WEC:2020/21年暫定カレンダー発表。モンツァ、キャラミで初開催、富士は11月開催へ

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2019年12月13日 11:41  AUTOSPORT web

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2019年ELMS第2戦モンツァ スタートシーン
WEC世界耐久選手権は12月12日、“ル・マン・ハイパーカー(LMH)元年”となる2020/2021年シーズンの暫定スケジュールを発表。2019/20年シーズンと同様に全8戦からなるスケジュールだが、モンツァとキャラミが新たな開催地としてカレンダー入りしている。

 2018/19年シーズンより、シリーズのハイライトであるル・マン24時間レースを最終戦とし、年を跨ぐかたちの開催スケジュールを採っているWEC。その形式での3シーズン目にあたる“シーズン9”では、ヨーロッパ、アジア、中東、アフリカ、アメリカの3大陸5地域で、全8ラウンドが行われる予定だ。

 この新しいカレンダーでのトピックスは、イタリアのモンツァと、南アフリカのキャラミが加わったことだろう。
 
 超高速サーキットとして知られるイタリア伝統のサーキットは2017年4月に、WECのプレシーズンテストである“プロローグ”の舞台に選ばれた実績を有し、チーム関係者やファンからはつねに強い支持を受けてきた。そんなモンツァが、シーズン第2戦として2020年10月4日に開催が予定されている。

 また、もうひとつの初開催地であるキャラミ・グランプリ・サーキットも、かつてはF1が開催されるなど多くの歴史を持つ伝統的なレーストラックだ。
 
 ヨハネスブルグとプレトリアの間に位置する同サーキットは近年、大規模改修によってアップグレードがなされており、2019年にはIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジ最終戦として9時間レースが行われている。WECではシーズン後半戦最初のラウンドとして位置づけられ2021年2月6日に、6時間レースが開催される予定だ。

 この他のラウンドは、第1戦シルバーストン、第3戦富士スピードウェイ、第4戦バーレーン、第6戦セブリング、第7戦スパ・フランコルシャン、第8戦ル・マンというWECを象徴するトラックで構成された。“プロローグ”は開幕戦と同じ週の8月31日〜9月1日に、シルバーストンで実施される。
 
 その一方で、2012年のシリーズ発足以来、すべてのシーズンでカレンダーに加わってきた上海が今回、初めて開催地から外れることとなった。また、第2戦として行われるモンツァが10月の開催となったことから、毎年10月に行われてきたWEC富士は例年と比べて2〜3週間遅い、11月1日に実施される予定となっている。

 新しいカレンダーの発表に際して、WECのジェラール・ヌーブCEOは次のように述べた。

「シルバーストン、モンツァ、富士、バーレーン、キャラミ、セブリング、スパ、そして、もちろんル・マンを含むリストを手に入れたとき、あなたは耐久レースの歴史と伝統、現在と未来の中心に居ることになるでしょう」

「2020/21年のカレンダーでは、チームに可能な限りコスト効率の高いパッケージを提供するため、ロジスティクスのロードマップをより最適なものとした。シーズン9のスケジュールが、チームとファンを喜ばせるものになることを願っている」

 現行のLMP1に代わり、トップカテゴリーにLMHが登場する2020/21年のカレンダーは今後、FIA耐久委員会に提出され2020年3月6日にジュネーブで開かれるFIA世界モータースポーツ評議会(WMSC)の承認を得ることになる。

■WEC 2020/2021年暫定カレンダー
RoundDateCircuitEvent02020年8月31日〜9月1日シルバーストンプロローグ12020年9月5日シルバーストン6時間レース22020年10月4日モンツァ6時間レース32020年11月1日富士スピードウェイ6時間レース42020年12月5日バーレーン8時間レース52021年2月6日キャラミ6時間レース62021年3月19日セブリング1000マイル(8時間)72021年4月24日スパ・フランコルシャン6時間レース82021年6月12〜13日ル・マン24時間レース
※2019年12月12日発表
※スケジュールの確定にはWMSCの承認が必要

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