コーセーブランドが揃うショップ「メゾン コーセー」がオープン、ネイルプリンターや50万通りから理想の肌を探す最新機器を完備

1

2019年12月16日 21:52  Fashionsnap.com

  • 限定公開( 1 )

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

Fashionsnap.com

「メゾン コーセー」2階の様子 Image by: FASHIONSNAP.COM
コーセーが、デジタルプラットフォームを取り入れたブランド横断型の新コンセプトストア「メゾン コーセー(Maison KOSÉ)」を12月17日に開業する。様々な企業と共同で開発した最新機器を完備し、商品を買うだけではなく顧客との接点創出の場として運営していく。
【あわせて読みたい】コーセーとDeNAがヘルスケアアプリ共同開発、肌状態の日記からスキンケアをパーソナライズ

 メゾン コーセーはギンザ シックス(GINZA SIX)などが並ぶ銀座7丁目エリアに位置するビルの1階と2階に出店し、延床面積は約500平方メートル。コンセプトには「Find Your Own Beauty」を掲げ、顧客一人ひとりに最適なコスメを提案する。
 展開ブランドは「アルビオン(ALBION)」を除くコーセーグループの約30ブランドで、「アディクション(ADDICTION)」や「雪肌精」、オンライン専売の「米肌」などに加え、2014年に買収したアメリカのヴィーガンコスメブランド「タルト(tarte)」の販売を日本で開始する。商品の陳列には、同社が2013年から開催しているブランド横断型のコスメの祭典「コーセー Beauty フェスタ」でのノウハウを活かし、商品を比較できるようリップやネイル、ファンデーション、マスカラなどカテゴリーごとに商品を並べた。なお、タルトはオープン日から来年3月末までは、プロモーションやイベントスペースを展開する1階に売り場を設け、約200アイテムをラインナップ。4月以降は他ブランドと同様に2階で商品を取り扱う。
 新店舗ではデジタルを活用した様々な体験型コンテンツに注力している。ARでリップやファンデーションの色などをタッチアップできるiPadを両フロアに完備したほか、カシオ計算機と開発したネイルプリンターの商品化に向けた実証実験を実施。1階ではタルトをイメージした絵柄3種類を、2階で「ジルスチュアート ビューティー(JILL STUART Beauty)」をテーマにした絵柄3種類をそれぞれ無料で試すことができる。
>>カシオ計算機のハガキ&フォトプリント技術をネイルプリンターに応用、コーセー新店舗で実証実験開始
 2階に3台設置したパナソニックの鏡型機器「スノー ビューティ ミラー(Snow Beauty Mirror)」では、特殊な照射により肌を分析し、毛穴やシミ、シワ、ほうれい線の状態などを数値化することで最適なスキンケア商品を紹介。商品は「5,000円以下」もしくは「5,000円以上」と価格帯別で閲覧することができる。また、肌のトーンや毛穴、シミ、シワを改善した場合の顔のシミュレーション画像約50万通りから、理想の肌状態を選択して商品を提案するサービスも搭載している。
 このほか、肌分析から肌トーンに合わせて着色された極めて薄い膜状の「カスタマイズシート(仮称)」の商品化に向けた実証実験を行う。薄膜のファンデーションを肌に貼る感覚で、ファンデーションのシミや肌の色ムラを簡単にカバーすることができる。店頭で分析したデータから工場でシートを製造するため、受け取りの際に再来店が必須。年内を目処にオウンドメディア「メゾン コーセー」でシート作成の予約を受け付け、2020年1月から人数限定で順次サービスを提供する予定だ。
 同店の事業を担当するコーセープロビジョン 杉崎洋代表取締役は、「メゾン コーセーは商品の販売よりも、購買体験の充実に重きを置いている。近年コスメの旗艦店やコンセプトストアにデジタル技術を取り入れた店舗が登場するようになったが、当店ではより最先端の体験を提供する」とコメント。具体的な売上目標は立てておらず、「当店で実施したサービスや運営方法に対するフィードバックをお客様からいただき、他店にも普及できるようにアップデートしていく実験的な店舗として運営する」と語った。
【資生堂の新店舗もチェック】SHISEIDO初の旗艦店が銀座に、デジタルコンテンツや体験型サービスでブランドの世界観を発信

■メゾン コーセーオープン日:2019年12月17日(火)住所:東京都中央区銀座7-10-1 1階、2階公式サイト(オウンドメディア)
    ニュース設定