るということは、まず考えにくいことだ。しかしアメリカの家庭裁判所で5歳男児の養子縁組を決定する聴聞会に、幼稚園の園児達が集まった。最後に養子縁組決定のガベル(木槌)を叩いた瞬間、園児達から歓声があがったという。『CBS News』『The Sun』などが伝えている。

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米ミシガン州ケント郡巡回裁判所の家庭部門で今月5日、マイケル・オーランド・クラーク・ジュニア君(Michael Orlando Clark Jr、5歳)の養子縁組を決定する聴聞会が開かれた。マイケル君は既に里親であるアンドレア・メルヴィンさん(Andrea Melvin)とデイブ・イートンさん(Dave Eaton)のもとで1年ほど暮らしており、2人のことを「パパ」「ママ」と呼ぶまでになっていた。

当日はパトリシア・ガードナー判事(Patricia Gardner)によって聴聞会が開始されたが、傍聴席にいる人達を見てガードナー判事は驚いたことだろう。そこには厚紙で作ったピンク色のハートを手に振るマイケル君と同じ年頃の子が大勢座っていた。

彼らはマイケル君が通う幼稚園のクラスメート達で、アンドレアさんとデイブさんが招待していたのだ。聴聞会の中でガードナー判事は、集まった園児らにもマイケル君について意見を求めているが、「僕の名前はスティーブンです。マイケルは僕の親友だよ」「私の名前はリリーよ。私、マイケルが大好きなの!」といった回答があったという。

さらにマイケル君のクラス担任であるマッキーさん(McKee)は、「私達は学年度が始まってから家族としてともに過ごしてきました。血の繋がりだけが家族ではありません。家族とはお互いを助け合い、愛することなのです」と述べた。

最終的に養子縁組が決定し、マイケル君はデイブさんとアンドレアさんの正式な息子になった。そしてガードナー判事の手元にあるガベルがマイケル君親子3人の手によって叩かれると、園児らからは歓声が沸き起こった。

その瞬間、決定を下したガードナー判事の目には涙が浮かんでいた。判事は「ここに到るまで、この家族の旅は本当に長いものだったと思います。今日の出来事は子供達と家族にとって奇跡と大きな変化をもたらしました。そして仲間達の素晴らしい応援を今日の聴聞会で見ることができました」と語っている。

裁判所ではこの時の映像をFacebookに投稿したが、「パトリシア・ガードナー判事の聴聞会で、涙を流さない者はいませんでした」と綴られていた。

なおマイケル君は、聴聞会が終わった後のメディアのインタビューで「パパ大好き! ママ大好き!」と明かしており、この日のことがよほど嬉しかったのだろう。



画像は『The Sun 2019年12月6日付「‘NOT A DRY EYE’ Boy, five, brings entire kindergarten class to witness his adoption hearing as he sits next to his foster parents」(Credit: Kent County Court)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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