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40歳貯金750万円。月5万円を趣味に使い、貯金を取り崩す

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2019年12月21日 20:12  All About

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写真皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、趣味に月5万円のお金を使っているが、老後資金を確保したい40代会社員女性。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。
皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、趣味に月5万円のお金を使っているが、老後資金を確保したい40代会社員女性。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。

趣味を続けても老後資金は貯められるでしょうか?

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。

今回の相談者は、趣味に月5万円のお金を使っているが、老後資金を確保したい40代会社員女性。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。

相談者

cannaさん(仮名)
女性/会社員/40歳
北海道/賃貸住宅

家族構成

一人暮らし

相談内容

結婚願望はないので、老後資金をしっかり貯めていきたいと考えていますが、趣味の観劇に貯金を削らないといけない状況になっています。

観劇を一演目一度で我慢すればいいのですが、好きな方のこの姿を見られるのは今だけと思うと、何度か遠征することになってしまうからです。

劇場が近場にあればいいのですが、毎週末飛行機で移動し、ホテル(3000円程度の格安ホテルを利用)に泊まり……を公演期間中にやっていたら、これまでコツコツ貯めていた定期貯金を切り崩すことになりました。

好きな方が劇団を退団するまでの期間限定だと思ってやっていますが、その一方でこのままの生活を続けていても大丈夫なのだろうかという不安があります。

これ以上貯金に手を出さずに、趣味も楽しめる状態にしたいです。また、持病もあり、毎月医療費で1万円近くかかっています。

家計収支データ

「canna」さんの家計収支データ


家計収支データ補足

(1)定年について
定年は60歳。希望すれば最大5年間の再雇用制度あり。

相談者コメント「本音を言うと60歳で辞めたいですが、年金を受け取れるのが65歳からなので働かざるを得ないかなと思っています」

(2)退職金について
金額はわからないが、男性で2000万円くらい。

(3)ボーナスの使いみちについて
貯蓄30万円、観劇費用15万円、その他、年間で必ずかかる出費(医療保険や交際費、Jリーグのシーズンチケット)10万円、予備費5万円。

(4)加入保険の内訳について(※終身保険は2本で保険料1万3000円)
・本人/終身保険(団体扱い、60歳払込終了、死亡保障200万円、医療特約入院3000円)
・本人/終身保険(団体扱い、60歳払込終了、死亡保障100万円、医療特約入院1500円、60歳から5年毎に5万円の健康祝金)
・本人/がん保険(終身保障、60歳払込終了、入院1万5000円、診断給付金100万円)=保険料3万1510円(半年払い)
・本人/養老保険(58歳満期、満期金100万円、医療特約入院1500円)=払込終了

(5)趣味の観劇について
相談者コメント「年間で使っている費用を月単位で割ったら5万円になりました。今年は大好きな方が退団されたので、見れるうちに見ておかねば!という気持ちが強く、半年で48万円近く使ってしまっています」

(6)実家について
兄と姉がいるがともに家庭を持っているので、将来、独身の相談者が自宅を相続するか、あるいは介護のために同居する可能性はあるとのこと。

FP深野康彦からの3つのアドバイス

アドバイス1:来年以降、趣味の観劇に使うコストは半減に
アドバイス2:65歳まで働くことがもっとも効果的な老後対策
アドバイス3:確定拠出年金を始めるにはいい時期

アドバイス1:来年以降、趣味の観劇に使うコストは半減に

まず、問題の観劇ですが、今年いっぱいで「大好きな方」が退団されるということですから、それまでは今のままで、悔いが残らないよう応援されていいのではないでしょうか。

そのかわり、その後は、少なくともコストに関しては半減、つまり現在、半年で48万円支出しているということですが、これを少なくとも年間で40万円台に抑えるべきだと考えます。

仮に、今と同じペースで支出していくと、毎月貯蓄はしているものの、観劇費用は捻出によって、実質毎月の貯蓄はほぼゼロ。年間収支では赤字にはなりませんが、貯蓄はできたとして、ボーナスから年間で10万円程度でしょう。

