聖夜までの時間を豊かにしてくれる絵本6選

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2019年12月12日 17:03  オズモール

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◆【プロが選ぶ大人の絵本6選】クリスマスに読んで、飾って。聖夜までの時間を豊かにしてくれる絵本たち

大切な人や家族とワイワイ楽しむパーティもいいけれど、とっておきの絵本を開いて聖夜までの期間を過ごすのはいかが? かわいくて愉快なお話、心に染み入る言葉、細部まで緻密に描かれた美しい絵…。サンタクロースを待ち続けた子どもの頃とは違ったメッセージが読み取れるはず。

そこで今回は絵本のプロに選んでもらった、クリスマスシーズンに読みたい大人の絵本をご紹介。



大人になった今だからわかる絵本の豊かさ
幻想的な雰囲気に包まれるクリスマスシーズン。寒い冬の夜には、あたたかな部屋の中で、ゆっくりとクリスマスをテーマにした絵本を読んでみよう。大人になった今だからこそ、喜びや幸せを再発見できる絵本がある。「大人になってから絵本を読むとメッセージも深く心に響くことがありますよね」(クレヨンハウス・鏡さん)。

そんな絵本をクリスマスプレゼントとして、大切な人に贈るのも素敵。「ワイン好きな人に葡萄の絵本を添えてワインを贈ったら、きっと心に残るギフトができます」(ニジノ絵本屋・いしいさん)。

「美しい表紙、おしゃれな装丁の絵本はインテリアとして楽しむことも。お花のかわりに本を飾るなんて素敵ですよね」(ティール・グリーン in シード・ヴィレッジ・種村さん)


◆本のプロがおすすめする、クリスマスに読みたい6冊の絵本

今回絵本を推薦してくださった、3名の書店スタッフさん
幼いときに読んだ懐かしの絵本や、売れている有名絵本も読んでみたいけれど、自分では手に取らない新たな出会いにも期待したい。そこで、絵本書店の絵本のプロから「クリスマスシーズンに読んでほしい大人のための絵本」を選んでもらった。ご協力いただいた3名のスタッフさんはこちら。

(写真左)代表 いしいあやさん(店長の“トートン”と)/ニジノ絵本屋
おいしいものが大好き、といういしいさんが選んだのはコーヒーとワインという飲み物がテーマの絵本。「コーヒーやワインと一緒に、クリスマスのひとときを楽しめる絵本をゆっくり味わってみてくださいね」。

(写真中)店主 種村由美子さん/ティール・グリーン in シード・ヴィレッジ
1冊1冊の絵本の魅力を愛おしそうに語る種村さんは、深いメッセージが心を打つ絵本をセレクト。「クリスマスを待つって幸せなことですよね。絵本で“待つ喜び”を味わってほしいです」。

(写真右)子どもの本売り場担当 鏡鉄平さん/クレヨンハウス
毎月100冊以上の新作にも目を通す鏡さんは、大人になった今だからこそ、深く感動させられる絵本を紹介。「定番もたくさん揃えていますが、新しい本の魅力と出会える喜びもいいですよね。新刊は贈り物として、被りにくいのもポイントです」。



絵本「COFFEE TIME -珈琲とめぐる毎日-」
【1】ネガティブな気持ちはコーヒーで切り替え
がんばっているはずなのに、迷ってしまったり、落ち込んだりしてしまう。働く女性なら誰もが共感できるネガティブな気持ちを、コーヒーを丁寧に入れるひとときが、前向きに切り替えてくれる。そんなメッセージを、優しいイラストとともに届けてくれる絵本だ。

「忙しい女性がホッと一息つける絵本です。分厚い本だとすぐに読めなくて、かえってストレスが溜まることもありますが、こちらは24ページですぐに読み終われてスッキリ。おいしいドリップバックのコーヒーを添えて、クリスマスの贈り物にどうぞ」(いしいさん)。

サイズも12×12cmと小さいので、散歩やカフェタイムのおともにもぴったり。
COFFEE TIME -珈琲とめぐる毎日-
ナカセコ エミコ・作/マリカ・うのまみ・絵
ニジノ絵本屋 1760円
孤独や焦りを感じた時に、身体と心が少し軽くなる優しい言葉を語りかけてくれる、大人の女性のためのメッセージ集。バイリンガル(日本語/英語)仕様。



絵本「野心家の葡萄」
【2】ワインと一緒に贈るのにぴったり!
「毎年、クリスマスにワインをプレゼントしている人やパーティーにワインを持参するときには、ぜひおすすめしたいです。絵本と一緒ならいつもと違ったギフトになりますよ」(いしいさん)。

ワインの原料となる葡萄の物語。いまに満足できない葡萄が、世界一を目指すストーリーに、わくわくしたり、考えさせられたり。この絵本を読みながらワインを飲んだらきっともっと美味しく感じられそう。

