安野希世乃、2nd LIVEツアーが千秋楽へ 待望の新曲も世界最速で披露したステージレポート

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2019年12月24日 19:33  アニメ!アニメ!

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安野希世乃 2nd LIVEツアー2019「○。(まるまる)」最終公演
声優・アーティストの安野希世乃が、2nd LIVEツアー2019「○。(まるまる)」の最終公演を、12月21日に千葉・舞浜アンフィシアターにて開催した。
2020年春放送のTVアニメ『アルテ』のEDテーマに決定している、待望の新曲「晴れ模様」を世界最速で披露したステージとなった。

神奈川、大阪と巡ってきての千秋楽は、急きょ追加発売された当日券も即ソールドアウトで、会場は満席に。大きな拍手の中でバンドの演奏が始まり、白と水色のドレスでステージ上部に登場した安野は、まずはしっとりと優しいナンバー「I remember」を歌い上げる。
「みなさん、こんばんは。安野希世乃です」と挨拶すると、アンフィシアター特有の円形のステージに降りてきて、観客の一人一人に挨拶するようにステージをぐるりと移動しながら、軽快なナンバー「さよならソレイユ」を続けて披露した。

「I remember」と「さよならソレイユ」は、ともに1stミニアルバム「涙。」の収録曲だ。
安野はこれまでに3枚のミニアルバムをリリースしてきたが、今回のセットリストはそのミニアルバムごとの3部構成。1st「涙。」、2nd「笑顔。」、3rd「おかえり。」の順に全収録曲を歌うという内容の、タイトル通り「まるまる」なライブとして進行していく。

「舞浜アンフィシアター、ただいま!」と安野が声をかけると、観客は「おかえりー!」と大声で返事をする。
3rdミニアルバム「おかえり。」に掛けて、今回のツアーのお約束となっているやり取りだが、2018年12月22日に開催された1stライブツアーの千秋楽もここ舞浜だっただけに、特別な意味がある掛け合いとなる。
安野は「どこよりもみなさんのお顔が近くに見える会場で、再び千秋楽を迎えることができて嬉しいです」と、癒やしパワー全開の笑顔も見せた。



ライブはそこからアコースティックセットへ。穏やかな雰囲気に満ちた「ちいさなひとつぶ」をスツールに腰掛けて歌うと、続いてはハンカチ曲となっているアップテンポの「悲劇なんて大キライ」を敢えてアコースティックで披露。ギターがかき鳴らされる中、スツールから立ち上がった安野がハンカチを振りながら熱唱する。
観客のラララコーラスが響いた「涙。」、ステージ上の階段に座って歌った「ねぇ、話をしよう」の2曲で、「涙。」パートは終了。安野は一旦ステージを退き、転換の間には本人の朗読によるこのツアーの為に書きおろされたポエムが場内に流された。

続いては2ndミニアルバム「笑顔。」のパートだ。オレンジ色をパートカラーにした衣装に着替えてステージに戻ってきた安野は、EPOの作詞作曲によるポップナンバー「ふわふわとしてる」、緩いグルーヴが心地よい「笑顔。」を続けて披露。MCをはさんで、切ない曲調の「かすかなかなしみ」と「嘆きの空」を情感をこめて歌い上げる。



ここでバンドのメンバーを紹介。今回のツアーでは新たに女性コーラスが加わり6人編成になった。バンド名は、「おかえり。」の収録曲から取った「エイリアンボーイズ」だ。
ここからの3曲はライブ中盤のクライマックス。「ぼくのヴィーナス」ではサインボールを客席に投げ、「Wonder Shot」では記念撮影するなど、間奏にさまざまな趣向でアップテンポな曲調とともにノリを高めていく。そして、シングル曲の「ロケットビート」で「笑顔。」パートはフィニッシュを迎えた。

次はいよいよ、最新作「おかえり。」のパートだ。爽やかな「ミナミカゼ それはきっと」、キュートな「kiss! kiss! kiss!」を続けて歌うと、「みんな、ただいまー!」「おかえりー!」のやり取りをもう一度繰り返す。
ここから4曲を続けて披露。ノスタルジックな雰囲気の「夏色花火」はふんわりと優しい歌声で、スパニッシュギターのイントロから始まる「Destino〜恋は一秒の永遠〜」はフラメンコ風の振り付けとともに情熱的に歌唱する。そしてジャジーな「エイリアンボーイ」、バラードの「おかえり。」と、タイプの違う楽曲でさまざまな歌声を響かせた。
ライブ本編は、黄色い旗を使っての振り付けがある「生きる」でラストへ。マーチのリズムに乗った軽快な曲で、安野の振りに合わせて観客みんなが旗を振った。



アンコールは、劇場版『冴えない彼女の育てかた Fine』の劇中歌「ULTIMATE b(フラット)」からスタート。安野が演じるヒロイン・加藤恵の楽曲であり、イントロが流れた瞬間に場内から大きな歓声が上がる。
さらに、千秋楽だけの披露となったのがアンコール2曲目の、2020年春に放送されるTVアニメ『アルテ』のEDテーマとなる新曲「晴れ模様」だ。『アルテ』ではダーチェ役を務めることも発表し、「イタリアで画家を目指す女の子のお話です。本当に本当にステキな新曲ができました。心をこめてお届けしたいと思います」とマイクを握り直す。楽曲はタイトル通り暖かな陽の光を感じさせる、安野らしいナンバーとなった。

3時間にわたったライブは、シングル「ロケットビート」のカップリング曲「逢いたくて」でフィニッシュ。これからリリースされる新曲も含め、持ち曲の全てを披露した一夜となった。



安野は最後に、「ぜひまた『安野家。』のホームであるライブに遊びに来てください。みんな、行ってらっしゃーい!」の挨拶で観客を送り出す。「行ってきまーす!」という観客の返答とともに、楽しい集まりもお開きを迎えた。

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