今後、老後資金を貯めていくべき時期に、これでは増えていきません。逆に、観劇コストをしっかり抑えれば、まとまった額の老後資金が準備できます。

ただ、気になるのは、「大好きな方」が引退された後、また新しく好きな方ができても、コストを半減することができるかどうか。多少、貯蓄を取り崩しても、すぐに経済的に困るわけではなく、また、独身ゆえ、使えてしまう環境にもあります。

趣味は人生を豊かにしますし、それを無理に抑えるデメリットも小さくはありません。しかし、ここでズルズルと支出し続けることは危険です。そこはcannaさん自身が意識して抑えるしか方法はありません。

アドバイス2:65歳まで働くことがもっとも効果的な老後対策

実際に、観劇コストが半減できたとします。それがすべて貯蓄に回りますから、単純に年間50万円とすれば、定年までの20年間で1000万円。これが今後の貯蓄の1つの目安になるかと思います。

現在、貯蓄が約750万円。これに養老保険の満期金と退職金を上乗せすれば、それが用意できる老後資金ということになるわけです。

退職金額は不明ですが、男性社員が2000万円程度ということであれば、cannaさんも1000万円超は手にできるのでは。だとすれば、定年時に3000万円前後、確保することができるはずです。

では、この金額は老後資金として足りるでしょうか。公的年金(老齢厚生年金)が仮に月15万円とします。定年後も毎月の生活費が今と変わらないとすると、ボーナスでカバーしていた支出分も月の支出に振り分けないといけませんから、結果的に月20万円くらいになりそうです。

一方、現行制度では年金支給は65歳からですから、定年後からの5年間は、生活費をすべて貯蓄から捻出することになります。月20万円で5年間なら1200万円。

65歳以降は不足額が月5万円となり、90歳まで生きるとして30年間で、不足額の合計は1800万円。老後資金が3000万円とすると、ちょうどピッタリです。

ただし、この金額だと、長生きリスクや不定期な支出(医療費、介護資金など)には対応できません。

このリスクを軽減するための、もっとも効果的な方法は65歳まで働くこと。幸い、職場には再雇用制度があります。健康面の不安もあってでしょうか、できれば60歳以降は働きたくないとのことですが、働くことをオススメします。

アドバイス3:確定拠出年金を始めるにはいい時期

また、貯蓄ペースを上げる=支出を減らすことは、「今できる」老後対策となります。

そこで、今の家計から観劇コストの半減以外に見直すとなると、やはり保険でしょう。少なくとも、終身保険の死亡保障200万円は不要です。貯蓄のつもりでしたら、現金で貯める方が効率的。払済保険にしましょう。

もう1本の終身保険は、健康祝い金も含めて、「お宝保険(支払った保険料に対して戻りが大きい)」であれば継続してもいいですが、さほどでもないならこれも払済保険にして、浮いた保険料は貯蓄に回すべきです。

また、通信費も契約プランを見直す、格安スマホに切り替えるなどして、下げる工夫はできるのでは。逆に、食費は月2万5000円と、1人分とは言え、かなり低く抑えられています。少なくともこれ以上削るのは良くないと思います。

もう1つ、職場に確定拠出年金制度があるかどうかわかりませんが、もしなければ、年齢的にも個人型(iDeCo)を始めるにはいいタイミングでしょう。老後資金づくりに特化した制度なので、引き出しは60歳以降になりますが、掛け金が全額、所得控除になりますので確実に節税になります。

ただし口座管理料等のコストも発生します。金融機関によってその額は異なりますので、よく調べてから始めてください。

教えてくれたのは……深野 康彦さん  

マネープランクリニックでもおなじみのベテランFPの1人。さまざまなメディアを通じて、家計管理の方法や投資の啓蒙などお金周り全般に関する情報を発信しています。All About貯蓄・投資信託ガイドとしても活躍中。

取材・文/清水京武
(文:あるじゃん 編集部)

このニュースに関するつぶやき

  • 年間75万円も観劇に使うなんて。それを貯蓄にまわさないと。
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