もともと、ワインとセットで贈ることを想定して、ワインバッグにすっぽり入るサイズ(105×210mm)に仕上げられた。
野心家の葡萄
吉家 千陽・作/絵
ニジノ絵本屋 1650円
果物屋のおじいさんが大切に育てた野心家の葡萄が主人公。世界一の葡萄になりたくて、冒険する物語。バイリンガル[日本語/英語]仕様。



絵本「くるみのなかには」
【3】様々なくるみの世界を想像する喜びを楽しめる
クリスマスの名作バレエといえば『くるみ割り人形』。こちらにも登場する“くるみ”は冬の木の実で、このシーズンのお菓子や料理には欠かせない。その“くるみ”なかには、なにがある? 振ってみると、どんな音がする? そんな問いかけのあるページをめくると、小さなくるみの中に描かれた楽器や裁縫箱などの美しさが広がる。

「冬の長い夜にこの絵本を開いて、想像する楽しみをじっくり味わって欲しいですね。命のつながりを感じて、心がすーっと落ち着いてきます」(種村さん)。

繊細であたたかみのある色彩とタッチの絵が、大人の女性に喜ばれる美しい絵本。
くるみのなかには
たかおゆうこ・作/絵
講談社 1540円
小さな固いくるみの実を揺らしてみたら…。くるみの中に広がる不思議な世界が様々に描かれ、どんどん繋がっていく。



絵本「ビロードのうさぎ」
【4】クリスマスプレゼントの喜びを思い出して
「本物になりたい」と願う、うさぎのぬいぐるみの物語。クリスマスプレゼントを受け取った、その後の日々が、ぬいぐるみ目線で描かれるのも楽しい。

「子どもの頃大事にしていたおもちゃって、その後もずっと心の中に住み続けますよね。大切に扱っていた気持ちを思い出し、本物ってなんだろう、と改めて考えさせてくれます」(種村さん)。

もともとは1922年に初めて出版されたイギリスの有名絵本で、世界各国で愛されている不朽の名作。「人気絵本作家の酒井さんの絵が美しく、心の襞に触れ、ビロードに触っているかのような気持ちになれます。プレゼントされたら嬉しいと思いますよ」(種村さん)。
ビロードのうさぎ
マージェリィ・W・ビアンコ・原作/酒井駒子・絵・抄訳
ブロンズ新社 1650円
クリスマスの靴下に入っていたビロードのうさぎ。ぼうやはちょっと遊んだら、すぐにほかのおもちゃに夢中になってしまいますが…。



絵本「キツネと星」
【5】布張り装丁の美しさがアート作品のよう
絵本はストーリーだけでなく、絵や装丁の美しさも魅力のひとつ。こちらは、本のデザイナーである著書が、隅々までこだわり抜いた絵本だ。

「誰もが目を留め、思わず手に取ってしまうほど存在感のある絵本です。布張りで、ここまで装丁が綺麗な本はなかなかないですよね。中もすべて美しくて、1ページ1ページ額に入れて飾りたくなります」(鏡さん)。

アート作品のような中身だけでなく、いなくなった大事なともだちを探しにいく物語にも喜びや発見が散りばめられている。「最初に読んだときはデザインとストーリーが一体化されている独特の効果と物語の展開、ラストの表現力にシビれました」(鏡さん)。
キツネと星
コラリー・ビックフォード=スミス・作・絵/スミス幸子・訳
アノニマ・スタジオ 3080円
森に住むキツネが主人公。夜空に輝く星が友達だが、ある日、その星がいなくなって探しに行くことに…。失う辛さ、発見の喜びが心を打つストーリー。



絵本「世界で一番の贈りもの」
【6】本当の愛の深さに心が揺さぶられる絵本は、大切な人と
1914年、第一次世界大戦中。最前線で戦っていたドイツとイギリスの兵士たちが、武器を置いて、ともにクリスマスを祝った「クリスマス休戦」。その実話を元に綴られた、涙を誘う感動的なストーリー。

「クリスマスの日に奇跡的な事がたくさん起こる物語ですが、戦火のさなかに起こった奇跡に、平和や家族を愛することの大切さを改めて見直すきっかけにもなる絵本です。いつもは照れくさくて言えなくても、クリスマスくらいはストレートに愛を届けてもいいんじゃないでしょうか」(鏡さん)。
世界で一番の贈りもの
マイケル・モーパーゴ・作/マイケル・フォアマン・絵/佐藤見果夢・訳
評論社 1100円
秘密の引き出しで見つけた一通の手紙。最前線で戦う兵士が妻にあてたその手紙に書かれていたのは、第一次世界大戦中のクリスマスの一夜に起きた奇跡のような出来事…。


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