口溶けほろり。こけし型のほっこり東北土産

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2019年12月13日 10:02  オズモール

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◆愛らしい表情のお土産にほっこり。東北の手仕事を感じる、あ・ら・伊達な道の駅の「こけしもろこし」

写真/こけしもろこし1箱10個入り500円
OZmagazine TRIPで好評連載中の「さて、おやつにしますか」は、文筆家・甲斐みのりさんが教える、旅の目的になるおやつの話。第7回目は宮城県・大崎市にある「あ・ら・伊達な道の駅」で販売中の郷土菓子「こけしもろこし」を紹介。口の中でじんわりほどける優しい味わいはもちろん、こけしをかたどった愛らしいお菓子ができるまでのストーリーにも魅力が詰まっている。



こけしもろこしは、電話または店頭注文で自宅への配送も可能(代金引換)
70年前の古道具に新たな命が吹き込まれ

宮城県大崎市の鳴子温泉は、東北6県のみで作られる伝統こけしの一大産地。まだ旅慣れない20代の頃に初めて訪れ、公衆電話に郵便ポストとこけし尽くしのファンシーな風景に魅了されたことで、旅と郷土玩具のおもしろさに目覚めた。
 
毎年初秋に鳴子温泉で開催される「全国こけし祭り」もこれまで何度か訪れているけれど、今年は仕事と重なり断念。すると祭りに参加した、こけし好き仲間のイラストレーター・杉浦さやかさんが、嬉しいみやげを届けてくれた。
 
胴の模様や愛嬌いっぱいに顔の表情が異なる、小指大の10種類のこけしのお菓子が、1箱に10個無作為に入った「こけしもろこし」。鳴子の菓子店「おかしときっさ たまごや」に眠っていた70年以上前の木型で、秋田県・角館町の「いさみや」が、小豆粉を型打ちした秋田の郷土菓子「もろこし」を手作りする。郷土の宝を復活させ、新名物を企画したのは、温泉街にほど近い「あ・ら・伊達な道の駅」。香ばしく、口の中でほろりと溶ける愛らしいお菓子は、温泉やお風呂上がり、お茶で温まったポカポカの体にも、じんわり優しく甘さが染みわたる。

取材・文/甲斐みのり 撮影/鍵岡龍門


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