EV氷上戦『アンドロス・トロフィー』第2戦は初日キャンセルも、パニスが開幕から連勝

0

2019年12月26日 13:01  AUTOSPORT web

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

AUTOSPORT web

オリビエ&オーレリアンのパニス親子が直接対決を繰り広げた第2戦は、息子のオーレリアンが開幕に続く連勝
2019/20年シリーズから完全電動化され、新たに“e-Trophee Andros(アンドロス・e-トロフィー)”へと生まれ変わった『アンドロス・トロフィー』の第2戦アンドラが12月20〜21日に開催され、初日金曜は悪天候によりキャンセルとなったものの、明けた土曜のファイナルではオリビエ&オーレリアンのパニス親子が直接対決を繰り広げ、息子のオーレリアンが開幕戦に続く連勝を飾っている。

 ピレネー山脈の麓に位置するアンドラ公国での開催となったフルEVシーズン第2戦は、雪深い山岳の気象条件が牙を剥き、アンドラ公国から主催者に対し警告が出されたため初日のラウンド3がキャンセルに。

 続くラウンド4となる土曜のタイムスケジュールも、天候次第で柔軟に対応するよう当初の15時30分スタートから、8時スタートに前倒しが可能となるよう調整された。

 明けた土曜は悪天候も一旦落ち着きを取り戻し、スタードライバーが多数参戦するトップカテゴリー、エリート・プロクラスの競技がスタート。このラウンド4も予選スーパーポール、2回のクオリファイ・ヒート、そして6周で争われるスーパーフィナーレの順位に応じた総合獲得ポイントで勝者が決まるフォーマットで争われた。

 この土曜に活躍を演じたのは、開幕戦ヴァル・トランスのラウンド2で勝利を挙げているオーレリアン・パニス(アウディA1/セインテロック・レーシング)で、2017/18のアンドロス・エレクトリックのクラスチャンピオンという肩書きどおり、350馬力を発生する2基の電気モーターを採用したワンメイクシャシーのアウディA1を操り、EV新時代をリード。予選ヒートではそれぞれ6位と1位を獲得し、順調にスーパーフィナーレ進出を確定させた。

 そのオーレリアンに立ちはだかったのが、元F1ドライバーでこのアイスレーシング界の盟主でもあるオリビエ・パニス(アンドロス・スポーツ01/セバスチャン・ローブ・レーシング)で、共通ボディキットの“アンドロス・スポーツ”を採用したマシンをドライブする父は、予選スーパーポールで息子を4位に退け首位を獲得。親子ともに48点の同ポイントで、スーパーフィナーレに挑むこととなった。

 昨季までの内燃機関時代にエリート・プロクラス4連覇を果たしているジャン-バティスト・デュブール(ルノーZOE/DAレーシング)や、今季からそのチームメイトを務めるニコラ・プロスト(ルノーZOE/DAレーシング)らを含む6台で争われた最終セッションは、アンドラ・サーキットの全4周にわたってオーレリアンが圧倒的な優位をキープ。

 追いすがる父オリビエを1.171秒差で下し、息子のオーレリアンが首位フィニッシュで16点を獲得。2位のオリビエも15点を得たものの、土曜合計64点を稼ぎ出したオーレリアンがラウンド4の勝者となり、開幕からの連勝を決めて見せた。

 その背後にはDA Racingのワークス・ルノーZOEが続き、デュブール、プロストの順でチェッカー。この結果、デュブールがオリビエに続くラウンド4の3位となり、シリーズランキングもオーレリアンに続く2位に浮上。オリビエは開幕勝者ヤン・エルラシェール(アンドロス・スポーツ01/イバン・ミューラー・レーシング)に続くランキング4位となっている。

 冬季限定2カ月のシリーズ全5戦開催となるアンドロス・e-トロフィー。続く第3戦は2020年1月10〜11日開催のイゾラ2000ラウンド。南フランス、ニースから約90kmに位置するアルプスのスキーリゾートを舞台に争われる。

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定