4輪の琢磨、2輪の中上、エアレースの室屋の3人で初イベント。好きなラーメンから目覚ましのこだわりも明らかに

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2019年12月09日 17:41  AUTOSPORT web

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BREITLINGがサポートするインディカーの佐藤琢磨、MotoGPの中上貴晶、エアレースの室屋義秀
師走に入って冬らしくなってきた12月8日、東京タワーにほど近い東京メディアタワースタジオでBREITLINGが主催するジャパン・レーサーズ・スクワッド・ミーティングが行われた。

 BREITLINGがサポートするインディカーの佐藤琢磨、MotoGPの中上貴晶、エアレースの室屋義秀と世界の最高峰レースで活躍する3人が組んだこのスクワッドは、モータースポーツで世界に勝つための必要な資質と、それを体得して行くために必要なものを若い人たちに伝えて行くというコンセプトで組まれたものだ。

 一年前に発足し、今回は初めてのファンを交えたミーティングを実施。モータースポーツ、エアレースのファンが垣根を越えて3人に会うために集まった。

 イベントは2セッションにわかれ、午前は大人を対象にしたトークショーで、午後は子供たちも交えたトークや質問コーナーも設けられた。

 場内のスペースには琢磨のインディ500優勝マシンやヘルメット、インディ500優勝者に授与されるミニボルグワーナートロフィー、中上のMotoGPマシンやバンク角を体験できるホンダのバイク、室屋義秀が持ち込んだエアレース機のコクピットなどを体験するコーナーもあり子供たちが長い列を作って順番を待つシーンも見られた。


 3人は2回のトークセッションでも息の合った所を見せる。室屋が自己紹介の際に「室屋です。46歳です。好きなラーメンは喜多方ラーメンです。紅生姜が食べらません」と笑いを誘えば、琢磨は「佐藤琢磨です。42歳です。好きなラーメンは味噌ラーメンです……」と続き、中上も「中上貴晶です。27歳です。好きなラーメンは塩バターコーンです」と笑いを誘った。

 もちろんトークはジョークだけではなく、常日頃真剣にレースに向き合う話がほとんどだった。3人がそれぞれに世界最高峰のレースで戦い、お互いをリスペクトしている様子がよくわかった。


 また時計にちなみ時間や数字に関する質問が飛ぶと、室屋は「僕は好きな数字が“1”だから、5時にアラームをセットする時もセットするのは5時1分にする」と語ると、琢磨は「僕はまったく反対(笑)。5時にセットする時は4時59分にセットする。5時に起きなきゃいけないのに5時にアラームが鳴ると間に合わないと言うか、1分前に鳴って5時にヨシ! 起きるぞってなります」と正反対のこだわりを語った。

 また午後のセッションで子供達を交えたトークの時間では、子供たちに向けて将来の夢や希望に抱く質問が投げかけられた。室屋は「大人の人はいろいろな事を言うと思うけど、何かひとつでも見つけて、それに進んで行けば、次の扉に向けて手を差し伸べてくれる人が出てくると思います」

「僕もエアレーサーになりたいといろいろな人たちに相談したけど、難しい、無理だよ、と言われてもなんとかここまでやってこれたから」と、日本人唯一の競技パイロットしての経験を語った。

 琢磨も「何にも心配しないで前に進んで行っていいと思う。ここにいる3人も経験して失敗して、そこから学んでという繰り返しだった。好きなことが見つかれば、時間も忘れてとことん打ち込めるようになるから」とベテランらしく子供たちを諭した。


 今季を振り返り来季への抱負を語るシーンで室屋は「今季4戦3勝。勝率75%なのにチャンピオンになれなかった」とぼやくと、琢磨が「どーしてチャンピオンになれなかったんですか! そのポイントシステムおかしくないですか?」と突っ込み、室屋は苦笑い。

 来季はレッドブルエアレースが開催されないため室屋は、「来季も続けて競技パイロットを続けるつもりですし、どんな競技をするか模索している所で、そのための準備をしています」と語った。

 琢磨は「今年はシーズンで2勝できたし、ショートオーバルでも勝てた。チームも変わらないし、どんなコースでも速く走れるようになってきた。今まで積んできた経験を生かしてタイトルを狙いたい」と意気込む。

 また中上は「この3人の中で勝てていないのは僕だけ。来年のこのイベントでは、勝って胸を張って帰ってきたい。僕はまだ夢を追ってる途中です」

「シーズン中の負傷で日本GP後に手術し、後半3レースを休みましたが、2月のテストに向けて準備をしています。こんな状況だけど、来季のテストは楽しみにしてます」と若手らしく前向きな希望を語った。

 場内に招かれた老若男女のファンも、カテゴリーを越えた3選手のトークを楽しみ、最後に3人のファンと写真を撮って会場を後にした。

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