WTCR:オーストラリア拠点のGRM、ルノー・メガーヌR.S.TCRでワイルドカード参戦を検討

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2019年12月09日 12:01  AUTOSPORT web

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現地法人のルノー・オーストラリアは、国内シリーズでGRMの公式スポンサーに就任することをアナウンスした
オーストラリアを代表する名門チームのGRMギャリー・ロジャース・モータースポーツは、TCRオーストラリア・シリーズでも走らせた『ルノー・メガーヌR.S.TCR』を使用して、2020年WTCR世界ツーリングカー・カップへワイルドカード枠での参戦を検討中と明かした。また現地法人のルノー・オーストラリアも、国内シリーズでGRMの公式スポンサーに就任することをアナウンスしている。

 2019年限りで24年間戦ったVASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーから撤退することを決めたGRMは、その同じ年に初年度シーズンが開催されたTCRオーストラリア・シリーズに、欧州のオーストリアに拠点を構えるブコビッチ・モータースポーツ製ルノー・メガーヌR.S.TCRを2台、ロメオ・フェラーリ製アルファロメオ・ジュリエッタ・ヴェローチェTCRを2台の、計4台体制を敷いて参戦した。

 その実績を経て、2020年に向けGRMはブコビッチとの共同開発体制を採り、メガーヌR.S.TCRのさらなるアップデートに協力することとなった。その一環として、チームはTCR最高峰シリーズであるWTCRへのチャレンジを計画している。

「一番重要なのは、競争力のあるパッケージを手に入れることだ。そして競争力があるだけでなく、信頼の置ける関係性のもとでそのパッケージを構築することなんだ」と、現地ニュースサイトの『autoaction.com.au』に語ったチームマネージャーのバリー・ロジャース。

「そうしたレベルに到達した場合、TCR規定シリーズの頂点としてWTCRは格好のターゲットになる。我々のチームとルノーの組み合わせは間違いなくその領域に到達することができるし、ワイルドカード枠での参戦が実現し、もし成功を収められたら……何が起こるかなんて誰にもわからないだろう?」

 GRMとのパートナーシップ体制を敷くことになったブコビッチ・モータースポーツも、GRMの開発能力に期待を寄せている。

 ブコビッチ・モータースポーツ代表兼テクニカルディレクターでもあるミレンコ・ブコビッチは「GRMの能力は、ルノー・メガーヌR.S.TCRをグローバル展開するのに大いなる助けとなるだろう」と語っている。

「我々は現在、新たなホモロゲーション取得を前提としたアップデートモデルを開発中で、その『ルノー・メガーヌR.S.TCR EVO』にはGRMが開発している新しいエンジンとフロントアクスルも含まれている」

「これはGRMとのパートナシップによる最初のコラボレーションになるが、依然としてホモロゲーション・ビルダーとしてはブコビッチ・モータースポーツが登録されることになる」

 この改良には、市販モデルの“RSトロフィー”に準じた新デザインのフロントエアロと軽量ボディパネルも含まれるという。

 一方、GRMの本拠地であるオーストラリアでは、2020年のTCRオーストラリア・シリーズに向けルノー・オーストラリアが本格支援を表明し、さらに1台を加えた3台体制とすることも発表された。

「2020年シーズンに向け、ギャリー・ロジャース・モータースポーツとのパートナーシップを発表できたことを光栄に思う。我々のルノー・メガーヌR.S.TCRがフィールドのトップを目指して戦う姿が、今から待ちきれない気分だ」と喜びを語ったのは、ルノー・オーストラリアのマネージングディレクターであるアヌーク・ポールマン。

 このメインスポンサー契約により、チームは正式に『ルノー・スポールGRM』としてシリーズにエントリーすることになり、WTCRへのワイルドカード枠参戦が実現した暁にも、このチーム名とポジションを継承して最高峰シリーズに挑むこととなる。

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