加藤シゲアキ、『悪魔の手毬唄』の現場で小瀧望の成長を噛みしめる 「“役者の顔”になった」

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2019年12月16日 02:21  リアルサウンド

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(左から)中条あやみ、古谷一行、加藤シゲアキ(NEWS)、寺島しのぶ、小瀧望(ジャニーズ WEST)

 12月15日、都内でスペシャルドラマ『悪魔の手毬唄〜金田一耕助、ふたたび〜』(フジテレビ系)の制作発表会見が行われ、加藤シゲアキ(NEWS)、中条あやみ、小瀧望(ジャニーズ WEST)、寺島しのぶ、古谷一行が登壇した。


 本作は横溝正史原作、加藤シゲアキ主演による“金田一耕助シリーズ”第二弾。怨念めいた村で起きる、血で血を洗う女同士のドロドロな戦いを描く。


【写真】クリスマスツリーにはしゃぐ加藤シゲアキ


 実際の撮影で使われた“亀の湯”のセットで行われた会見は、ミカンを囲んでアットホームな雰囲気。加藤を筆頭にキャストたちが挨拶していく中、“端正な顔立ち、男気な性格で、思いを寄せる女性は数知れず……”と役どころを紹介された小瀧は「おはようございます。端正な顔立ちの小瀧望です」とドヤ顔を決め、「歴史ある作品で、豪華キャストの中に自分が入れたことが令和最初の奇跡」と嬉しそうに語った。


 全国津々浦々に用意されたロケ地には、古谷、寺島とったベテラン俳優陣も驚いたようで、古谷は「役者はロケ地に(気持ちが)のせられる」とスタッフに謝意。一方寺島が「年末なので、渋滞が多くて大変だった」「地方に蔵を作っちゃったりして、お金があるな〜と思った」とぶっちゃけると、加藤は肩を揺らして大爆笑。中条は「ピリピリしているのかなと思っていたけど、みなさんたくさん笑われていて。素敵な現場だなと思いました」とニッコリ。初共演の生瀬勝久から餅つき大会に誘われ「行きたいです」と答えたと、微笑ましいエピソードを明かした。


 昨年に続いて金田一耕助を演じた加藤は「機会をもらえたらやってみたいという思いは正直あった」とし、「その時に思い描いた“こんな2回目になったらいいな”というイメージをはるかに上回る豪華さや壮大さ。ストーリーのおもしろさを体感しながら撮影をしていていた」と自信たっぷり。だが、そんな加藤も、長年金田一耕助を演じてきた古谷との共演には緊張しきりだったといい「古谷さんに、自分が演じる金田一を見られるのは非常にまずいのではないかと。うれしさ半分、おそろしさ半分の共演でした」と本音を明かした。


 今回、磯川警部役で初参加となる古谷は、「(オファーを受けた際に)一瞬、どうするかな? と思いましたが、この年齢になって、そういうカタチで金田一を引いたところで見る仕事ができるのかと。やってみてもおもしろいかなと思った」と笑顔。加藤は「(古谷と共演経験があるNEWSの)小山さんから“とても優しい方”と聞いていたので安心感はあったけど、その想像を超えるくらいコミュニケーションを取ってくださった」と、古谷の人柄に感謝した。


 一方で加藤は「カメラさんから“金田一さん、ちょっと右に動いてください”と言われた時、僕の反射神経よりも早く古谷さんが“はーい”と返事して右に動かれるんですよ。“あ、違う”ってなるんだけど、僕はちょっと感動していまして。やっぱり30年以上金田一を演じていると、自分の名前を呼ばれたかのように反応してしまうんだなって」と興奮気味。古谷は「照れくさかったですけどね、みんなに笑われるから」と照れ笑いを浮かべていた。


 なお、今作で加藤と小瀧は3年ぶりの共演。小瀧が「3年も経ったんだぁっていうお話をさせていただいて」と切り出すと、加藤は「僕が言うのも偉そうですけど、こんなに人って成長するんだなっていうくらい“役者の顔”になっていて。その時の役を知っているし、その後の活動も見たこともあるけど、初めて見る小瀧望だったので、是非いろんな方に見てもらいたい」と絶賛。姿勢を正し、伏し目がちに先輩の言葉に耳を傾けていた小瀧は「ありがとうございます」と頭を下げ、喜びをかみしめていた。


 また小瀧は「寺島さんの息子さんの宿題を、僕と加藤くんと生瀬さんの3人でやった」というホッコリ秘話も披露。加藤は「小学生の宿題なのに、(息子と電話中の)寺島さんが迷ってらっしゃって。算数なんですけど、なかなか哲学的で難しくて。電話を一回切って、みんなで話し合った」と語り、寺島も「手伝っていただきました」としみじみ。ところが、加藤が「その時みんなで出した答え、間違ってたらしいよ」と続けると、小瀧は食い気味で「えぇ!?」と驚き、「そうなんですか、ビックリ」と目をまん丸に。寺島が「“間違ってた!”って、すごい怒られた」と笑うと、小瀧は「謝っといてください、ほんまに」と恐縮していた。


 ここで、手毬とローソクが飾られた真っ赤なクリスマスツリーが登場。加藤は「こんなにミスマッチなことある!?」とつぶやきつつ、「かわいらしいオーナメントじゃなくて、本当のチューリップハットなんですね」と楽しそうにハットをツリーにかぶせると、集まったファンから大きな拍手が巻き起こった。


 最後は加藤が「自分たちが言うのも手前味噌ですが、昨年以上に華やかで豪華で、すごくおもしろい物語。正直怖いと思うけど、それ以上におもしろい。クリスマス前に“おもしろ怖い”を楽しんで」とアピール。作品に反して、温かな空気感に包まれた会見を締めくくった。


(nakamura omame)


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