声優・花江夏樹、YouTubeで見せる素顔とは? 小野賢章&江口拓也参戦の【闇のゲーム】シリーズの面白さ

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2019年12月13日 07:02  リアルサウンド

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【闇のゲーム】声優が全力で『UNO』をやるとこうなる

 声優・花江夏樹のYouTube動画【闇のゲーム】シリーズが、クレイジーで最高すぎる。花江は今をときめく人気男性声優のひとり。アニメファンでない方も『四月は君の嘘』(TOKYO MXほか)の有馬公生役、『東京喰種トーキョーグール』シリーズ(TOKYO MXほか)の金木研・佐々木琲世役、『鬼滅の刃』(TOKYO MXほか)の竈門炭治郎役といえばわかるのではないだろうか。


(関連:『鬼滅の刃』炭治郎役の花江夏樹、“全集中”で『鬼滅の錬磨』をゲーム実況


 その実力はお墨付きで、第9回声優アワードでは新人男優賞を受賞している。さらに、2016年からは『おはスタ』(テレビ東京系)のメインMCにも就任。また、かつてニコニコ動画で歌い手としても活動していたことがあり、キャラクターソングなどのCDも多数発売している。『スタミュ』(TOKYO MXほか)で共演した岡本信彦から羨望の眼差しを向けられるほど、とにかく歌が上手い。


 そんな多才な花江は、2016年12月に“個人的な趣味チャンネル”として自身のYouTubeアカウントを開設し、2018年12月より本格的に動画を投稿し始める。現在は月曜、水曜、金曜と週3回更新しており(※休むこともある)、編集も花江本人がやっているという。チャンネル登録者数は79万人を突破(2019年12月12日現在)し、各分野で「面白い」と話題になっている注目のチャンネルだ。


 アップされているのは、ゲームの実況動画がメイン。小野賢章、江口拓也、斉藤壮馬、八代拓、安元洋貴ら有名声優を招いて一緒にゲームをプレイしていることもあり、声優ファンにとっては見逃せないコンテンツとなっている。加えて、動画だけでなく概要欄もまた思わず「ふふふっ」と笑ってしまうほど、癖があって面白い。そんな同チャンネルの魅力は、声優だからこその“聴き心地の良さ”だろう。聴きやすさはさることながら、花江をはじめとした彼らの“イケボ”実況は、まさに耳福。耳に対する幸福度が非常に高い。


 中でも人気が高いのが、【闇のゲーム】シリーズだ。UNO(小野)と江口をゲストに迎え、11月27日にシリーズ第一弾となる「【闇のゲーム】声優が全力で『UNO』をやるとこうなる」をアップすると、瞬く間に話題となり、再生回数が140万回を突破(2019年12月12日現在)。続く12月4日には、江口が到着する間に小野と戦ったという「【闇のゲーム】声優が全力で『スピード』をやるとこうなる」れ、12月11日には、闇のUNOから日を改めて、再び3人のデュエリスト(花江、江口、ナンジャ・オノケンショウ・モンジャ)が集ったという「【闇のゲーム】声優が全力で『ナンジャモンジャ』をやるとこうなる」を公開した。このシリーズの動画、とにかくコメントが秀逸でテンションが非常に高い。使用する言葉が終始、『遊☆戯☆王』の“デュエリスト風”に変換されており、同作をオマージュしたような白熱したバトルと会話が繰り広げられているのだ。


 たとえば花江の発言。UNOをしているときに地方ルールのことを「フィールド魔法」、8を4枚出した時に「エイトカルテット」、スキップを「時空転送魔法」といった具合に瞬時に言い換えているのが、なんとも素晴らしい。彼のユーモアセンスと頭の回転の速さが、ひしひしと伝わってくる。


 一方で、小学生男子、ガキ大将のようなやんちゃっぷりで笑える場面も。花江が出した白いワールドカードにより小野が闇の制裁(しっぺ)を受けて悶絶していると、「この痛みに甘んじて、好きな色を指定させてやろう」と“アメ”を差し出す花江。しかし、小野が「黄色でいこう」と答えるやいなや、そのアメが“鞭”に変わる。「馬鹿め! 青だ!!」と制し、色指定の権限を自分に戻してしまったのだ。思わず「くだらねえー!」と声が出てしまうが、そのテンポの良さに笑いが溢れる。しかし、花江はそんな大人げない方法を使ったにもかかわらず、最終的にビリに。「いかさまだ! いかさましただろ! カードを仕込んでたんだ!」と喚き、取り乱した。


 はたまた「【闇のゲーム】声優が全力で『スピード』をやるとこうなる」では、カードの色を選ぶシーンに注目したい。花江は赤を選ぶと、「覚えておけッ、この色(赤)が……! お前の…血の色だ!」と言い放つ。すかさず黒を選んだ小野が「お前の血の色は……何色ダァッ!?」とおどろおどろしく言い返すが、花江は「俺も赤だ」とバッサリ。なんとも言えない空気が広まっていた。さらに、小野が気合いを入れるために「靴下を脱がせてもらおうか」と言うと、「なんでわざわざ靴下を脱ぐんだ」とツッコミつつも、「仕方ない……俺はその靴下を履かせてもらう!」と悪ノリし始める。しかも、動画冒頭では興奮しすぎてお茶をこぼす失態も。この小学生男子ノリこそが、花江の無邪気さの象徴かつ多くのファンから愛される理由の一つなのではないだろうか。


 声優としてだけでなく、マルチな才能を持つ花江。動画では、その多才さはもちろん、彼の“素の部分とその魅力”も垣間見ることができる。そして仲の良い小野や江口とタッグを組み、一緒にはしゃぐことにより、花江の愛らしい無邪気さもより顕著になる印象だ。「次回の更新が楽しみ」、そう心から言えるチャンネルである。(文=高橋梓)


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