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女子ゴルフ・渋野日向子は来季も魅せる。東京五輪に出場して金メダルを!

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2019年12月15日 06:21  週プレNEWS

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写真シーズン最終戦を2位で終えた渋野は一時は調子を落とし、11月にはまさかの予選落ちで涙することもあったが、その翌週に優勝を果たすなど気持ちの強さも見せた
シーズン最終戦を2位で終えた渋野は一時は調子を落とし、11月にはまさかの予選落ちで涙することもあったが、その翌週に優勝を果たすなど気持ちの強さも見せた

女子ゴルフの国内ツアーの今シーズン最終戦、LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップで優勝したのは韓国のぺ・ソンウ。史上最年少での賞金女王となる可能性をわずかに残し、優勝を狙った渋野日向子は惜しくも2位タイに終わり、奇跡の逆転はならなかった。

鈴木 愛、申ジエ、渋野の「三つどもえの賞金女王争い」に話題が集まるなか、注目の渋野は初日から好順位につけ、最後まで優勝争いに絡んだ。その影響で、大会4日間の入場者数は2万5117人、最終日の平均視聴率は13.6%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)で今季最高を記録するなど、"シブコ効果"は最後まで衰えなかった。

2019年の賞金女王は鈴木 愛。およそ760万円差の渋野が2位、申ジエが3位という結果になった。賞金女王は逃したが、19年の女子プロツアーの主役は間違いなく渋野だった。シーズン開幕当初、彼女がこここまでになると誰が予想しただろう。

渋野は昨年、2度目の挑戦のプロテストで14位タイとなって合格。今シーズンはQT(ツアー本戦へのシード権を持たないプロゴルファーが、シード権を得るために参加する予選会)40位というギリギリの資格でのツアー参戦だった。本人もシーズン開幕直後は、「今年は出る試合で予選を通過することが目標です」と語っていた。

5月にプロ初優勝を飾ったときでさえ、「練習日に、コーチに『私、80を切れる気がしないです』って言ったくらいだったんです」と振り返るほど、手探りのシーズンスタートだったのだ。しかし終わってみれば、年間4勝、トップ3フィニッシュ7回。予選落ちはたった3回と、新人としては驚くべき好成績を残したのである。

そして何より、8月のAIG全英女子オープンで42年ぶりとなる日本人メジャー優勝を果たすという快挙を果たした。前半戦とは打って変わり、国民的なスター選手となりシーズンを過ごすことになったのだから驚きだ。

イギリスから帰国して以降の"シブコフィーバー"は女子ゴルフ界を大きく変えた。中継の視聴率やツアーの入場者数にもそれは表れているし、ゴルフの専門誌は「渋野の表紙の号は部数がよくなる」といわれているほどだ。

渋野がゴルフやスポーツという枠を超え、これほどに"お茶の間"に受け入れられた理由は、今年の新語・流行語大賞の候補になった「スマイリングシンデレラ」とも称される、あの笑顔だろう。白くてきれいな歯並びを見せながら、本人が表現するところの「フハッ」という感じの噴き出し笑いは、多くの人を魅了した。

もちろん笑顔だけではない。今シーズンのスタッツを見れば、「平均バーディ数」「パーブレーク率」「バウンスバック率」の3部門で1位を獲(と)っている。「パーブレーク率」とは、バーディやイーグルのホール数を全ホール数で割ったもの。「バウンスバック率」は、ボギーかそれより悪いスコアだった直後のホールで、バーディかそれよりいいスコアをマークする確率だ。

簡単に言えば、渋野はバーディやイーグルを獲る攻撃的なゴルフでギャラリーをワクワクさせ、ボギーを打った後には落胆するときもあるけれど、「頑張れ!」というギャラリーの声援に応えて次のホールでバーディを獲る。そんなゴルフをやってきたのである。

見る人の期待に応えることは大変なことだが、渋野はこの一年、それをやり通した。全英女子オープンでは、「コレを決めれば優勝」という5mの下りのスライスライン、まさに"人生が変わる"というラインが残った。

多くの人は、「きっとプレッシャーで、カップの手前で情けなく止まるパットになるだろうな。だから日本人は勝てないんだ」と思って見ていたはず。だが、渋野は約7300万円の賞金がかかるあの一打を、外れたら3mは軽くオーバーするほどに強く、きっぷよく、「壁ドン!」で決めたのである。

そんな渋野の活躍で、今シーズンは賞金女王争いとともに、来年の東京五輪代表争いも注目された。

ゴルフ競技の五輪代表は、国際ゴルフ連盟が発表する、男子は来年の6月22日、女子は同29日の「オリンピックゴルフランキング」に基づき決定する。

男女とも、まずはランキング15位までのプレーヤーに優先的に出場権が与えられる(ただし1ヵ国4名までに限る)。残りを16位以下のプレーヤーの中から(15位以内の有資格者も含め1ヵ国につき2名を上限に)出場権が与えられ、男女とも最大で60人の出場プレーヤー枠が決まる。

12月3日現在のオリンピックランキングを見ると、日本人の女子は、今シーズンに日米の両ツアーで計3勝を挙げた畑岡奈紗の5位が最上位。12位に渋野、17位に鈴木が入っている。

前回のリオ五輪で日本代表となった大山志保は、「日本人選手が15以内に3人入る可能性がある」と予測する。そして、「私が出たとき(ランキング43位)とは違って、今の彼女たちは世界ランクの上位者です。彼女たちがメダルを獲る可能性は非常に高いですし、期待ができると思いますよ」と話した。

渋野は激動のシーズンを終え、来季の目標を「6月までに成績を残してオリンピックの代表を目指し、そして選ばれたら、金メダルを獲れるように頑張りたいと思います」とはっきり口にした。来る20年も、渋野は多くの人々の期待に応えて五輪の舞台を目指す。

取材・文/古屋雅章 写真/益田佑一

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