ホーム > mixiニュース > スポーツ > スポーツ総合 > 有馬記念でサートゥルナーリアは巻き返す。「謎の弱点」克服で勝算あり

有馬記念でサートゥルナーリアは巻き返す。「謎の弱点」克服で勝算あり

4

2019年12月16日 07:02  webスポルティーバ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

webスポルティーバ

写真写真

 不可解な敗戦だった。

 4角までいい手応えで先行しながら、直線で追い出されると、反応がさっぱり。後ろから追い込んでくる馬たちに、次々に抜かれる姿には目を覆いたくなった。

 GI天皇賞・秋(10月27日/東京・芝2000m)におけるサートゥルナーリア(牡3歳)のことだ。

 単勝3.4倍の2番人気。3歳馬ながら、断然人気を誇るアーモンドアイ(牝4歳)の最大のライバルは、この馬と見ていた。

 しかし、結果は馬券圏外どころか、掲示板にも載らない6着に沈んだ。

 暮れのグランプリ、GI有馬記念(12月22日/中山・芝2500m)でも、サートゥルナーリアは上位人気が予想されるが、その取り捨てはひとえに、この天皇賞・秋の敗戦をどう評価するかにかかっているだろう。

 競馬サイトなど、ネットの掲示板などで多数の意見を占めるのは、サートゥルナーリアは「左回りがダメ」とするものだ。

 確かに、過去7戦5勝のサートゥルナーリアが負けた2回は、GI日本ダービー(4着。5月26日/東京・芝2400m)と、先の天皇賞・秋と、いずれも舞台は左回りの東京競馬場だった。

 右回りでは、GI2勝。天皇賞・秋の前に臨んだGII神戸新聞杯(9月22日/阪神・芝2400m)でも、他を寄せつけない圧倒的な強さを見せて勝利した。

 相手が違うとはいえ、右回りでの強い競馬と、左回りにおける”普通の馬”の競馬との間には、同じ馬とは思えないほどの歴然とした差がある。

 では、サートゥルナーリアは、本当に左回りがダメなのか。

「結果は出ていませんが、それでも、極端に下手ということはありません」

 そう語るのは、関西の競馬専門紙記者。この記者によれば、東京コースでの2度の凡走は、左回りの他に理由があるという。

「精神的なもの。もっと言えば、若さが出た。それ以上、詳しいことは言えませんが……」

 それでも、ヒントはある。ダービーを振り返ってみたい。

 あの時、パドックでは落ち着いていたし、堂々としていた。返し馬でも、気持ちよさそうに走っているように見えた。

 ところが、スタート直前、ゲート裏での輪乗りの頃になると、それまでの落ち着きが失われ、気分よさそうな雰囲気も一変していた。突然、ガチャガチャと首を上下に振るなど、「暴れる」と言うに近いほどの気の悪さを見せ始めた。

 そして、その再現フィルムのような状況が、天皇賞・秋の際にも起きた。またしても、輪乗りの時に、急にガチャガチャとうるささを見せたのだ。

 この時のことを、鞍上のクリストフ・スミヨン騎手はこう証言している。

「パドックはよかった。馬場に出てから(サートゥルナーリアは)別の馬になった」

 先述の専門紙記者が「詳しくは言えない」と言ったことの内容は、どうやら馬場入りしてから、ゲート裏の輪乗りに至るまでの過程で、サートゥルナーリアの神経を逆立てる、あるいは怖がらせる”何か”がある――要するに、平常心を保てないような状態になってしまう、何かが起こる、ということらしい。

 案外、サートゥルナーリアは、怖がりで、気の小さい馬なのかもしれない。

 ともあれ、その”何か”は謎だが、先の専門紙記者によれば、厩舎関係者はダービーで負けた時点で、サートゥルナーリアには”ある弱点”があることを把握していて、調教などで、それを矯正するための策も講じていたという。

 その甲斐あって、神戸新聞杯は難なく勝った。だが、完全に”弱点”は解消し切れておらず、天皇賞・秋では再びその”弱点”が露呈しまった。

 そうなると、有馬記念でも”弱点”を抱えたまま、ということになるが、「今度は大丈夫でしょう」と、先の専門紙記者は言う。

「というのも、厩舎では当初、天皇賞・秋のあとはGIジャパンC(11月24日/東京・芝2400m)を予定していたんです。でも、天皇賞・秋で再び”弱点”が出てしまったことで、次走は『より長く間隔を取ったほうがいい』と判断して、有馬記念になったんです。

 今のところ、調整は順調だと聞いています。なんといっても、サートゥルナーリアを手がけるのは、名馬を何頭も送り出している角居勝彦厩舎ですからね。二度あっても、三度も同じ失敗を繰り返すことはないでしょう」

 フランスの名手スミヨン騎手が、再び手綱をとることも心強い限りだ。

 そもそもスミヨン騎手は、調教で初めてサートゥルナーリアに乗った時、こう絶賛したという。

「素晴らしい。こんな馬が世界にいるのか」

 世界のGIをいくつも勝って、名馬の背中を知り尽くしたスミヨン騎手にして、そう言わしめるほどの馬だ。同騎手にしても、前走の凡走は度外視して、今度こそ「勝算あり」と踏んでの連続騎乗だろう。

 サートゥルナーリアには、さらに心強いデータがある。ここ5年の有馬記念では、前走で苦杯をなめた馬の巻き返しが3度もある。

 2014年にジェンティルドンナがジャパンC4着から、2017年にはキタサンブラックがジャパンC3着から、そして昨年もブラストワンピースが菊花賞4着から巻き返しを図って戴冠を遂げた。

 思えば、有馬記念は”巻き返し”の歴史である。前走で力を出し切れずに悔し涙を飲んだ馬が、この一年を締めくくる大一番で、大逆転劇を演じてきた。

 多くの競馬ファンは、そこに共感し、胸を熱くしてきた。

 今年の”巻き返し劇”の主役は、無論この馬、サートゥルナーリアである。

このニュースに関するつぶやき

  • 有馬の神が作った良き競技です。敬いましょう。水天宮宮司服部。
    • イイネ!0
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(1件)

あなたにおすすめ

ニュース設定