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全く活躍できないケースも…メジャーからの「出戻り投手」は獲得に値するか

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2019年12月12日 16:00  AERA dot.

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写真巨人の岩隈久志 (C)朝日新聞社
巨人の岩隈久志 (C)朝日新聞社
 このオフ、秋山翔吾は海外FAで、筒香嘉智と菊池涼介はポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指すこととなったが、その一方でメジャーから日本に復帰する選手もいる。日本を代表するアンダースローとして知られる牧田和久(前パドレス)だ。一昨年のオフにポスティングシステムを利用して西武からパドレスに移籍。しかし1年目は27試合に登板したものの防御率は5.40打ち込まれるシーンが目立ち、今年は一度もメジャーに昇格することなくシーズンを終えた。

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 それでも日本での実績が高く評価され、古巣の西武、阪神などが獲得に乗り出した結果、楽天への入団が決まった。そして話題となったのが2年総額4億円(推定)と言われる契約内容だ。牧田の西武時代の最高年俸が1億円だったことと、メジャーで結果を残せなかったことを考えると、破格の条件と言える。果たして牧田はその期待に応えることができるのか。過去にアメリカから日本球界に復帰した選手の例を挙げながら探ってみたいと思う。

 過去5年間でアメリカから日本球界に復帰した投手と、その復帰1年目の成績をまとめてみると以下のようになった。

・松坂大輔(ソフトバンク・2015年復帰)
一軍登板なし

・黒田博樹(広島・2015年復帰)
26試合 11勝8敗0セーブ0ホールド 防御率2.55

・藤川球児(阪神・2016年復帰)
43試合 5勝6敗3セーブ10ホールド 防御率4.60

・和田毅(ソフトバンク・2016年復帰)
24試合 15勝5敗0セーブ0ホールド 防御率3.04

・村田透(日本ハム・2017年復帰)
15試合 1勝2敗0セーブ0ホールド 防御率2.77

・上原浩治(巨人・2018年復帰)
36試合 0勝5敗0セーブ14ホールド 防御率3.63

・岩隈久志(巨人・2019年復帰)
一軍登板なし

 期待通りの活躍を見せているのが黒田と和田だ。安定した投球でともに二桁勝利をマークし、和田にいたっては最多勝まで獲得している。球団にとっても非常に大きな戦力となったことは間違いない。また藤川は復帰初年度こそ防御率4点台と苦しんだものの、その後は徐々に持ち味であるストレートの勢いを取り戻し、復帰4年目の今シーズンは16セーブ、23ホールド、防御率1.77という非の打ち所がない成績を残している。しかしその一方で松坂と岩隈の二人は一軍で登板することもできていない。特に松坂は3年12億円(推定)と言われる大型契約だっただけにマスコミからの批判も多かった。また日本、アメリカでの実績は抜群だった上原も故障もあって期待されたような成績を残せていない。過去の事例からだけで判断すると、成功確率は5割程度と考えた方が良いだろう。

 ただもちろん過去の選手と牧田では事情が異なることは当然である。大きなプラスになりそうなのが、似たタイプの投手があまりいないことである。現役で完全なアンダースローの投手といえるのは高橋礼(ソフトバンク)、山中浩史(ヤクルト)と来季から支配下登録に復帰する與座海人(西武)くらいである。中でも高橋は今年パ・リーグで新人王を獲得しており、その価値は相変わらず高いと言えるだろう。楽天の投手陣を見ても先発は右の本格派である則本昂大、岸孝之と左の技巧派である辛島航が中心であり、そこに牧田が加わることでローテーションの中で緩急をつけられる効果は非常に大きいと言えるだろう。

 その一方で不安材料もある。それはアメリカで成績を残せないまま帰国したという点だ。黒田は復帰直前までメジャーでも完全なローテーション投手であり、和田も故障はあったもののアメリカで通算5勝をマークしている。強いて言えば藤川がアメリカでほぼ実績を残せないまま(通算1勝1敗2セーブ1ホールド)日本に復帰しているが、前述したように最初の1年は苦戦している。アメリカと日本では環境も相手打者も違うが、一度失った自信を取り戻すことは簡単ではないだろう。そして気になるのがやはり2年総額4億円という大型契約だ。それだけの契約をしたということは球団、首脳陣、そしてファンからも厳しい目で見られることになる。ソフトバンク時代の松坂も相当なバッシングを受けていた。2年契約ではあるが、1年目のシーズンの入り方が極めて重要になることは間違いないだろう。(文・西尾典文)

●プロフィール
西尾典文
1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。









このニュースに関するつぶやき

  • 巨人の岩隈の場合は他球団に行かせたくない目的で金積んでキープしているだけ。
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  • メジャー出戻りとか関係なく活躍するかしないかは本人次第ですよね.
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